【販売場所】
@GIFT SHOP アニマルマート(2018.8現在)
備考:販売終了リスト掲載。ただ、2020の8月までは、販売機は撤去されたものの在庫をキーホルダーやネックレスとセットで販売している様子が報告されている。(追記2022.8)チンパンジーメダルのみ吊り下げ式で販売されていたとのこと。
ナビに連れて行かれた別世界
いや、見出し通りでございます。ナビで【シャボテン公園】ときちんと設定したはずなのに、たどり着いたのは、「伊豆ぐらんぱる公園」という伊豆シャボテン公園グループの遊園地だったというね。そうとは気づかず、そして時間が押していることもあり、急いで入場する私。なんか思ってたんと違うという景色に戸惑いつつも、とにかく記念メダルを探す。
ここでメダルを発見できたら大発見で、いつかはと夢見ることの一つ「誰も知らない記念メダルの発掘」達成なわけだが、当然そんなことがあるはずもなく。ミュージアムショップで「あの〜記念メダルは〜?」と訊いて恥をかいただけである。入場料1200円は「焦ればことを損なう」ということを身を以て教えてくれた勉強代である。
というか、こういうことよくやるのでだんだん気にしなくなってきたというね。。。普段の生活では50円すらケチって過ごしているのに、旅に出たからといって金銭的な面で気持ちが大きくなる人間は、典型的な節約ができない人間である。普段ケチっているくせに全然節約できていないなんて、それこそただのケチである。普段の生活で50円でワーワーいうのはもうやめよう(そっちの方向性かい)。
そこに山があるから登るのです
結局【シャボテン公園】は「ぐりんぱる公園」から車を走らせること5分程度の場所にあった。【大室山】の記事にも書いたが、【大室山】と【シャボテン公園】は隣り合っている。で、どちらを先に行くかが問題となるのだが、ここは【大室山】一択であると断言できる。詳しくは【大室山】の記事を参照していただくとして、問題なのは、私は【シャボテン公園】に先に行ってしまったということである。駐車場代もきちんと500円払いました、はい。私はえらい子なのです。
「あなたはなぜ山に登るんですか?」と訊かれ、「そこに山があるから」と答えたのは登山家マロリーである(正確にはエベレスト登頂に失敗した際に「なぜエベレストに登りたかったの?」と訊かれ「そこにあるから」と答えた。ちなみに3度目の挑戦で行方不明になり1999年に遺体が発見された)。
↓全く関係がないアフィリエイト
そこに山があるのだから、それに登れば良いのである。それなのに私のように「そこにサボテンがあるから」と山を後回しにするといろいろと損をすることになる。【大室山】→【伊豆シャボテン公園】ルートは、記念メダラーにとってマストである(もちろん「ぐりんぱる公園」はいらない)。
シャボテンだけではない伊豆シャボテン公園。てかシャボテンて。サボテンじゃなくて(長っ)
【シャボテン公園】は入園料がそれなりにお高い(2300円)ので、余裕をもって楽しみたいところである。そしてそれだけの充実した施設でもある。しかし私には時間がない。この後は【大室山】(涙)と【三島スカイウォーク】が待っている。必ず渋滞する「伊豆縦貫道」が待っているのである。広大な敷地を、基本早歩きで駆け抜ける。本当は半日くらいかけて楽しむべき場所なのに、40分以内という自分設定の制限時間が設けられている。記念メダラーの旅の仕方が批判される由縁の一つである。そういった批判を甘んじて受け入れた先に、記念メダル図鑑の完成はある(いや、無理だけど)。
園内にはもちろん、様々な種類のサボテン(いや、シャボテン)が生息している。私はサボテン(いや、シャボテン)をはじめとした多肉植物が割と好きなので、これだけでもかなり楽しめる。が、今日は時間がない。本当に残念でならない。記念メダル収集の旅は、時に己の趣味嗜好を超越した先にあるのである(それを世の中では本末転倒と呼ぶ)。様々なサボテン(いや、シャボテン)をゆっくり鑑賞するゆとりもなく、早足で「一応見た」的に次々と回ってゆく。古代の遺跡を模した中にサボテン(いや、シャボテン)が生息していたり雑なメキシカンな風景の中にニョキニョキしていたり、かなり楽しい。が、私には時間が(以下同文)。
ここはサボテン(いや、シャボテン)以外にも動物園的な要素もかなり色濃く、割と珍しい「カビバラとの触れ合い」ができる。いろいろな動物園を巡ってきたが、カピバラにお触りできるところは初めてのような気がする。ただ、ここでも出てしまったのが30代半ばのタンクトップおじさん問題。ちびっ子たちがワラワラと集まってなでなでしているなかを割って入ってなでなでする勇気が、タンクトップおじさんにはなかった。せめてタンクトップなんぞを着ていなければ怪しい者ではありませんとなでなでに参加できただろうに(そうでもない)。人生で初めて「カピバラに触る」という得難い経験を棒に振ってしまったのであった。人間、身なりで自信が左右される面が実に大きい。着替えを忘れてタンクトップにジーパン姿であるという今、何をするにも自分で自分が一番怪しい。イケてないのである。
実は【掛川花鳥園】のライバル施設?
