邪道【東京競馬場】 記念メダル

 私はギャンブルは一切やらないので、【東京競馬場】はもちろん、あらゆる競馬場に行ったことすらない。大きなレースの頃になるとにわかに活気付き始める世の中の競馬熱の波にも全く乗れないので、菊花賞やら桜花賞やら何がなんやらである。それくらい無知である。

 この記念メダルの裏面には最初から刻印がなされている。2007年5月17日の「日本ダービー」の勝者が刻まれていることは表裏の情報からなんとなく読み取れるのだが、「VODKA」を私は余裕で「ヴォドカ」と読んだ。正しくは「ウォッカ」らしい(常識?)。「ウォッカ」といえば当然、あのお酒のウォッカのことしか頭に浮かばない。口から毒霧のように吹いて火に引火させることで火吹き芸として有名な、あのウォッカね(間違った知識)。お馬さんなんて、ナリタブラリアンしかわからん。かつてUFOキャッチャーのぬいぐるみで持っていた。ような気がする。

 昨今では、子供向けのコーナーを設置したり、女子ウケのよい企画を開催したりするなど、「家族で来れる」「カップルで来れる」とライトなイメージが広まりつつある競馬場。しかし私はギャンブルに一度でも手を出したら絶対に泥沼にハマるので、一度たりとも手を染めないことを己に課している。かつて大学受験のとき、通っていた予備校のすぐ隣がゲーセンという受験生にとって魔境ともいえるような環境に身を置いたとき、連日のようにそのゲーセンに通い詰め、UFOキャッチャーをやりまくったという悪夢を経験しているのである。寝ても覚めてもUFOキャッチャーのことしか考えられず、勉強していてもふと気をぬくとクレーンの動きについての戦略を練ってしまう自分がいた。挙げ句の果てには、貯金をおろしてまでUFOキャッチャーに費やしていたのである。まさにあれが中毒というやつであろう。8000円かけて一つも取れなかったときは、この世界なんて滅べば良いと思った(中2病ならぬ、高3病)。

 この「UFOキャッチャー」が、「競馬」「パチンコ」「競艇」etc……に取って代わることは容易に想像がつく。ギャンブル依存症になる人の気持ちが、私にはよくわかるのである。こうした経験を通して、「コンコルド効果」や「埋没費用」という考え方を学んだ。自分はいわゆる「損切り」というものをできない性格であることを痛感させられたので、絶対にギャンブルには不向きなのである。恋ももちろん、ズルズルと引きずるタイプさ! えへん。

 【東京競馬場】にはもう一枚記念メダルが存在するようなので、いつか手に入れたいものである。が、一度も見たことがない。




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