イベント【特別展 やまと絵 ー受け継がれる王朝の美】 記念メダル

特別展やまと絵 記念メダル 鳥獣戯画
特別展やまと絵 記念メダル 信貴山縁起絵巻

【販売場所】
@グッズ売り場
備考:展示を見て回る前に購入できる場所に販売機が設置されているのは、記念メダラー思い。

撮影禁止イベントは撮れ高皆無

 【特別展 やまと絵】は「東京国立博物館」で令和5年10月25日〜12月3日の期間で開催されたイベントである。ちなみにお隣には記念メダラーにおなじみ【国立科学博物館】があり、会期前半はちょうどそこで開催されていた【特別展 海】の開催期間と被っていたため、上野の博物館で特別展をハシゴする記念メダラーが続出した。

 また「東京国立博物館」の記念メダルイベントは約1年前の【国宝展】以来となり、「なんか記念メダルスポット化してない⁉︎∑(゚Д゚)」と記念メダラー一同を大きな喜びと少しの不安に陥れた。

 私個人の「東京国立博物館」に関する思い出としては数年前に、国宝『鳥獣戯画』を断簡含め現存する全ての巻を公開するという特別展があった際に訪れたことが強烈なインパクトとして残っている(たしか2015年開催つのヤツ)。

 プロモーションの仕方が良かったのか当時の日本国民は『鳥獣戯画』を夏場のビールよりも強く求めていたのか今となっては謎なのだが、その当時大評判となっていて、その盛況ぶりが何度もテレビで取り上げられていた。そんなフィーバーに不用意に乗っかってしまったのはもちろん、当時懇意にしていた女性が「行きたい!」と言ったからである。メダルもないのにわざわざ行くなんて、それくらいしか理由はない。

 東京までクルマで5時間かけて行き、入場までに2時間待ち、入場してから鳥獣戯画の展示にたどり着くまで1時間半掛かり、出口近くに展示されていた『鳥獣戯画』(本物)にようやく辿り着いたと思ったら係員から「立ち止まらずに速やかにご覧くださーい! 後ろで待っている方が大勢いらっしゃいます! 立ち止まらずに歩きながらご鑑賞くださーい‼︎」とすぐそばで叫ばれ続け、一度も立ち止まることが許されず、何なら普通に歩いていても「速やかにご移動ください!」と急かされ続けた鑑賞は20秒で終わった。係の人の立場から見れば、永遠に続く行列を前に己の発言の正義を1ミリも疑うことなく注意喚起し続けていたのだと思う。

 が、その場にいた人間はすべからく、一人の例外もなく数時間を掛けて『鳥獣戯画』の前に辿り着いた人たちである(しかも一度も休憩も座ることも許されることなく)。だから、後ろに待っている人たちを盾にしてようやく辿り着いた場所から早々に退場させようとするこの係員の声掛けには非常に大きな不快感を覚えたことを鮮明に覚えている。何に一番腹が立ったのかと言えば、先にも書いたが自分の発言の正義を1ミリも疑っていないことに対してである。死ぬほど待たせて一瞬しか見せられないというこんな事態になって申し訳ないと考えていたらあんな言い方にはならないと思うのである。上記の様子からはむしろ「少しだけでも見られるだけありがたいと思うべし」という気持ちが暗に透けて見えるというか、ちょっとだけでも見せて納得させてとにかく目の前の状況を処理しようとする”タスク処理”的な扱いをされた印象が強く残っている。

 つまり、私の「東京国立博物館」に対する印象は最悪レベルで悪いのであった。

 それは「対応が〜」とか「客数の管理が〜」とかそういう話ではなく、人の心が分かっていないというところに不信感を抱くという話である。これは激混み時の【東京スカイツリー】とかでもうっすら感じることがよくあるのだが、スタッフが「自分も大変なんですぅ〜」ということを暗に身体中からほとばしらせることは、やっぱり良くないと思うのよね。誰も幸せにならないというか。その態度が逆に相手から自分に牙を向かせる可能性すらあるというか。ホスピタリティは回り回って結局は自分の身を守るものにもなり得るというか。 

 閑話休題。

 そんな印象の「東京国立博物館」なので、今に至るまでなんだか足が向かない場所の一つであった。が、今回ちょうど会期中に東京まで足を運ぶ用事ができたので、そんな過去の想いを払拭するためにも行くことにした。むこうからしたら別に来なくても良いと思っているとは思うが。

すげーちっちぇー話だとは自分でも思いますが、この光景を目の前にした時、数年前のあの時の悪夢が鮮明に蘇りましたな……
「ああ、私は本当にこの場所が嫌いなんだなぁ……(´Д` )」と自分にガッカリしました。
ネコバスが俗なものを売っていた。
この建物は【150年後の国宝展】メダルの元になったヤーツ。
会場の平成館にたどり着くと、より思い出は鮮明に……( ;∀;)

 複雑な想いを抱えつつも、いざ来てみれば「メダルが手に入る!」というワクワク感が温泉街の足湯並みに湧き出てきて前向きな気持ちで入場!

