【販売場所】
@2階ミュージアムショップ前
備考:施設専用駐車場がありません。が、訪れるタイミングが良いと、漁師さん達が誘導して漁港を無料で解放して駐車させてくれます。シィィィラカァァァンスゥゥゥゥ!
君に逢いたかったんだ、ずっと……
【沼津港深海水族館】は2011年12月に開館した、比較的新しい水族館である。というか、ついこの前できたと思っていたら、もう9年前なのね……(´;ω;`)トシトッタ
オープン当初からなんとなく「記念メダルありそうだな~」という匂いが漂うマイナー感が漂っていたのだが、そうか、もう9年経つのね……( ;∀;)オトロエタ
深海魚にフォーカスした世界唯一の水族館ということでオープン当初から気になるあの子的存在であったのだが、記念メダルの販売がないところにはまったく足が向かない生粋の記念メダラーである私は、「行きたいのに行けない!(ToT)/~~~」というジレンマをずーーーーーーーっと抱えていた。だから、記念メダル発売の一報が入ったときには、「時は来た(; ・`д・´)」と腰を浮かした次第である。
ここを訪れる前に【あわしまマリンパーク】を訪問していて、そちらの満足度がかなり高かっただけに正直すでに燃え尽き症候群に似た心持ちとなっていたのだが、そんな気持ちを吹っ飛ばすほどのインパクトがここにあったのだ!
そう、シーラカンスである。
ここには日本で唯一無二の冷凍シーラカンスの展示があるのだ!
クマ邪魔!
という写真となってしまったので、クマとのツーショットは諦めておとなしくシーラカンスのみを撮影することにした。クマがいないと途端にただのヘタな写真と化してしまうのでヤなんですが~
正直、ここまでハマる人はむしろレアだと思われる。
私の場合、実は小学生のときからシーラカンスのことが結構好きだったというバックボーンがある。そのため、ここで実物を見られたというのは「積年の夢が叶った!」という感動があったのである。小学校の学級文庫の中にあった図鑑で陸上を闊歩するシーラカンスのイラストを見て以来、憧れにも似た気持ちを抱いていた(まあ実際はシーラカンスは肺はあっただろうが陸上に上がることはなかっただろうと言われているが)。
やっぱり、腕に似た肉々しいヒレが、他の魚とは一線を画している。その実物をこの目で見られたことは、非常に感動的であった。
【沼津港深海水族館】は計5体のシーラカンスを所有していて、3体がはく製、2体が冷凍展示となっている。致命的なことに、はく製のシーラカンスはあまりにも造り物っぽくて模型かと思って撮影してこなかった。好きだったあの子にこの気持ちを伝えなかったことくらい悔やまれる。
ちなみに1体1億円くらいで仕入れたとの噂なのだが、民間の水族館だからできたことなのか、民間の水族館なのにそんな金がどこから出てきたのか、謎は深海よりも深いのである(うまいこといった感)。
沼津港にある駿河湾は日本随一の深さを誇る海で、その海にほぼ直結している立地だからこそ実現した深海オンリー水族館ということで、シーラカンスの他にも、ほかの水族館にはない展示が目白押しであった。特に記念メダルの図柄にもなった「メンダコ」は、生体が謎に包まれていて今のところ飼育が実質不可能らしく、展示パネルには誇らしげに「世界で初めて55日間の飼育に成功!」と書かれていた。深海魚の生態は謎に包まれていることが多く、飼育するというのはどれもその程度の水準であることが多いということで、現金な話、死んでもすぐ補充できるという立地がこの水族館を成り立たせている要素であるといえる。
イルカショーもアシカショーもない水族館ではなるが、世界に唯一無二の水族館として、これからもがんばってほしいものである。
沼津=ラブライブサンシャイン=深海魚バーガー
沼津に来るなら、『ラブライブサンシャイン』を観ていないのは非常にもったいない――それくらい、『ラブライブサンシャイン』に染まった地、それが沼津港である。港で働く屈強なおっさん漁師たちを見守るのは、様々な髪の色をした目の大きな女の子たちである。
