東京都【東京駅 プリキュアプリティストア】 記念メダル

プリキュアプリティストア 記念メダル
プリキュアプリティストア 記念メダル
プリキュアプリティストア 記念メダル

@店内で吊り下げ式販売
備考:在庫がいかにも「古いシリーズの売れ残り」なので、いつ終焉を迎えてもおかしくない(2022.9現在)。
「販売場所リスト」未掲載。

プリ違い(長い前置き)

あなたにはわかるだろうか? どちらがどちらのお店であるかを……

 東京駅の【プリキュアプリティストア】で記念メダルが販売されている歴史は意外と古く、メダル初登場は7年くらい前だったような記憶(◯年前の部分はテキトー)。当時「ココはおっさんにはキツイ!」と、今は亡き茶平工業公式HP掲示板にて話題沸騰となった。初めは1種類のみ、その後にテレビシリーズが代わり2種類が追加販売され、今度は「図柄に女の子がいっぱいいて違いがわからん!」と話題となった。そういう意味でもおっさんかおっさんでないかを足切りするかのような難関記念メダルスポットとして名を馳せていた。

 当時からおっさんである私はその試練に耐えながら、苦しみに悶えながら2度購入しに足を運んだわけであるが、3度目の今回はメダルそのものではなく、

お店自体の違いがわからん

という想像だにしなかった事態に見舞われた。

 上記掲載写真を見てほしい。

 あなたはどちらかがプリキュアストアではないことがおわかりだろうか?

 どちらかはプリキュアストアではなく、プリズムストアなのだ。いや、正確には「PrismStore」ではなく「PrismStone」(プリズムストーン)であった。「r」と「n」がこれほどまでに紛らわしいなんて……が、そんなことは些細な問題である。塵の如き問題だ。

 私が間違えた最も大きな要因は、「東京キャラクターストリート」に軒を構える店舗の位置関係にある。

東京一番街公式HPより引用
https://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/shop/?area=area2&floor=b1f&anchor=1

 この微妙に間違えそうな位置関係をわかってもらえるだろうか?

 もちろん間違えない人の方が多いだろう。が、私のように地図をちらっと見て

こっちの方に行けばまあわかるっしょ
( ´ ▽ ` )

 とナメた態度で向かった者には、プリキュアとプリズムの両陣営から手痛い制裁を課されるのである。

 そして、私が最も驚愕したのは、店内を舐めるように、じっくりと、何度も見て回っても自分がお店を間違えていることに1ミリも気づかなかったことである。ふりふりの衣装に身を扮したプリズムの女の子(?)を見ても、それがプリキュアだと信じて疑わなかった。いや、「疑う」という言葉すらそこには存在しなかった。私の中では、今もってそこにいるのはプリキュアの女の子である。一体何が違うのか今もってわからない

 双方のファンから非難轟々であろうことを命知らずに書いているが、おっさんとはそういう生き物であると諦観の境地にてどうか生暖かい目で見ていただきたい。かつて私の父がSPEEDの4人組を見て「これってPUFFY?」と訊いてきた、あの時の気持ちをついに理解するに至った次第である(世代がバレるネタ)。

正解はこちらが「PrismStone」です。

プリティみたび

ロゴがマジプリティ過ぎておっさんには一生描くことのできないデザイン

 そんなわけで【プリキュアプリティストア東京店】である。東京キャラクターストリート内で現在(2022.9)でも記念メダルを販売する3つの店舗のうちの一つであるが、他の店と同様、いたって普通のキャラクターショップなので、観光的な観点で述べることというのはほとんどない。しいていえば、入店するのがおっさんにはハードルが高すぎてもはや走り高跳びだということくらいである。

このファンシーさはもしかしたらおっさんの入店を規制中なのかもしれない(たぶん違います)
絵面がにぎやかすぎてもはやパンダが埋もれていますな。
語尾が「コメ」な生き物は語尾が「アルよ」の外国人並みに見たことがない。
髪が長いし多いしでシャンプー代が大変そうですな。たぶん「リンスのいらないメリット」とかじゃダメでしょうし。ノンシリコン系のちゃんとしたシャンプーって高いよね。。。
女子掲載人数世界一位を誇る防火扉(推定)

 私の予想では、そのうち「プリキュア検定」みたいなものが公式から発足されると見ている。「グラップラー刃牙検定」なるものが実際に存在するので、検定化されるのも時間の問題だろう。それくらい誰が誰で何がどうなのか煩雑になりつつあり、情報を整理する必要がある案件だと思われる。上の画像を見ても、『ふたりはプリキュア』時代のお二人がどこにいるのかさっぱりわからなかった。

 かつてプリキュアが好きだった女の子が母となり、自分の娘と共に再びプリキュアを楽しむ——そのような循環が生まれつつあるほど長く定着し、日本の文化の一つとして愛されるアイコンになりつつあるのが「プリキュアオールスターズ」なのだ。

現シリーズの『デリシャスパーティープリキュア』はなんでも「デパプリ」と略すらしいですよ。たぶん「デパ地下」の親戚ですな(死語)

