【販売場所】
@レジにて手売り
備考:刻印は親切でレジのおばちゃんがやってくれるので、「自分でやります」と言うとちょっと悲しい顔をされてしまう。
S・A・G・Aさが~唯一の記念メダルスポット
【唐津城】は2019年4月現在、佐賀県で唯一の記念メダルスポットである。江頭2:50の出身地なので、ぜひ江頭メダル(あるいはがっぺむかつくメダル)を作っていただきたい。記念メダラー全員で署名しましょう!
さて、【平戸城】からここ【唐津城】へやってきたわけだが、考えてみれば「復元城へのはしご」というのは長い記念メダル人生で実は初めてのことである(というか何その人生?)。何度でもいうが、私は復元城が苦手なので、一体どうしたものかなーと正直ちょっとげんなりしながら向かったのだが――
やる気が全然違う
というちょっとしたカルチャーショックを受けた。いやほんと、【平戸城】とは全然やる気が、商売気が、本気が違った。同じ「復元城」という土俵でここまで違うかね? と愕然とする思いであった。
やる気が違うと、もう城が醸し出している雰囲気が明るい。働いている人の活気も溢れている。訪れている人も明らかに自然といろいろなところに目が向くようになっていて、どうにもこうにも良いことだらけであった。
これは愛知県蒲郡市にあるつぶれかけから見事再生を果たした「竹島水族館」の改革者がテレビで言っていたことでもあるのだが、やはり人が来ないのが当たり前となってはいけないのだな、と改めて思った次第である。【平戸城】→【唐津城】と連続で訪れただけにその差が歴然とし過ぎていて、【平戸城】のみすぼらしさ、【唐津城】の豪華さがそれぞれ倍加した印象を受けた。いやほんと、びっくりしたのである。
展示の在り方をいろいろとエンターテイメント性に振っており、「面白くしよう!」という努力がうかがえた。その努力の差が、【平戸城】と【唐津城】の活気の差であったのではないかと率直に思う。
「どうせ僕なんて彼女は見向きもしてくれないよ……」と嘆く前に、振り向かせる努力をしたのかどうかを自らの胸に問い直さなければならない。そして身だしなみを整え、教養を身に付け、男を磨かなければならない。ぼさぼさ頭の汚らしい恰好のままオタク趣味全開で「受け入れて」では、それはちょっと無理な相談というものである。
ありのままの自分を受け入れてくれなどというのは、努力をせずに自分の欲するものを手に入れたいというわがままなのである。無論そのままでもありのままを受け入れてもらえる人というのはこの世に存在するだろうが(城でいうなら現存天守閣があるとか)、それはあくまで特別な存在である。平凡な存在であることを自覚するならば、順番としては「受け入れてもらう」→「ありのままの自分も受け入れてもらう」である。モテない男が「こんなボクでもよいと言ってくれる人がいい」では、いつまでたってもよくわからない刀剣や鎧兜を展示しているだけの復元城と同じなのである。エルサが「ありの~ままの~姿見せるのよ~」と歌ってもOKなのは、身だしなみをきちんと整えているからである(そうなの?)。まあ私はエルサもアナも嫌いなのだが。国ほっぽり出して姉妹で何しとんねん。
↓ピエール瀧のせいでお蔵入りになるかもね~
くどいようだが、連続で訪れただけに「こんなにも違うのか~」と本当にびっくりしちゃったのよね。全ての記念メダルスポットが繁栄してくれることを切に願う。
記念メダルについて
ここは記念メダルの販売機は設置されておらず、レジにて手売りである。なぜそういう形にしたのか、その辺の事情は不明であるが、個人的には気になるところ。販売機設置にもリース代が掛かるのだろうか(そして掛かりそう)。
ちなみにレジで購入すると、そのままレジのおばちゃんが「名前は上に刻印したいですか? 下にしたいですか?」と尋ねてきて、要望どおりになるようにメダルを刻印機にセットしてくれる親切設計となっている。しかし私は自分の名前を刻印したこともなければ(名前以外は刻印したことあり)「日付が上が良い」ので(さらに言うなれば刻印するところを人に見ていてほしくない)、「あー、自分でできるっす」と困り顔で言ってしまい、「ああ、そうですか……」とちょっと悲しい思いをさせてしまった。やはり何事も「言い方」というのはとても大切である。こういうときにさわやかな笑顔で「あっ、自分でできますよ! ありがとうございます!」と人を無用に傷つけない言い方ができる余裕のある人間になりたいものである。アドリブに弱いのよね……
余談だが、私の後にレジに来た人が2連続で記念メダルを購入していて「一体何が起こったんだ……」と天変地異が起こる前兆かと思って恐怖した。しかもそれなりの年齢の青年であった(つまり子供ではない)。二人は別に知り合いでもなさそうであったし。なかなか稀有な出来事であった。
で、ちょっと思ったのだが、この「レジで手売り」方式だと、子供をターゲットにすることができないような気がする。親子連れの子供が記念メダルを購入するに至る経緯としては「販売機が目に入る」→「メダル、なんかかっこいい」→「親は9割がた渋る」→「幾度かの交渉の末、『日付とか名前とか刻印できて、記念になるかも』と親心としても家族の記念と認定するに至り購入」という道を辿るのが一般的なのではないかと思われる(いろいろパターンがあるかもしれないが)。
そう考えると、スタートの「販売機が目に入る」がないので、子供をターゲットにすることができないような気がする。刻印機だけでは「これ何?」「なんだろうね~」で終わってしまうのではなかろうか。上記のように、実際レジで2連続で購入したのは青年二人であったし。
観光施設の記念メダル販売戦略としては、販売機って実は重要なのかもしれない。あの青いあんちくしょうは。
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