【沼津港深海水族館】の目の前には、「深海魚バーガー」なるものを食すことができる「沼津バーガー」なる店がある。水族館がある「港八十三番地」という複合観光施設には沼津の海の幸を食せる様々な施設が所狭しと並んでいるが、一人でも入りやすいという点では断然「沼津バーガー」であった。「『港八十三番地』のマック」である。
それに深海水族館に行くのだから、せっかくなら深海魚を食べてみたいという願望もあったので、私としては珍しく訪問前からここで食べようと決めていた。観光地に行ってもその地の名物よりもすき家のチーズ牛丼を食すことの方が圧倒的に多い私としては大変珍しいことであった。それくらい、この水族館に対して――もっといえば「深海魚」というジャンルに対して期待値が高かったということである。
そんなわけで注文したのは、もちろん「深海魚バーガーセット」である。
この世を「深海魚を食べたことがある人間と、そうでない人間」に分けたとき、これで私は「深海魚を食べたことがある人間」の仲間入りをしたことになる。そう私は選ばれた人間なのだ(しょぼすぎる選民意識)。
この日は猛暑日であり、先にやってきたコーラを我慢して、共食いを連想させるシーラカンスを設置して待つこと数分(なぜ共食いを連想させようとした?)、ついにやってきた「深海魚バーガー」を豪快な一口にて食した第一印象は――
フィレオフィッシュ
完全に予想していたが、それを上回るほどのフィレオフィッシュぶりであった。
フィレオフィッシュよりも上か下かではなく、完全にフィレオフィッシュである。このバーガーとマックのフィレオフィッシュが並べて出されたら、むしろバンズの違いでどちらがフィレオフィッシュかを判断するしかない。それくらい完全なるフィレオフィッシュであった。お値段1000円オーバーのフィレオフィッシュ。
ちなみに私は普段フィレオフィッシュは絶対に選ばない。なぜなら、白身魚のフライがそんなに好きではないからである。いや、もちろん食べればそれなりにおいしいとは思うのだが、ハンバーグの方が単純に好きなので、白身魚の出る幕はないのである。コンビニ弁当でも白身魚フライが入っているものは避けがちである。
そんなわけで私は「深海魚を食べたことがある人間」に無事クラスアップできたわけだが、それと同時に失ってしまったものもあることになる。「深海魚の味へのあこがれ」である。もし私の人生で、予測不能な何かの弾みで再び「深海魚を食べたい」欲求が異様なまでに高まったときには、私は迷わずマックへ行ってフィレオフィッシュを注文することだろう。そして、「ああ、これこれ!」と満足度100%とともにその味に納得することだろう。
ただこの感想には複雑な要素があって、もしかしたら「3度の飯がフィレオフィッシュでも良いくらい好きな人にとっては、深海魚バーガーはフィレオフィッシュを上回るおいしさなのかもしれない」というある意味逆説的な可能性が存在する(逆説的か?)。あるいは逆に「フィレオフィッシュの方が上」だという可能性も同じだけ存在することになる。そうこの感想は、「白身魚フライの味が大してわからないだってそんなに好きじゃないもの」という人間の適当な感想でしかないのである。
その味は、君が自分で確かめるんだ!(責任放棄)
記念メダルについて
ここからクルマで10分ほどにあり記念メダル販売もほぼ同時期に始めた【あわしまマリンパーク】でもそうだったが、メダルの発売を一度に済ませず、短期間で第2弾が登場するというワナがあった。ここでいえば「メンダコ」メダルがその後発にあたる。
この問題の処理は本当に難しい。メダル発売の一報を聞いて迅速に行動した者こそが泣きを見るという構造は、実社会においては不条理にあたる。が、新メダルが発売されること自体は喜ばしいことであるはずなので、どうしようもないやりきれなさが行動をした者の中に生まれるのである。文句を言うわけにはいかない、でもすぐにはもう一度は行けない、みたいな。
