東京都【ガチャピン・ムックムージュアム】 記念メダル

ガチャピン・ムックミュージアム 記念メダル ガチャピン
ガチャピン・ムックミュージアム 記念メダル ムック
ガチャピン・ムックミュージアム 記念メダル 50th

【販売場所】
@出口前
備考:実は入場しなくても購入できる。フジテレビ5階の入り口で、係の人に順路である左に誘導されるところを鉄の意思で右に行けば辿り着ける。でも1回くらいは入場しよう!

ガチャピン派かムック派か

ムック、死んでるやん

 【ガチャピン・ムックミュージアム】は【フジテレビ】の5階にある”フジテレビギャラリー”内で展開される常設展である。過去このスペースはお台場冒険王等のイベントに合わせて【ワンピース STAMPEDE The EXPO】等の企画展の開催場所として活用されていたが、【ガチャピン・ムックミュージアム】ができてからは常設展となった(いつまであるかはわからんけど)。

 個人的に問題だと思うのは、この場所の入り口が非常にわかりづらい点である。文字に表すと「エスカレーターの途中」にあるのである。

1階から7階に昇るエスカレーターが一度途切れる踊り場に入り口がある。上へ上へとはやる気持ちでこの入り口のことを知らずにエスカレーターを進むとこの方向は普通に見落とす。

 一刻も早く7階のルフィ達に会いたいはやる気持ちを抑えてこの場所の発見者になれたあなたを、隠しダンジョン(ここ)ではガチャピンとムックがにこやかにお出迎えしてくれる。

いや、誰やねん
口の中に住まう陽気なガチャピン&ムック
上記のイメージ写真(【海響館】より)
この並びに立つとパンダの存在感が圧倒的に薄くなるぜ……

 伝わらないかもしれないが、めっちゃテンション高まる!(*´∀`*)

 そう——何を隠そう、私はガチャピン・ムック世代だ! 朝の時間に観る定番番組といえば『ウゴウゴ・ルーガ』からの『ひらけ! ポンキッキー』。そして『ポンキッキー』から『ポンキッキーズ』への迷走を見届けた世代である。もうガチャピンとムックがわからない子供がいるなんて信じられない今の世の中!

 ちなみに私は、圧倒的にムック派である。当時の世の中はガチャピンが牛耳っていて、ムックはそのお供みたいな立ち位置ですらあったのだが、私の母が「ムックの方が好き」と言っていたので、親の影響をモロに受ける素直な子供だった私はムックのことが好きになった。

 そんな二人が待ち受ける過去の栄光の墓場へ……(入場料400円)

地獄の門の前で待ち構える緑と赤の怪物。

己のルーツを他人に語って聞かせても思いのほかウケは良くない件。だからおっさんは自分語りをやめよう。

己に関する展示を楽しみにするナルシストな二人

 今ではすっかり地上波で目にすることのなくなったガチャピンとムックだが、ネットの世界ではそのご健在な姿を今でも目にすることができる。ただYouTube登録者60万人弱という数字は、YouTuberとして考えれば第一線級の活躍であるといえるが、かつての日本の朝をジャックしていた栄光の姿を知っているアラフォー世代からすればどこか物足りない数字に感じてしまう。金の盾を貰える見込みもほとんど感じないその姿には、時代の移り変わりを感じざるを得ない……(´ω`)

当然と言えば当然のことであるが、お二人とも声優さんが代わってしまったのね……当然だが😢

 ミュージアム内は、私が生まれる前から存在する5歳児・ガチャピン&ムック及び『ポンキッキー』の歴史を辿るパネルから始まる。現代の子供達にとってはもはや歴史上の出来事であろう。つまり、かなり年齢層が上の世代をターゲットにした施設であるといえる。正直今の子供が来ても何にも面白くないと思う。

 その歴史説明パネルが写真撮影禁止だったので資料はないが、当時のおもちゃ等も展示されていて、その辺から時代を感じていただきたい。といっても私すら生まれていない時代の物も多数あるが

