@館内途中(2019.11現在)
備考:入場しなくても入れるミュージアムショップには設置されておらず、「よくわかってるな!」と思います、はい。
izooは何処だ、伊豆、伊豆 byヒャダイン
伊豆にあるから【izoo】という渾身の親父ギャグを賛美するかのように、入り口から陽気な歌が聞こえてくる——
ももクロ等にも楽曲提供するあの「ヒャダイン」が陽気に歌うテーマソングが漏れ聞こえてくるここ【izoo】は、爬虫類専門の動物園である。前身は「亀専門動物園 伊豆アンディランド」だったのだが、2012年にリニューアルしたらしい。
リニューアルと共に記念メダルが導入されたので、直後に一度訪れている。その当時とだいぶ様変わりしていたので、改めて記事を起こすことにした次第である。特に下の「過去記事」にておすすめしまくっていた「フクロウ」は一匹たりともいなくなっていたので、このままでは仮にフクロウに期待して訪れた方から怒りのカミソリを送られることになってしまうかもしれない。
ということで伊豆に出発である。伊豆はとにかく遠い。めちゃくちゃ遠い。サービスエリアで前日入り車中泊(4時間程度の仮眠)をするスタイルの私は、主要高速道路から離れた地点に行くのは鬼門である。伊豆半島には自動車専用道路はあれどSAがないのである(道の駅ならあるけどね〜)。
「izooは何処だ」というのは、伊豆半島のほぼ先端まで延々と下ってきた来訪者達の心情を表す歌なのかもしれない。
なにかと「izooだけ」が多いぜ
いきなり余談だが、ここは動物園を謳うにしては入場料がかなり高いのが特徴である。2000円である。パンダがいることで有名な【王子動物園】や歴史ある【東山動植物園】でも入場料は余裕で1000円未満であることを考えると、価格帯から考える気持ちとしては動物園というよりも水族館とみなして訪れた方が衝撃は小さいといえる。数年ぶりに訪れてびっくりしちゃったから記録としてここに記す次第である(値段の差は動物園として公立か私設かの違いが大きいのかもしれない)。
館内にはもちろん様々な爬虫類が展示されていて、進めど進めど爬虫類である。爬虫類が苦手な人にとっては地獄のような光景が延々と続く上に、記念メダル販売機は館内順路の途中に設置されているので、トカゲかヘビが死ぬほど嫌いという記念メダラーの方には無間地獄に匹敵するヤバさであることだろう。
私は好きでも嫌いでもないので、特に感慨もなくガンガン進む。カメかわいい。
ワニ、イグアナ、ヘビそしてカメとあらゆる爬虫類が勢揃いしていて爬虫類パラダイスである(あるいは地獄)。そして、専門動物園だけに「日本でizooだけ!」「世界で初めてizooが成功しました!」という展示が複数あったので、すげー施設なんだなーと思った(小並感)。ただ世界で唯一だからといってかわいいかどうかは別問題で、ふと気がつくと「【izoo】だけの特別なそれら」の写真は一切撮っていなかったという私の体たらくぶりである、はい。
【izoo】だけのオンリーワン——その存在はぜひ君の目で確かめてほしい(都合の良い発言)。
「うさぎとカメ」の命題は、目的が違ったことであるというよくある話。
カメはゴールを目指していたが、うさぎはカメに勝つことを目的としていた。だからうさぎは油断して昼寝をし、カメは昼寝をしているうさぎを見ても歩みを止めずにゴールを目指したのだ——というドヤ顔教訓を語り聞かせる弁論家や学校の先生は無条件で信用しないことにしている私です、はい。
競争相手に惑わされるな、自分のゴールをしっかり見据えろというのが主旨だと思うのだが、その主張の是非はともかく、「こんな話を得意になって語って聞かせるのがお前のゴールなん?」といつも思うのです。こんなところでドヤ顔で上から物言ってる暇があったら、この時間を使ってカメのように自分のゴールに向かう努力したらえーやん。今私の目の前でこの話をしていること自体がウサギの昼寝と一緒やん。と言うと、相手は大抵ヤな顔をします、はい。
そしてここ【izoo】の最大の特徴は、「体験型動物園」を銘打っているとおり、「唐突に通路をカメが歩いている」という現場に出くわすことである(唐突な本題への戻り)。カメが放し飼いとなっているのだ!