 前回の訪問時は記念メダルの販売がなかったことが私の記憶に暗い陰を落としているのかもしれない。どんな目に遭っても、記念メダルさえ手に入れば最後には「ま、いいや( ´ ▽ ` )」で終われるのが記念メダラーの強みでもあり、厄介さでもある(手に入らないとどんなに素晴らしいところでも1ミリも前向きな気持ちで楽しめなくなりますからな……)。

 このイベントの良かったところは、展示入場前にメダルを購入できるところである。そんなわけでエスカレーターを昇ったら一目散にグッズ売り場に向かったのは記念メダラーの誰もが通るシャイニング・ロードである。

記念メダル販売機と向かい合わせのように置かれていた異様にかっこいい募金箱。
この大きさは「東京は募金をする規模もケタが違うぜ……(゚o゚;;」ということを田舎者の私に知らしめるのであった。

 無事にメダルを購入し、身も心も落ち着いたところでようやく安心して展示に向かう。記念メダラーにとって、特別展の見学は記念メダルの購入のついでに行う行為である

 が。

 なんとこのイベント、写真撮影が一切禁止であった。そのため撮れ高は皆無である。

 撮影禁止は徹底しており、入り口そばに立っていたお姉さんにどこら辺まで撮って良いのか確認したところ、『会場入り口から見えるタイトル画すら撮影禁止』とのことだったので、お姉さんと一緒に確認しながら撮影した写真が↓

おっさんがパンダのぬいぐるみを持っていることにはノータッチでした。

いや、これエスカレーターの写真やん

 と思ったが、別に不満はない。むしろこんなしょうもないお願いに付き合ってくれたことに感謝である。

 そんな感じで、今度は一人で撮った第2会場がこちら。

だから、何?

 って感じの写真が無事撮れた。

 展示に関しては「さすが東京国立博物館(*´∀`*)」といった感じで、私ごときが感想を述べるのも憚られるが、非常に良い物が見られたと思うし、見ていた人もとても熱心であったし、入場時間規制のチケット方式を採用していたので混雑具合も全然不快ではなかったしで、とても良い博物館鑑賞となった。数年前の悪夢もこのような方式を採用していたら防げたと思うのだが、このような方式を採用していなかったからこその”入場者20万人達成”(2015年はそれだけ来場者があったそうな)だとも思うので、そこは経済合理性との兼ね合いで難しいところ。顧客満足度が必ずしも売り上げに比例するわけではないのが常設展ではなく特別展の難しさですな。

 せっかくなので、自分の記憶の記録として、以下気になった展示に対するメモ覚書。

『くそを吐く男』

ゲーゲーしている絵のタイトル

 ゲロではなく”くそ”を吐いているというインパクトに震えた((((;゚Д゚)))))))スカ○ロ

大胆な余白によって追われるものの苦しみが活写される

追われている絵の説明文

 紙の大きさに対して描かれた絵が小さいことをここまで厳かにフォローする博物館学芸員による知識人ヨイショ。

描写は簡略で描線は粗暴な印象を受ける

『伊勢物語下絵梵字経』の説明文

 要するにヘタってことね。

放屁の芸で長者となった高向秀武と、それをまねて失敗した福富の滑稽譚

『福富草子』の説明文

 う○こ漏らしてました。

地獄を浄土に変えようと仏たちが地獄に乗り込んで、閻魔王庁との合戦を繰り広げる

『仏鬼軍絵巻』の解説

 ちょんまげと貴族の時代にも厨二病患者はいたらしい。マンガ化希望。

庶民生活を主題にするのは近性風俗画的な意識のさきがけといえるかもしれない

『光茂が描いたかもしれない農村風景』の解説

 タイトルも解説も何一つ確かなことがない作品。

 過去を払拭する良い思い出となりました(*´Д`*)

記念メダルについて

ラインナップ

 記念メダルは前述のように会場入場前に購入できる。エスカレーターを昇るとすぐさま青いあんちくしょうがチラ見え。

やっぱり青い箱を見つけた瞬間は超嬉しいね!

 メダルのデザインとしては正直超つまらんと感じる。

 発想としてはテージーさんの有名絵画シリーズとコンセプトが同じであるが、切り取る作品も切り取り方もテージーさんの方がはるかにセンスを感じる。

『鳥獣戯画』は単純にメダルに映えない。線画のみは厳しいか⁉︎

 ちなみに私なら伊東若冲いっちゃうYOね! テリ(光沢)メダルと合わせてこんな感じで!

イメージ画
※こんなメダル存在しません

すげーカッコいい∑(゚Д゚)

 と、テキトーに作ったのに思いのほかカッコよくなったので誰か作ってくれないかなーという願いを込めながら、完。

オリジナルPOPでも幅を効かせる「TARO YAMADA」
刻印機画面




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