東京都【東武博物館】 記念メダル

東武博物館 記念メダル SL大樹
東武博物館 記念メダル リバティ
東武博物館 記念メダル スペーシア
東武博物館 記念メダル スペーシアX

【販売場所】
@入場してすぐ左手
備考:入場料よりメダルの値段の方が圧倒的に高い。そう、圧倒的に。

人が優しい気持ちに慣れるのは何百円までか

なかなかの煙感に大変感心いたしました! 道に落ちていたら泥水に濡れたただの綿としか思わなかっただろうに。

 毎日の通勤電車など、必要に迫られて乗る電車以外には鉄道とは無縁の人生を送ってきた私である。が、最近新幹線のグリーン席にハマるというよくわからないマイブームが唐突に到来したことにより、特急列車というものに徐々に興味をもつようになってきた。特急列車というか、特急列車の座席に

 東武鉄道といえば「リバティだね〜」「スペーシアだねぁ〜クルマじゃない方の」ということは記念メダルを通した知識で知っていたので、もしかしたらここ【東武博物館】は、長年「鉄道系は楽しみ方がわからん……」とうそぶいていた私がついに楽しめる鉄道施設なのではないか⁉︎ と、未知なる自分に期待していた。過剰に

 いつだって、この”過剰な期待”というものがいけない。上げ過ぎたハードルはもはや走り高跳びとなり、事前知識という助走がなければ越えることのできない障害へと変貌しているのである(うまいこと言おうとして着地点がよくわからなくなってしまった文章例)。

 そんな私が、鉄道を愛する人たちから総スカンを食らうであろうレビューをしていく次第である。

東武鉄道「東向島駅」からほぼ直通で施設入り口があります(矢印のあたり〜って、ちょっと矢印が近過ぎちゃった‼︎)。
「とうきょうスカイツリー駅」から2駅ですな。
雨でも濡れずに辿り着けるのは良いですな。私を濡らすのは悲しみの涙だけで十分ですから(特に意味はない)。

 到着してまず度肝を抜かれるのは入場料200円という事実である。この瞬間に館内の全てのことに対して優しくなれる人間が完成する。この先には「200円なのにサイコー‼︎」しか待っていない。破格の値段は人を優しくさせる。

交通系電子マネーの方が安くなるというのが都市部の電車運賃事情に合わせていて都会的ですな! エビフリャー県近郊もぜひ導入してほしい。名鉄よ!
(東京近郊にお住まいの方々は想像できないかもしれないが、愛知県を牛耳る名鉄や名古屋市営地下鉄はmanacaを使おうが1円も安くならない)

 入場したらすぐにメダル販売機がお目見えするので、メダルを買ってからじゃないと落ち着いて見学ができない記念メダラー諸君にも優しい仕様である。

すべてのメダルスポットがこうであって欲しい

 そんなわけで、非常に落ち着いて見学ができた(*´∇`*)

 入館する時から予想していたのだが、この施設は線路の高架下に沿って造られているので、縦長の施設となっている。だから、ひたすら前に進むことによって施設を探索することになり、出入り口が同じであるため、来た道をそのまま戻ることによって帰ることになる。つまり、往復だ

↓行って帰ってくるだけでお馴染みの映画

 意外とこういう造りの施設って無かったような気がして、そういうところにまずウケた。古い施設であることを感じさせる造りだが、そこが良いのである。

どしょっぱつにメインっぽい展示があるのも、出し惜しみしてなくて良い。そして施設の構造上、同時にこれはラストを飾る展示でもあるのだ!
「車両の下に入らないでください」という注意書きから、かつて車両の下に入ろうとした輩がいることがうかがえる。なぜ人は隙間に潜りたくなるのか。
なぜドイツなのか
さすがに実物車両の展示はない現役の特急車両。代わりになかなかの迫力がある模型が展示されているわけだが、わざわざ模型を見に来るくらいなら特急停車駅に実物を見に行った方が良いんじゃないかなと思ってしまう私はいまだ鉄道初心者。写真撮っておいてなんですが。
さすがに実物車両の以下同文
てっちゃんからしたら恐らく至高のツーショットであることでしょう。そして今ではその気持ちが少しわかりつつあるのでした……
口づけ
だいぶ簡素になりましたな

 【ロマンスカーミュージアム】の記事でも述べたが、私ごときの生まれたての子鹿のようなてっちゃんレベルでは、動いていない電車を楽しむにはまだ少し早かったようである。楽しみ方が今ひとつわからない。が、もうすぐわかりそうな気がしてもいる。私にとっての鉄道愛へのブレークスルーは一体何になるのだろうか。鉄道を愛せる日が来るのだろうか。それほど好きではない男子に告白されて何となく付き合ってみた女子の気持ちはきっとこんな感じなのだろう。