描かれ、形作られるキャラクターは違えど、キャラクターモノの定番のオモチャって今も昔も変わらないんだなぁということがよくわかる。これは私が生まれる以前のオモチャ。
こちらが私が生まれて以降のオモチャ。『ポンキッキーズ』になってから”Pちゃん”というキャラクターがガチャピンやムックよりもブイブイ言わせていたのだが、全然かわいくなくて「なんやねんコイツ?」とずっと思ってました(写真中央の蝶ネクタイのヤツ)。

 それにしても、

人がいねえ
(・Д・)

 客はマジで私一人であった。日曜日なのに

 話がズレるが、お台場自体、かつての栄光が薄れてきた感がある。フジテレビなんて休日ならいつ来ても激混みみたいな印象があったのだが、お台場の凋落なのかフジテレビの落城なのか、はたまたテレビの時代の終わりを象徴しているのか——とにかくかつての賑わいと比べれば閑散とした印象であった。その際たる場所がここ【ガチャピン・ムックミュージアム】といえるかもしれない。私しか客いなかったから。

 パンダのぬいぐるみを持った怪しいおっさん一人にいつでも全力の笑顔を向けるガチャピンとムックの健気な姿に、落涙を禁じ得ない。かつての輝きを失ったヒーロー達は、それでも決して腐ることなく、子供の心を失ってしまった萎れた中年をも優しい笑顔で包み込んでくれるのだった。

ガチャピンの足は、スポーツ挑戦時に長くなることが観測されております。
愛知県に”モリゾー”というパクリキャラが生息しておりましてね……

 他には「ガチャピンの学術的調査」というコーナーがかなりのスペースを割いて設けられていた。おぼろげな記憶であるが、これはガチャピン&ムックが40周年のときだかに企画されたもので、当時新聞やネットニュースで取り上げられていたような気がする。当時「へ〜( ・∇・)」と思った企画とまさかこんなところで巡り会えるとは! と感激し、じっくりと読み込んだ。

このネタ企画の本気の証として我らが【福井県立恐竜博物館】で実施されたのだった。
骨になるとブサイクですな、ガチャピン
進化とは「キリンは高いところに生える葉を食べるために首が長くなった」のではなく、「首が長くて高いところの葉を食べられるキリンが生き延びた結果、種全体の首が遺伝的に長くなっていった」という適者生存の結果である。だからこの展示が一世代における変容の様子を表すものであるならば”進化”ではなく”変態”である。つまり、ピカチュウがライチュウになるのもまた本当は”変態”であるといえる。

 この「ガチャピンのルーツに迫る」的な企画に関して忌憚なきことを言えば、正直あんまり面白くなかった。なぜ面白くないと感じたのかを自分的に分析すると、根本にあるのは恐らく自分が恐竜にあまり興味がないからであるという結論に達した。

 ギャグのネタを解説するほど寒いことはないということは重々承知しているのだがそこを敢えて解説すると、この企画の面白さというのは、「ガチャピンという架空の恐竜(の子供)」を「現実の恐竜の専門的知識で真面目に解剖する」という”ネタと専門的知識のギャップ”にその面白さというものあるわけである。ひとことでいえば超くだらないことを大真面目に研究しているのが面白い、という構造である。ただ肝心の「大真面目」を担当する方の分野に全然興味がないので、その研究レポート自体に面白みを感じないという致命的欠陥があった。

 だから逆に言えば、例えば直近でいえば【恐竜博 2023】等がすごく楽しかった! みたいな人にとっては面白いネタ研究レポートとして読めたかもしれない。ただ、記念メダルに興味がない人に【茶平工業】のことを熱く語ったところで「あ、うん……(´ω`)」みたいな感じになるのとほぼ同じで、私にガチャピンのルーツについての研究を専門家が詳しく話して聞かせてくれても「私、ムック派です」という結論でお茶を濁すだけの、とても悲しい受け取り方しかできないのであった。

 己が極めた道を理解してもらうことは、なんと難しいことなのか。専門家が全力でネタ振りをしているのに、その専門性が仇となって相手にそんなに理解してもらえないジレンマを、これからも我々記念メダラーは抱えながら生きていかねばならない(唐突に他のコレクターも巻き込む一文)。

ガチャピンはチコちゃんよりも5歳のパイセンである子供(キッド)なのだった。

スポーツ万能恐竜・ガチャピン

ガチャピンの向こう側に見えるのは、ガチャピンの栄光の数々だ!