【伊豆シャボテン公園】には、サボテン(いや、シャボテン)だけでなく、数多くの鳥がいた。静岡は鳥推しなのか? というくらいいた。隠れた鳥好きスポットであるといえる。逆にいえば、鳥嫌いには不意打ち的なダメージを与えること必至である。力の入れようはサボテン(いや、シャボテン)に匹敵するものがある。私は鳥が好きな方なのでじっくりと見学したかったところなのだが、飛ぶ鳥を落とす勢いで見学コースを回っていたので(慣用句の使い方間違い)、じっくりと触れ合う時間もなかった。鳥たちもさぞ残念だったことだろう(何が?)
世間は空前の鳥ブームというか、「ハシビロコウ」ブームである。【掛川花鳥園】でも「動かない鳥」として施設内の一番奥ーーラスボス的な位置に置いて売り込まれている(私が見たときは動きまくってエサの金魚を食べていたが)。最近では、つい数ヶ月前から記念メダルが販売されるようになった【千葉市動物園】で、記念メダルの図柄となって世間に羽ばたきだしたハシビロコウさん。ここ【伊豆シャボテン公園】でも売り出し中で、そこら中で「ハシビロコウがいるよ!」的なポップを目にした。しかしながら、いると言われるエリアに行っても、その姿が見られない。一体どこにいるんだと探しているのにいないーーそんなとき、女性二人組のお客さんが「あ、こんなところにハシビロコウがいる!」と黄色い歓声をあげた。探していて何回も通り過ぎた茂みの奥にいた。急いでいる人には絶対に見つからない場所にいた(急いでいる人というのが特殊な客だが)。珍しい鳥とされるハシビロコウが、放し飼いにされていた。これはなかなか珍しい光景である、が、探究心をもって探した者しか出会えない隠れキャラなのであった。他人が発見したのを棚からぼた餅的にいただく私。君と出会えて良かった(何が)。
絵になる鳥:オオハシさん
私の現在の職場に、無類のオオハシ好きがいる。私の隣の席の女性なのだが、机上はオオハシグッズで溢れている。「オオハシの絵が描かれてるとすぐ買っちゃうんですよ〜」というので、翌日、オオハシの絵がロゴマークとなっているフットサルブランド「PANTANAL」のポロシャツを着て職場に来た。そうしたら、普段は私の話などスマホをチェックしながらしか聞いてくれないその同僚女性が(ピチピチの20代。ピチピチって 死語)、目を輝かせて私の胸元見るではないか。「きゃ〜、かわいい〜、それ何ですかー?」とはしゃぐ彼女のきらきらの顔を見て、私のことが好きなのではないかと思った(錯覚)。
急いで見て回るには惜しい伊豆シャボテン公園
さて、そんなこんなでザッと一周したものの、やはりというか当然というか、40分以内で回るにはあまりにも広大であり、あまりにももったいない施設であった。2300円という決して安くはない入園料だが、それに見合うだけのボリュームある施設であるといえる。さすが老舗の人気施設である。
働いているスタッフの方達も総じて印象が良く、とても明るい雰囲気に包まれた施設である。これは個人的印象だが、地方のテーマパークはいまいちホスピタリティ(おもてなし感的な)に欠けるところが多いように感じるのだが、ここはとても丁寧に施設が作り込まれているのが、スタッフの感じの良さはもちろん、一つ一つの施設の綺麗さや、楽しませようという雰囲気づくりから感じられた。やはり、半日程度かけてゆっくりじっくり回るのが吉である。
1日に何箇所も巡るような旅の仕方で「その施設を正当に評価できるのか」というのは、記念メダル巡りの旅における永遠の課題である。効率良く旅を進めようとすると、どうしたって一つの場所の滞在時間が短くなる。かといって、旅の本来の在り方である「施設で遊ぶついでに、記念メダルを購入する」といった形では、記念メダル図鑑完成の道のりは絶望的なまでに果てし無く遠いものとなる。あっちをたてればこっちが立たず、まるで男女の問題のようだ(何が?)
