邪道【名古屋空港】 記念メダル

名古屋空港 記念メダル
名古屋国際空港 記念メダル
↑38ミリメダル(デカメダル)

名古屋にないけど名古屋空港

歴史が滲み出る現在の姿(良い言い方)

 【名古屋空港】とは、現在でいうところの「県営名古屋空港」のことであると思われる(ちなみに正式名称は「空港」ではなく「名古屋飛行場」であるらしい)。【中部国際空港セントレア】が完成するまでは愛知県発の国内便・国際便ともにこの空港が担っていたのだが、【セントレア】ができてからは、まず空港の管轄が国土交通省から愛知県(県営)へと移管し、それにともない「空港」ではなく「飛行場」へと格下げされ、さらには国内線のみの運行となり、あえなく「国際」の文字が空の彼方へ消え去った(うまいこと言ったつもり)。不要となった国際線ターミナルは「エアポートウォーク名古屋」という名のアピタ(東海地方に主に展開するイオン的な店)として生まれ変わり、空港との隣接という立地や、かつて空港であったことを示す名残を生かした店づくりが好評でそこそこの客入りを維持している(と思う)。ちなみにこの「エアポートウォーク名古屋」に直結する形で【あいち航空ミュージアム】が作られた。入場は「エアポートウォーク名古屋」内から行う。

 航空自衛隊小牧基地が隣接しており、滑走路を共用している。管制塔も小牧基地が管轄しているらしい。海堂尊の小説「バチスタシリーズ」の『ケルベロスの肖像』で、主人公がこの名古屋空港をモデルとした「小牧空港」から、自衛隊に引率されて戦車に乗って自分が働く病院へ向かうシーンがある(←改めて文字にするとどんな状況やねん)。

 日本の戦車にはウィンカーが付いているというのは有名な話だが、道路交通法的にはキャタピラは道路の通行を禁止されているので、有事の際の超法規的措置としてしか通行できないはずなのだが、その辺どうなの? パレードでもむずかしくね? という無粋なツッコミ。日本の法律において自衛隊は「軍隊」ではなく言ってみれば普通の「お役所」なので、特殊車両を通行させる際には関係省庁への届出がいちいち必要になり、自衛隊員は実は書類作成に忙殺されているというのもまた有名な話である。たとえウィンカーが付いていようが、戦争にならない限り戦車は日本の道路を走れず、たとえ走る許可が下りたとしても、申請した箇所しか走れないのである。

 そんなキナ臭い話からまったく変わってしまうが、一言言いたいのは、【名古屋空港】も「エアポートウォーク名古屋」も、名古屋にはないということである。名古屋というより、小牧にあるイメージである(住所的には豊山町)。これは東京ディズニーランド方式である。記念メダラー的にいえば【東京ドイツ村】である。まあ敷地的には名古屋にもかすっているようなので、ディズニーよりは嘘はついていないが。主要都市への憧れというのは、どの地域にもあるものなのか。しかし名古屋に憧れてもねぇ〜というそもそも論もあったりなかったりらじばんだり。地理的には近くに【小牧城歴史公園】があるので、【あいち航空ミュージアム】と一緒に訪れるのが吉。

まったく大切にされていない感じで「なごぴょん」さんが設置されている。耳はないが時節柄マスクを上手に着用中さ!
空港ショップを見てみるも、もちろん記念メダルはもうなく
FDA推しでした
スタバよりタリーズの方がコーヒーがおいしいというもっぱらの評判ですが、私には全然違いがわかりません

大規模接種会場の上(展望デッキ)

暗雲立ち込める未来への展望

 現在全世界で未曾有の感染症が猛威をふるっており、各国、各自治体はその対応に追われている。

 愛知県では大規模ワクチン接種会場の一つにここ【名古屋空港】を指定しているようで、人と車の大きな波が押し寄せていた。そんな中で空港の展望デッキを目指してみたならば、なんと大規模接種会場のちょうど真上であった。

 そんな中、ワクチン接種に訪れた人たちの間を縫うようにして来てみれば、下の階までの人の波とは打って変わって、飛行機の離着陸の音すらしない静寂な空間が広がっていた。ラジオ体操みたいなことをしている人までいた。「ここは一体なんだろう……」という答えのない思索に耽るのにちょうどよい空間であった。

なごぴょんを踏み付けながら接種会場の上に向かう。
見るからにイケてない感じのこの空間にメダル販売機が設置されていたのではないかと見た!
県営でなければとてもやっていけないであろうガラガラな空港
航空会社はもうFDAのみなんですかね?
あえて言おう。ここは名古屋ではない、と
名古屋ではない場所で掲げられた【岐阜城】。名古屋にもお城はあるんですがね……

サプライズは誰のためにやるのか問題

 ちなみに私はこの空港から飛び立つヘリコプターに乗り、夜景にきらめく名古屋の街並みを上空から堪能したことがある。そして名古屋駅の象徴「ツインタワー」のさらに上にて、カパっと小箱を開けて、プロポーズをしたことがある。実を結ばなかったけど。せっかくのティファニーの指輪は、あえなく返却されたのであった。名古屋空港でプロポーズするのにセントレアのティファニー免税店で購入したのがいけなかったのか!? セントレアから飛び立てば良かったのか!?(たぶんよくない)

 これは全て実話である。一世一代のロマンチックなサプライズを仕掛けて成果を得られなかった場合、それは悲劇ではなく喜劇となる悲劇(←何が何やら)。このエピソードは数年間、私の鉄板エピソードとして飲み会で数多く語られた。というか私が語った。ただの不幸自慢にするのではなく、いかに笑いを取るかが腕の見せ所である。笑われてるんじゃない、笑わせてるんだ!(ほんとか?)

 独身男性諸君を「サプライズ恐怖症」に陥れるこの真実の物語は、酒が入るといまでもたまに語ってしまう。「サプライズなプロポーズに憧れる」とのたまう女子と出会うと、必ず披露してしまうのである。そして大抵、「プロポーズ成功の有無はサプライズの成否ではない」というごく自然な結論に達し、遠回しに私の人間性が全否定されて終わる。何も言えね〜w




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