記念メダルについて

 記念メダルは、現在(2022.9)ではお店の片隅に、息を潜めるようひっそりと1種類だけが置かれているのみである。あるとわかっていなかったら、私では絶対に見つけられないだろう。こういうものを発見する人を「猛者」と呼ぶ。一度くらいは誰も知らない未知のメダルを発見してみたいものである。

この世界の片隅に

 先述の通り、このお店はプリキュアメダルの発祥の地である。東京駅の他に、実は古くから「大阪店」が存在するのだが、そちらでは売ったり売らなかったりで記念メダル的には安定しない印象である。(ちなみに大阪店が実は本店)。ただし、いち早く刻印機を導入したのは大阪本店だったりする。

 その後のプリキュアメダルの展開としては、どちらかというと【プリキュアプリティストア 横浜店】を中心に行われるようになる。このお店には販売機が常設され、新しいプリキュアシリーズがスタートする度に、記念メダルが入れ替わるのが通例となった。

 また、各地に不定期で出没する「出張店」にはほぼ100%の確率でメダル販売機が刻印機とともに帯同するようになる。この「出張店」は、【横浜店】が生まれるより前に始まった企画であり、正確にはプリキュアメダルが販売機で販売されるようになったのはこの「出張店」が元祖である。

 こうして、プリキュアが記念メダル界のレギュラー入りを果たすこととなった(他には【富士山】とか【スカイツリー】とか毎年新しいメダルが発売されるやつを「レギュラー」と称する)。

 ただ【東京店】は、一時期は【横浜店】で販売されているメダルをキーホルダーとセットの吊り下げ式で販売する形を取っていたのだが、最近ではめっきり記念メダルへの意欲が低下してしまったようで、既に述べたように3年も前の旧作に登場した主人公でもないお嬢さんの売れ残りメダルをほそぼそと置いているのみとなった。私にとっての3年前はいと小さき時間であるが、プリキュア対象年齢のお嬢様にとっての3年前はまだ自我が目覚めていない可能性すらあるくらいの時の経過の大きさであるので、プリキュアが大好きな女の子がこのメダルを手に取ることはもはや永遠にないのではないだろうか。この人誰? となる可能性の方が高い。

 つまり、メダルマニア以外がこれを購入するとはもはや思えないという意味では売り切れる心配は限りなく少ないといえる。が、売り切れる前に撤去される可能性は大いにあるので、まだ購入されていない記念メダラー急ぎ購入するのがよろし。

 デザインの変遷としては、メダル最初期はシリーズの女の子を一枚にいっぺんに掲載していたが、一人ずつ分けた方がまとめ買いを厭わない大きいお友達がいる分それだけ売上がアップすることに気づいたのかもしれない。現在では一枚につき一人、そして新キャラが登場する度に追加で新メダルが投入されていく形がスタンダードになった。そしてもちろん、追加される度に買いに行くのが記念メダラー(大きいお友達)である

 しかしその場所は、【東京店】ではないのであった。【横浜店】に続く……

(過去記事)プリティストアに入店するぷりてぃでないおっさん

 東京駅は、実は何かと記念メダルが販売されるスポットである。ただし、どのメダルも恒常的に売られている物ではないので、販売情報があったら早めに購入しなければならない。地方に住む者としてはそうしょっちゅうは来れないので、これがなかなかしんどい。記念メダル収集は、歴然とした地域差が存在するのである。

 【プリキュアストア】、東京駅構内の「キャラクターストリート」なる一画にある。東京駅を訪れる度に、「東京ってのはすげーとこだな~」と思うのだが、この「キャラクターストリート」、駅構内にこういったスペースがあること自体が田舎者の私にとっては異次元の世界である。

 で、【プリキュアストア】の話。

 ここは100人中100人がおっさんと答えるだろう正真正銘のおっさんである私には、なかなかキツイ店である。しかしながら、店自体が小規模なこじんまりとしたものなので、勢いで入店してささっと探して堂々と買えば、まるで娘のためにプリキュアグッズを買っている良きパパかのようにふるまえる(もちろん娘などいない)。むしろ、中途半端に若い青年である方がキツイことだろう。私の職場に『おジャ魔女どれみ』が好きな30歳の男がいるのだが、この点に関する女性陣からの風当たりは非常に強い。冗談では済まないくらい強い。

 どれくらい強いかというと、私が「記念メダルに総額40万くらい使っている」と言ったときの「うわ~」という汚物を見るような女子の視線くらい強い(被害妄想)。

 ただ、小さなメダルを集める全国の勇者のみなさんは、そんな視線に怯むことはないだろう。そんな視線にいちいち怯んでいたら、そもそもハデな音を立てて刻印などできまい。

 記念メダル収集の旅は、お一人様の心を強くするのである。

(過去記事)追記:プリティな世界の異分子

 新たに記念メダルが発売されたので再び訪れることとなった【プリキュアストア】。以前の一枚も含めて3枚が並んで売られていたのだが、30過ぎた親父には「絵柄が全部同じに見える」という、おっさんがAKB48を見て述べる感想と全く同じことを思った。私も名実ともにおっさんの仲間入りをしたということである。おっさんが一人、プリキュアストアのレジに並ぶ姿はきっとこの世の終わりのように絶望的な姿であったであろう。




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