そもそも、近隣施設ならともかく、日本中のほとんどのメダル施設は一期一会の訪問となるので(少なくてもそういう想いで訪れている)、このタイミングのズレは思いのほか記念メダラー達に重くのしかかる問題となっている。
そして最大の問題は、施設側にとってはコレクターのことなんか知ったこっちゃねえという現実である。これはもう、すべての記念メダラーが受け入れなければならないものである。それができなければ、いつかきっと、とてもつまらないクレームを入れる輩になってしまうことだろう。「わざわざ〇〇から来たのに!」とか「在庫管理をちゃんとやれよ!」とかとか。
記念メダルは、訪れた人の思い出を刻むためのモノなのであって、決して収集するためにあるものではない――少なくても、設置する側の狙いとしてはこのような感じのものである。コレクターに来てもらおうと思って記念メダルを設置するなんて考えるのは私くらいのものであろう(ただ【スカイツリー展望イベント】とかは一概に「思い出を刻む」が目的とは言えないところを感じるよね~なんとなく)。
そんなわけで、コアな記念メダラー達が最も取るであろう行動としては「新発売があってもしばらく様子を見る」みたいなところに落ち着くことが多いだろう。少なくても常設の施設はそれがベターとなりそうな雰囲気がある。
ただこれが期間限定イベントとかだと「しばらく様子を見る」と「売り切れ」との間で揺れるチキンレース的なストレスが掛かってくるからなぁ(´Д`) かつてあった【ドラゴンボールのスカイツリーイベント】では期間限定イベントかつ売り切れになりやすい人気企画展にも関わらず、開催後しばらくしてから新しいメダルが追加されるという悪魔の所業をされたことがあり、記念メダラー達は深いトラウマを植え付けられた。
と、いろいろと思うことがある新作記念メダルの誕生であるが、そういうことは一旦すべて抜きにして【沼津港深海水族館】のメダルを見ると、シーラカンスメダルのデザインはオールプリントメダルの中では屈指のデザイン性を誇っているのではなかろうか。マジ【フジテレビ】のオールプリントメダルもこれくらい作り込んだデザインにしていただければ、「つまんないなぁ~(;´∀`)」と思いながらも圧倒的な枚数を購入して苦しむこともないだろう。前向きな気持ちで全種購入させていただける。
この施設のウリは一にも二にもシーラカンスである。そのシーラカンスの圧倒的な存在感を鑑賞した後に販売機と遭遇する配置となっているので、自然と欲しくなるようになっている。なかなか考えられたセッティングである。
件の「メンダコ」メダルも、実は「メンダコ」の展示は他の水族館では不可能なためこの水族館のウリの一つとなっており、そういった経緯を館内の展示で学んだあとにこのメダルと出会うと、俄然欲しくなる仕様となっている。総じて記念メダル販売のセールスに関してなかなか巧みであるといえる。
もちろん、デザインも最高に良い。惜しむらくはやはりシーラカンスメダルもきちんと金型を作成した上でのカラープリントがよかったなぁという願望があるが、フルプリントでありながら「これはこれでありだな」と思えるほどの素直にかっこいいデザインである。そう考えると、他のフルカラープリントはやはりちょっと手抜きなのかセンスがないのかなのかな~と思っちゃうね!
メンダコメダルも、シンプルな生物だけに逆にデザインが難しかったのではないかと思われるが、施設名の表記や「Mendako」の配置によって今風なデザインを実現していると思う。
やはりオーク系列ではなくても、メダルのデザインは年々進化してるような気がする(【フジテレビ】のアニメ系は除く)。いつのTwitter投稿を見ても「まだ現役だったのか!?」と言われてしまう記念メダル文化であるが、その成長は実は止まらないのだ!
いやー、施設満足度が高いだけに、メダル満足度も高くなるという記念メダラーあるあるだね、これ!
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