さらには、最大の目玉は「カメレース」である。読んで字のごとくな企画であるが、これが意外と面白いというか、「意外とカメ速いな」という率直な感想であった。このスピードを見るとうさぎの昼寝はマジ油断しすぎであった感が否めず、そりゃ負けるわという話である。あのうさぎこそ所詮その程度の存在だったという話でしかないのかもしれない。あんなうさぎと一緒にされては他の勤勉なうさぎも迷惑なことだろう。
前身がカメ専門の動物園であったため、やはりカメには一層の力を入れている模様である。またここは家庭で飼いきれなくなったカメを無償で引き取るという取り組みをしており、ミドリガメ等による外来生物による生態系への影響を少しでも食い止めようとしている。
どんな取り組みであってもいろいろと文句を言ったり重箱の隅をつついたりする人間というのはいるものではある。が、私は「無制限にカメを引き取る」としたその心意気と本気度には素直に感服した。「戦う君の歌を戦わない奴らが笑うだろう」(by中島みゆき)である。
まあ動物園という存在自体が人間のエゴの塊という見方もあるわけなんですがね……(重箱の隅をつっつく人間現る)。
生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする,人間中心の施設。
新明解国語辞典 第四版【動物園】の項より
最悪の一角
多くは語るまい。ただ、「こんなコーナーを考えつける人間はロクなやつじゃないだろう」とだけ申し上げておきます。中も想像を絶する最悪さでございました。
記念メダルについて
記念メダル販売機は館内の順路の途中にある。そのため、入場必須である。
ここはオープン当初はゾウガメとマナティの2種類の図柄のみであったのだが、上記で述べた「世界でここだけのイグアナ」がやってきたため、恐らくはそれを記念して新メダルが発売され、3種類となった(そういえばマナティっていなくなったの?)。
何度も述べるが伊豆はとにかく遠い。遠いのである。
そのため、なかなか再訪の機会を作れなかった。が、【熱海城】でメダルが発売されたという情報を得たため、5年以上の空白の期間を経てついでに寄ることを決意した次第である。ついでに寄るにはあまりにも遠すぎたのだが。
新メダルの発売って嬉しいような悲しいような、複雑な乙女心に通ずるよね⁉︎(女心がいまだわからない30半ばのおっさんの発言)。
図柄としては、昔ながらのキャラ造形を残しつつも、まあまあ小洒落たデザインなのではないだろうか。やはり背景に凝れるとそれなりに目を惹くデザインになるね!
(過去記事)
ここはおすすめ!
といっても、爬虫類が全くダメな人には全くおススメできない、日本では珍しい「爬虫類専門の動物園」なのである。
ただ、爬虫類専門といっても、私がおススメなのは、フクロウである。外のエリアに、フクロウが宿木にとまっている場所があり、割と放し飼いなのである。マナーとして絶対触ってはいけないが、顔を真横に付けて記念撮影することも可能である。
フクロウがかわいい。意外とかわいい。
そのかわいさは、思わずネットで「フクロウ ペット」と検索してしまったくらいである。すげーかわいい。
(※2019年11月に再訪したら、フクロウコーナー自体がなくなっておりました。代わりになぜかエミューがおりました)
ここはこんな風に、結構動物が自由に動き回っている。陸ガメが放し飼いのようになっている場所もあり、当然の帰結として上に乗りたくなる。が、小学生までしか乗れないという注意書きがあり、仕方がないからまたいで空気イスで乗っている風の写真を撮る。大人の対応である。しかも、周囲からの誤解がないよう、ケツが浮いているのがきちんと見てとれるくらいのものでなければならない。誤解を生むのは双方にとって損である。
レストランにはワニの肉があり、当然食す。おいしいけど鶏・豚・牛の方がうまい、という予想通りの結果に、人間としての小ささを自分に感じる。普段食べなれている物が一番だなんて、小市民を絵に描いたような男である。
伊豆は遠いのだが、ここはまた行ってもいいな~と珍しく思った。記念メダル販売場所でそんなことを思うのは珍しい。昭和64年製10円玉と同じくらい珍しい。
ただ、人におすすめされると期待値が上がりすぎるという法則があるため、記念メダルが売っているようなB級スポットとしてだよ、ということを念頭に置いて行っていただきたい。
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