【販売場所】
@店内
備考:店主に「メダルほすぃ~」と申し出ると刻印機の下をパカっと開けて取り出してくれます。たぶん2020年限定販売だと思われ~
※販売終了
ふとん店経営という副業か、山小屋経営という副業か
「2020年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため富士山の山開きが中止」というあまりにも衝撃的な発表に日本中が震撼する中、富士山のふもと富士宮市にあるふとん屋さんで記念メダルが販売されているという情報がTwitter上で報告された。報告したのは有名記念メダラーである「尾張でおわり」さんである。この方のメダル探索能力は一体どうなってるんでしょーΣ(・□・;)スゴスギ
なんでも2020年7月10日放送のNHKのニュース番組にて、ここ【宮崎ふとん店】にて記念メダルが販売されることが放送されたらしい。というのも、ここの店長である「宮崎さん」は、富士山山頂の山小屋【頂上富士館】の店長でもあるとのことなのである。
富士登山に臨んだとき、確かに「山小屋の人たちって、シーズンオフは何やってんだろ~」と思ったのだが、なんとふとん屋さんであったとは!?Σ(・□・;)
好きなことを副業にするというのは、一つの理想形の生き方ですよね~ってもしかしたらふとん店の方が副業かもしれませんが。
さて、そんな【宮崎ふとん店】であるが、見るからに地域に密着した個人商店というテイなので、正直めっちゃ入りにくい。そして店外からは微妙に刻印機の姿が見えないため、本当にここにあるのかと一抹の不安を抱えながら、そして一度入店したら何も買わずに退出することなど到底できそうもないプレッシャーを感じながら、入店することとなった(※残念な30代おっさんの完全なる被害妄想です)。余談だが、マジで外からは刻印機が見えないので、偶然通りかかってたまたまメダルを発見するなど絶対に不可能である。
明らかに地元民ではない挙動不審な中年男がおどおどしながら入って来たので、すぐさま店主の宮崎さんに声を掛けられた。気の良い感じの声掛けに、思いっきり「あああああのぉ、記念メダルがぁ~」と小学生の初めてのおつかいでもここまでビビることはないだろうにというろれつの回らぬ応答をした汗だくのおっさんを、店主の宮崎さんは笑顔で刻印機のもとへ案内してくれた。
メダルはなんと、刻印機の下にある収納スペースから取り出されたのであった!
お金を直接店主の宮崎さんへ支払い、メダルのセットまでしていただきながら「あとはお好きにどうぞ~」とのことでパシャパシャ写真を撮る私。
記念メダルの前でアホみたいにシーラカンスのぬいぐるみをぶら下げるおっさんの横で、店主の宮崎さんは他の店員の方たちと何やら真剣な面持ちで経営的なことを会議しており、場違い感がハンパない。ここでガッコンガッコン鳴らして大丈夫なものなのだろうかと一抹の不安を抱く。しかしながら鳴らさなければ終わらないので、勇気を出して入力をしていく。その際の「ピッ!」という甲高い電子音が真剣に話し合う会議の脇から店内に木霊することよ。。。
刻印が終わったその後、少しだけ店主の宮崎さんと話をさせてもらって、「来年はぜひ富士山の頂上へ来てくださいね!」というお言葉をいただいた。さらっと投げかけていただく言葉としてはなかなかハードルの高いお誘いであったが、もちろん「ぜひっ!」と応じる私がいた。来年はぜひ、富士山頂【頂上富士館】で記念メダル界初となる記念メダルオフ会だね!(他を巻き込む提案)。
いやー、もう登れる気がしないわ~( ゚Д゚)
ふとん屋さんにあんまり用はないというそんなあなたに観光案内
実は6月に【山梨県立富士山世界遺産センター】を訪れた際にこの周辺に立ち寄ったばかりであるので、正直私には見て回るものが一切なかった。が、【宮崎ふとん店】の周辺には富士山関連の観光名所がどどーんとあるので、「富士山観光をする際の記念メダル」として購入しに行くのはありありである。ぜひみなさんそうしてくださいな~(*´ω`*)
富士山頂上の所有者
ということで、まずはお店の目の前にある「富士山本宮浅間大社」である。
ここは富士山頂にある「浅間大社」の本宮にあたる。つまり、神社としては言ってみればこちらが運営母体である(でも神様がいるのは奥宮、つまり富士山頂の方の神社)。ちなみに富士山の8合目以上は実はこの浅間大社の私有地だったりする。
「富士山本宮浅間大社」は富士山の世界遺産登録の際にその構成要素の一つとして組み込まれているので、言ってみればここも世界遺産の一つということになる。その割にはウルトラスーパー閑散としていて富士山観光はインバウンド需要なしでは成り立たないという現実が見て取れるようであった。【スカイツリー】や浅草、京都の神社仏閣周辺を含め、日本の有名な観光地は日本人観光客の需要だけではもはや成り立たないくらい観光資源が膨れ上がっているのかもしれない。いわゆる供給過多というやつである。
いまならゆっくりと参拝できるので、とてもおすすめスポットである。まあゆっくり参拝しても私のような俗物は15分くらいで暇を持て余してしまいましたが(´Д`)残念な男
名前がかぶっちゃったけどウチが本家だ!
もう一つは、歩いて5分くらいの距離にある「静岡県富士山世界遺産センター」である。山梨県の【山梨県立富士山世界遺産センター】と丸かぶりのコンセプトと名称であるが、同じ富士山をテーマにしながら展示内容はまるで異なるので、ぜひ足を運んでいただきたい。
というか、ここは普通におススメ!
