「ザ」じゃなくて、「ジ」じゃないのか問題
このイベントは、2019年の夏休み期間にフジテレビで開催されている「ようこそ‼︎ ワンガン夏祭り THE ODAIBA 2019」内で催されている、『ONE PIECE』の映画コラボイベントである。映画タイトルでもある「STAMPEDE」を「スタンピード」と読めなかった己の恥は横に置いておくとして。「ザ・エキスポ」が気になってしょうがない今日この頃。
「ザ」じゃなくて、「ジ」じゃないの? 「ジ」じゃ。
友情・努力・勝利をテーマとした少年ジャンプ漫画原作のアニメとはいえ、映画はもちろん、このイベントを制作・運営しているのは立派な大人達である。「ジ」じゃないの? と思った人は絶対にいることだろう。しかしそれでも「ザ」となったのだから、そこにはいわゆる「大人の事情」というものが絡んでいると予想する。「はあ? 『ジ』とか普通のことを言ってるようじゃ売れねぇんだよ!!」と一喝されたかもしれない。
しかしながら、そうなってくるとこのフジテレビのイベントである「THE ODAIBA」も「ザ・お台場」なのか「ジ・お台場」なのかが気になってくる。これがもし「ジ」であったのなら、いよいよもって「えっ?」となる。そこは足並み揃えんのかい、と。
しかし、なんか「ザ」と読みそうな雰囲気ではあるよね!
この折に触れて、20年以上前に似たような想いを抱いたことを思い出した。今はなき「黒夢」というバンドが『Like a Angel』という曲をリリースした時のことである。
「a」じゃなくて「an」じゃないの?
と思ったのだが、なんかそれを口にしてはいけない雰囲気があったよね。ミュージックステーションのタモさんとか絶対「anじゃないの?」と思ったと思うもの。
でもきっと、語感とかリズムとか、そういったことがあるんでしょうね〜。アーティストとしてのこだわりなどが。
まさか「7pay」のザルのようなセキュリティ問題みたいに、現場が上層部へ忖度して「やばいと思いつつもなんだかどんどん進んでいっちゃった」みたいなことはないと思われる。あれは「基本情報技術者試験」午後問題のセキュリティ分野や「情報セキュリティマネジメント試験」にでも出てきそうないかにもな基本の話なので、システムを請け負っていた現場の人間は絶対分かってたよね、ダメだって……
人間社会というのは実に不思議なもので、後になって「ダメだと思っていたけれど」ということが少なからずある。人の気持ちとか、現場の空気感とか、上からの圧力とか、様々な要因によって「ダメでもなんでも、もうやるしかない」となってしまうことが往々にしてある。「自分なんかが口出ししてはいけない」と思って口をつぐんでしまうことがあるのである。水を差す——という空気感が、多くの人間が気づいている問題を後にまで残すことになる。
しかしながら「ONE PIECE」も「黒夢」もそのようなことはきっとなく、芸術作品としての何かしらの矜持がそうさせたのだろう。Appleの「Think different」みたいな。
ONE PIECEアニメ化20年とか歳とっちゃったよ
『ONE PIECE』のアニメ放送が開始されたときは、主人公ルフィの声を「あっ、クリリンの声だ!」とか思ったものだが、今の子供達はクリリンの声を聞いて「あっ、ルフィの声だ!」と思うことだろう。なんなら私は当時「パプワくんの声だ!」と思ったのだが、『南国少年パプワくん』なんぞ今の子供達には天皇機関説を提唱した美濃部達吉並に通じないかもしれない。マイナーな歴史上の人物を挙げようとしたらなんとなく美濃部達吉が思い浮かんだ次第である。そこに理由はない。
イベントの内容自体は、もはや私は『ONE PIECE』の内容についていけないので「ふ〜ん」としか見られず、フォトジェニックを狙った物が多数配置され、今風なイベントだなぁという誰でも思うような小並感のみを抱く。
記念メダルについて
とても可愛くおしゃれなデザインなのだが、コアな記念メダラーの多くにとってはちょっと残念なオールプリントタイプである。プリントメダルにするにしても、【スカイツリー】みたいに金型製作タイプの凝ったデザインにしてくれると喜びもひとしおなのだが、まあコストの問題ですかね〜
ちなみにアニメ化15周年の折にも記念メダルが発売されている。15周年では裏面の金型までをもオリジナルで製作している。
この頃のメダルへの熱い想いをぜひ思い出していただきたいものである。人の金だから言えるんだけど。
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