 しかし、お高い席を購入してどっかに行きたいという欲は最近湧いてきたので、シートとかにはよく目がいくようになった。

輪切り。
ここだけ切り取って展示するってすごい発想ですな。
個室を取って優雅に旅をしてみたい——と思いつつも、それは異性と二人きりでのシチュエーションを夢見ての願望であって、AVとかの影響を受けているんじゃないかと自問する日々である。
使用しなくなった車両を展示するのではなく、もう最初から建物を電車のように建築するというコロンブスの卵的発想
その究極系がこれである。扉の向こうは電車の車内だった。

 総評としては結構楽しめたけどまだ私には早かったというのが結論である。ここはやはり、てっちゃんによるてっちゃんのための施設である。しかしここで入場料200円という事実が実に効いてきて、「200円の割には楽しめた」≒「楽しかった」という記憶の四捨五入(改竄?)が起こり、これを書いている今、脳内では”楽しかった記憶エリア”に刻まれているのである。これだけいろいろ書いていてまるで説得力がないかもしれないが、気持ちとしては実に充実していた。コスパによる満足度の魔力には計り知れない力がある。

 人の気持ちの充実とは、かくも絶妙なバランスの上で成り立っているものであることよ。

穴の位置が真ん中だったらトーマスになれましたな。

その他の気になった諸々

外観はバスの方がグッときます。でも座席や車内空間は電車のほうがグッときます。人の気持ちとはままなりません。
今までありそうでなかった、なかなか斬新な生中継企画。実際に走っている電車の運転席に取り付けたカメラからの映像が流れる。
時代を考えるとYouTube LIVE等で配信すると投げ銭がもらえるかも。
かつての駅を再現し過ぎていて完全にただの駅となっている切符売り場
この情景を見て喜ぶのはちびっ子たちではなく、ちびっ子を連れてきてあげたお父さん・お母さん世代である……って、もうお父さん・お母さん世代にももうわからないかもしれないが。ブラウン管ディスプレイとか。
なんと実際に通過する電車の下側が覗けるという斬新なコーナー。
気分は完全にスカートの中をのぞいているかのような気分です。スカートの中をのぞいたことなんぞありませんが( ・∇・)マジデ
ロープウェイの車両が展示されているのは何気に超めずらしいかも! どう楽しんで良いのかわからないけど!
鉄道博物館といえば運転シミュレーションだ!
いかなるシミュレーションも『電車でGO!』というライバルが壁として立ちはだかる厳しい世界である。【碓氷峠鉄道文化むら】なんて『電車でGO!』シリーズを全作設置する潔さであった。
これ、乗ってみたい。これで旅するツアーとかあったら申し込むね!
たぶんこのパパがパズルを買ってくれなかったのは”簡単だから”云々ではなく、スカイツリーで何らかの物を買う予定だったからじゃない? と思いつつ、200円なら四の五の言わず買ってやれよとも思いながら、入館料と同じ値段だと思うと高く感じじゃうのかもとも思う、様々な思いが駆け巡った漫画。

記念メダルについて

2023年5月現在のラインナップ。
「NEWカラー登場‼︎」との主張が激しいが、登場と共に消え去ってしまったカラーが存在することを僕ら(記念メダラー)は決して忘れない……

 【東武博物館】はメダルデザイン力でお馴染みのオークコーポレーション系のメダルスポットである。そのためか非常に記念メダルに力を入れていて、何度かのメダルの入れ替えが行われている。特に「スペーシア」メダルは似たデザインで”無彩色”→”青ベースのカラーメダル”→”現行メダル”という2度の変更、計三種のメダルが作られていて、「あんとき買っときゃ良かった!」という後悔の念を記念メダル界隈に量産し続けている罪なヤツである。

ぼんやりした顔して悪いヤツだ!
こういPOPにも他の施設とは一線を画すセンスを感じますな!

 ちなみに特急リバティメダルも昔は無彩色ver.が販売されていた。プリントメダルに金型メダルはどんどん駆逐されていくのだ。

実は金型とプリントのミックスでカッコいい。ザ・オーク系!
Wordとかのダサいフォントではなく、きちんとフォトショとかで作成しているっぽいのがプロの仕様

 また、ここにはSL大樹のメダルがあり、【下今市駅】【鬼怒川温泉駅】の大樹メダルと合わせて、東武鉄道大樹三兄弟が完成する。

金の三連星

 かねてからなんとなくこの大樹スリーピースを完成させたい想いがあったので、大樹メダルがプリント化されて廃盤になる前に訪れることができてよかった(そんな予定があるかは不明だが)。

 ここまでベタ褒めしてきたが、刻印機の説明POPだけはどこかイモっぽい。力尽きたか⁉︎

刻印に刻まれたにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんの日(2022・2・22)

 オーク系の記念メダルは眺めているだけで楽しいね‼︎(*´∇`*)

 あと、完全なる余談であるが、3枚のうちスペーシアメダルだけ透明ケースに入って出てくる。理由は不明(写真撮り忘れた)。

 オークさんも【東京2020】が終わってからはどこか少しメダルから気持ちが離れ気味のように感じるので、「スマートアクアリウム静岡」あたりで新作メダルを作ってくれたらすぐに馳せ参じますYO! (と思っていたら【市川市動植物園】で新作メダルが出ましたなぁ〜)

 




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