 ガチャピン・ムックのルーツを辿るパネル展示を過ぎると、ガチャピン’sゲートを通って、あとはガチャピンの栄光の数々を主に展示したコーナーとなる。”今までムックが食した物”というコーナーがあっても良さそうなものなのだが、そこは世の中の人気ベースに展示を構成する資本主義社会。ムックがもぐもぐするより、ガチャピンがブイブイ言わせた思い出の方がかつての視聴者の心に刺さるのである。

いや、ムックもありますが。
あのタケコプター部分をしっくり通過できる選ばれし者はドラえもんファミリーしかおるまい。
流鏑馬(やぶさめ)に向かう姿は木村拓哉よりカッコいい。
ガチャピンが「小中学生空手道選手権」に出場することには問題がある。ただそれは、明らかに体格が巨大な恐竜が小中学生の大会に出場することが問題なのか、5歳(幼児)なのに小中学生の大会に出場することが問題なのか、どんなにパンチ・キックを加えても効きそうにない防具を身につけていてズルいことが問題なのか、問題の捉え方によって論点が変わってくるのであった。
そんなクレームなど意に介さないガチャピン氏。
前が見えている要素が一切無い映像。中にいる人は暗闇の中を駆け抜けているようなものなのではないか(無駄に詩的な文章)

 この辺の展示にグッとくる世代ってアラフォー世代だと思うのである。『ポンキッキー』の歴史はそれ以上に長いとは言え、共に育ち、共に表舞台から巣立っていき今はなんか落ち目の世代というのは、現在ちょうどアラサーくらいの年齢層だと思うのである。ガチャピンとムックと共に、プレーヤー層から離れていき裏方で支える世代というか。マネジメントに回る世代というか、マネジメントに回れていないと落ち目のリーマンというか。当然私は落ち目側である

第一線を退いて隅に置かれるかつての稼ぎ頭プレーヤー達に親近感を覚えるアラフォー世代。

 正直にいえば、このミュージアムもそんなに息の長いものではなさそうな空気感をひしひしと感じた次第。まあなんせ私しか客がいなかったくらいだから……

 この場に来ることは、アラサー世代にとっては”自分の人生を幼少期から振り返る瞑想や修行”のようなものだと心得ておくと、思いのほか有意義な時間を過ごせるのではなかろうか。このミュージアムから出る時には、今の職場への辞表の内容をを頭の中でゆりかもめへと足を向けているかもしれない——

個人的にこの前衛絵画が最もグッときた! メダル化希望。
ガチャピンとムックを繋げる絆は鉄のように強固なのだ。
描かれるのはいつだって「ムック<ガチャピン」なのだった。

記念メダルについて

ラインナップ(2023年10月29日現在)

 個人的には、ここのメダルはものすごくセンスがあると感じている。

 キャラクターグッズとしての味を存分に表現している。今まで似たようなデザインのグッズ等があったとは思うのだが(巾着とか)、これを記念メダルに落とし込んだセンスは素晴らしい。

 金型で製作してもそこまで費用が高騰しなそうなデザインではあるが、まあやらないでしょうな〜。どう考えてもプリントメダルの方がコスパがいいのよね……特に複数種類を製作するならば。

きゃわいい

 そのうち”Pちゃんメダル”というのが出そうな予感が個人的にはしております。ただPちゃんの顔面をメダルにすると、もはや”P”要素が皆無となるというジレンマを抱えているので、話はそう簡単ではないかもしれない。

出口と販売機のこんな位置関係。実は入場しなくてもここに辿り着けます。
じゃない方メダルもたくさんありましたな。紙兎ロペの茶平メダルとか欲しい。




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