以上二つの観光スポットを紹介したが、その他にもB級グルメの王「富士宮焼きそば」の店が連なる商店街など、この二つの施設の間にも富士山及び富士宮を味わえる場所があるので、ぜひ足を運んでいただきたい。
記念メダルについて
販売されているメダルは富士山年号メダルの青ver.ということで、日本で最も広く販売されているメダルの一つである。これがせめて赤ver.だったらなぁ~と思いつつ、せめてもの差別化として「MIYAZAKI FUTONTEN」と何のひねりもないメッセージを刻印してみた。
入店する前にもうちょっと面白い言葉を考えてくるべきだったー! と後悔しても遅く、他にお客さんのいない店内で、店主がメダルをセットしてくれた刻印機の前に立つ。何も考えらんねー!
ぶっちゃけた話、純粋にメダルの売り上げを考えれば、【富士山頂上メダル】を販売すれば、売り上げはかなり違うであろう。
販売環境的に、もはやメダルを購入するのはコレクターか、かなりコアな富士山愛好家(毎年富士登山の度に記念メダルを購入している、とか)しかほぼありえないような状況なので、コレクターが飛びつくようなメダルを販売する方が売り上げ的には当然得策となる。ここまでくるともはやおまけ的要素であるが、一枚1000円て普通に高いし(/・ω・)/ 一般の方にはちょいと厳しい価格設定である。
つまり、コレクター等かなり限定された需要に訴求する販売形態であるにも関わらず、富士山年号メダル青ver.は、コレクターが最も飛びつきにくいメダルチョイスとなってしまっているという現実がある。周辺に販売している場所がたくさんあるし、なんなら今なら【茶平工業】の通販でも入手できるし~
そして「頂上に登ってないのに頂上メダルを手に入れるなんて!」という人より、「頂上に登らずとも手に入れるチャーンス!!」と色めき立つコレクターの方が多いのではないかと予想する。なぜなら、コレクターで頂上メダルを所有している人は実は少ないと思われるからである。ネット上で購入報告がされているのを見たことは、有名記念メダラーの方々以外にほとんどない。このことが示すのは、記念メダラーにとって富士登山は文字通り敷居が高いということである(うまいこと言った感ドヤァ)。それを考えれば、現地調達派の方々も、この二度とないであろうチャンスに遠方からでもやってこようと思うのではなかろうか。
ついでにいえば、TwitterをはじめとしたSNSでも頂上メダルの画像はほとんど見たことがないので、SNSを活用している世代の購入が少ないということでもある。日常的にSNSを利用している人なら、富士山登頂に成功してそれを記念するメダルを購入したならば、その偉業を登頂記念品付きで発信したくなる人も多いのではないだろうか(日付も名前も入るし)。記念メダル自体は、販売している「頂上富士館」の「一番人気のお土産物」(店長談)らしいので、売れてはいるはずなのだから。つまりこれは、「登山」という趣味の年齢層の高さとも密接に関係しているという予想が立つわけである。何の統計データも取っておりませんので適当な予想ですが(・∀・)
また「『頂上富士館』の店長が販売しているんだから、邪道じゃない!」となんとなく己を納得させる理由もあるので、記念メダラーにとっての「現地で買ったか否か」という永遠の課題である葛藤も小さいことだろう。このパターンで頂上メダルの購入をためらうのは、どちらかといえば「別に記念メダルを集めているわけではないけれど毎年の富士登山の際に記念として年号メダルを購入している富士山愛好家」の方ではないだろうか。登山家の方ならば、登ってないのに頂上メダルを購入するなんて邪道の極みであることだろう。ただこれは、「登ってないのに富士山年号メダルを購入するなんて!」というそもそも論とも隣り合わせのことなので、結局富士山愛好家の需要というのは非常に小さいのではないかという予想が立つ。ならばいっそのことコレクター向けに全ベットした方が純粋な売り上げとしては大きくなるわけである。
在庫の問題としては、現状すべて山頂の山小屋に置いてきたというのであれば、金型はもうあるのだから最低ロットでよいので追加発注をすればよかったのではないだろうか。なぜなら現行の山頂メダルには元号は入っていないので、売れ残ったメダルはそのまま来年以降に山小屋に持って上がればよいだけのことだからである。むしろ元号メダルを入荷する方が在庫の処分に困ることになる。
つまり、「富士山年号メダル青ver.」を販売する方が、頂上メダルを販売することと比べて商売上のリスクは何かと高いということになる。
ただ、茶平工業公式HPが自ら発信した情報によれば、「富士山年号メダル青ver.」が過剰在庫になってヤヴァイということであるので、その救済の意味も含めた入荷→販売であったのかもしれないと勝手に予想すると、「頂上メダルを販売する方が何かと好都合でっせ~(´艸`*)」とか言っている私は本当にちっぽけでくだらない人間であるということになる。
そんなわけで、「頂上メダルを販売してほしかったな!」という個人的な願望をつらつらと理屈っぽく語っただけの駄文をここで終了する。
まあ私は一度登頂したことがあるからこそ「頂上メダルをここで販売してくれても全然OK!」と思うのかもしれませんがね~
いつも楽しく読ませて頂いています。
道の駅須走にこのメダルと同一デザインですが、比治山神社のようにキーホルダーの穴が一体型のものがありました。
既にご存知かも知れませんがご報告いたします。
コメントありがとうございます^_^
道の駅須走の横は何回か通ったことがあるのですが、立ち寄ったことはなく、知りませんでした。
そういうことなら写真を撮るだけでも立ち寄って見ればよかったなぁと思ってます(笑)
情報ありがとうございました!