私はもはやこの問題は割り切っていて、記念メダルに主眼を置いている。「旅<記念メダル」である。モノより思い出ーーというのはHONDAのCMでのキャッチフレーズであったが、強いていうならば、「記念メダルを手に入れたという思い出」をこの場に記していると言える。施設を見て回るのはついでであるとさえいえる。だから、目的地に到着したら、まずは記念メダルを入手しないとどうにも落ち着かないという現象に悩まされる。そもそも落ち着いて見て回れないのである。これを世間では病気という(わはは)。
賛否両論ある姿勢だろうが、まあ自分の趣味なのに自分の気持ちを偽ったってしょうがも七味もないので、私は素直に「旅<記念メダル」と自分の気持ちを認めている。記念メダルの収集の仕方、自分の中での価値感の置き方等は様々である。願わくば、それを互いに認め合えるような関係でいたいものですな(唐突な知ったような口調)。
シャボテンかサボテンか
サボテン(いや、シャボテン)は、昔石鹸のように使われていたことがあったらしい。「あのトゲトゲを体に擦り付けるの⁉︎ 気持ちいいの⁉︎」と体をガリガリこする亀の子タワシ健康法のようなことを想像したのだがそうではなく、枝?を切った切り口を体に擦り付けると油がよく落ちたらしい。そこからシャボン(=石鹸)ということでシャボテンとなったそうで、「シャボテン」の方が古い言い方ということになる。決して「サ」と発音できないおじいちゃんの話ではない。
発祥は江戸時代らしい。サボテン(いや、シャボテン)と武士の姿はいまいち結びつかないのだが、まあスフィンクスの前で集合写真を撮ったお侍さんたちがいるくらいだから、南米のイメージもありなのかもしれない。
しかしここで疑問なのは、なぜサボテンの切り口を体に擦り付けたのか? である。マニアックなプレイ?
私は人生において、サボテンに限らず植物の切り口を体に擦り付けようと思ったことがない。
ただ、もちろん当時と今とでは考え方や風習もだいぶ異なるので、「薬草」的な概念があった世界であるなら、あるいは「とりあえず植物ときたら体に擦り付けてみよう」という発想であったのかもしれない。
「むむっ、なんだこの刺々がついた植物は?」
「旦那、切り口から汁がしたたり落ちますぜ⁉︎」
「うむ、擦り付けてみよう」
とスムーズにことが運んだのかもしれない。現代の物差しで考えてはいけないのである。
毒キノコか否かということも結局は「食べてみなければわからない」ということらしいので、現代における知識の蓄積は過去の人々の犠牲の上に成り立っているということを噛みしめ、我々は感謝の念をもちながら生きていかねばならない。つまり、サボテン(いや、シャボテン)を体に擦り付ける必要がなくなった現代は、シャボテンを体に擦り付けてきた人々を礎として築かれた時代なのである。特に花王とかLIONとかの社員の方は、【シャボテン公園】に足を向けて寝てはいけない。
記念メダルついて
記念メダルを見て誰もが思うだろうことは、「サボテン(いや、シャボテン)ないやん」ということであろう。【伊豆シャボテン公園】の記念メダルの図柄がカピバラとチンパンジーではあまりにも寂しい。その点、私の評価はかなり低い。企画段階でそういう話は出なかったのだろうか? 「サボテン(いや、シャボテン)ないですやん」という人は一人もいなかったのだろうか?
まあもちろん、記念メダラーではなく、一般的な観光客狙いであるならば、旧メダルのいかにも【シャボテン公園】感満載の図柄よりも、カピバラやチンパンジーの方が売れるのだろうが。可愛いイラストで攻めるならば、せめて「かわいいサボテン(いや、シャボテン)」で図案を起こし、制作して欲しかったものである。残念。
※茶平工業掲示板に【伊豆シャボテン公園】の記念メダルが販売終了リストに載っているとの書き込みがあり確認したところ、確かに掲載されていた(茶平工業HP最終更新日2018/8/3時点)。私が購入したのは2018年8月18日で、少なくてもその日はバリバリ販売されていた。知らずに訪れたが、いたって普通に自販機が置かれていた。まあこのあたりの事情はよくわからんね。追加発注はしないということかもしれない。
チンパンジーの絵柄のみ販売されていました。
情報ありがとうございます!
いただいた情報を追記させていただきました!
2023年12月10日に行ってまいりました
上記の通り園内のアニマルマートにあります
キーホルダー関係の棚に垂れ下がっています
店員さんに聞いたら丁寧に教えて頂きました
チンパンジー1種類600円です
まだ30個ほどありました