

@「かまのはた」前
備考:かまのはたの前で販売しているが、かまのはたが管轄しているわけではない。販売機の横で販売員が待機してメダルを売るという新しいスタイルだった。
まず読み方がわからない問題

山梨県は富士山麓にある【忍野八海】である。ちなみに「おしのはっかい」と読む。「お忍び」なら読めるが、「忍」を「おし」と読むのは無理ないかい? せめて「しの」じゃない?
とある情報筋から「【忍野八海】にメダルがあるようですよ!」という一報が入った(恐らくツイッター情報)。ちょうど翌日から関東遠征が控えていたため、これ幸いとついでに寄ることにした
が、読めない。【忍野八海】。
私は世の中に最も貢献しない学問No.1の呼び声が高い「文学部国文学科」出身である。漢字上等、国語上等の国文学を大学で修めようと、所詮この程度である(私の出来が悪い疑惑)。
でも、そんなやっすいプライドが邪魔して訊けない。情報をくれた方に「ところでなんて読むんですか? しののはっかい?」とか訊けない。その一言が出ない。ファッキンジャップ国文学。
しかし現代社会はもちろん「スマホ」という万能機器があるので、「忍」「野」「八海」と入れれば、ウィキペディアさんをはじめ様々な方が教えてくれる。現代人はもはやグーグル様無しでは生きられないのかもしれない。
かつてまだスマホを所有していない時代に北海道記念メダル旅に行った時は、【支笏湖】が読めなくて困ったものである。読めないと、ナビに入力できないのである。「笏」がそもそも読めないから、ほんともうどうしようもなかった。今ならグーグル様に「北海道 湖 支」とかでお聞きすればたぶんヒットするよね〜。
そんなわけで到着である。

まだやってなかった
いや、実は当初は【忍野八海】内の「池本」という土産屋で販売していると思われていたのだが、実は「かまのはた」という土産屋に販売機は設置されていた。グーグル様によると「池本」は7時30分から営業しているとのことだったので、まだ寝静まっている朝方の【忍野八海】にやってきたのだが

くどいようだが、「池本」ではなく「かまのはた」という土産屋にあったのであった。こちらは9時過ぎオープン(結構アバウトらしい)

というわけで、オープンまで店の前のベンチでブログを書くことにしたのであった——というのがここまでの文章——時刻9:02である。オープンだ!
八海回るには金と根気が要る。当たり前だけどさ!
以下、無事にメダルが購入できた後で書いた文章である。
【忍野八海】の「八海」は、池のことを指している。つまり、八つの池がある。「かまのはた」の開店まで時間がたんまりあったので、先に池を見ておくことにした。これは記念メダラーあるあるだと思っているのだが、「とりあえず記念メダルを入手しておかないと、落ち着いて観光できない」ってない? ねえない? 私だけ?
ということで、そわそわしながら回った池達がこちら。






一番と三番がないじゃーん、とお気付きの方、するどい。ない理由は以下の通りである。


以上の誰にとっても致し方なく如何ともしがたい理由により、真に遺憾ながら一番と三番を失うことと相成った。この世はなんとままならぬものであろうか。
濃いキャラ「かまのはた」社長登場
開店前から居座っていた私だったので、「かまのはた」の社長がいろいろと話をしてくださった。中国人観光客にも臆さず英語で話し掛け、気さくに写真を撮ってあげるとても良い方であった。その社長が私に勧めてきたもの達を以下に記す。



社長のおかげで、まったく退屈することなく待つことができた。その他にもいろいろとためになる話を聞かせてもらったのだが、普通にためになる話なので、割愛である(なんで?)。
ついでに
【忍野八海】で最大のお土産やさんは「池本」という店である。最大規模の店で、最大規模の池がある。しかし、その池は何故だか霊場指定がなされていない。なんかありそうな、なさそうな、ありそうな。



話が逸れるようだが、今年だけで富士山周辺施設にもう3、4回訪れているが、どこにいっても中国人観光客の皆様が最大派閥となっている。中国で富士山って人気なんすかね? 【富士芝桜まつり】も8割方中国の皆様で占められておりました。芝桜咲いてなかったのに。
記念メダルについて
繰り返しとなるが、記念メダル販売機は「かまのはた」というお土産屋さんに置いてある。9時頃オープンなので、お気をつけて(7時半に着いて待ってたヤツ談)。ただ、8時半くらいを過ぎると中国人観光客の団体がたくさん到着してにわかに活気付くので、結果的には「八海」をゆっくり見学するには朝早く到着して良かったかもしれない。人を写り込ませず写真を撮れたのはそのおかげであることは間違いない。【忍野八海】自体は閉鎖される空間ではないので、いつでも自由に見学可である。三番以外。




ここからはちょっと特殊な体験の話。実は「かまのはた」のお店の方自体は8時半前にはいらっしゃっていた。そのため、「おはようございます、記念メダルを買いに来ました!」と爽やかに朝の挨拶をして暗にそれとなく電源入れてちょんまげと促してみたりしたのだが(ヤなやつ)、「これやる人、9時過ぎくらいに来るからちょっと待っててね〜」という返答であった。待つこと自体は全然問題ないのだが、「お店の人が電源を入れることができない」というのは初めての事態だったので(しかも対応してくださった方は社長らしい)、どういうことか、誰が来るのかと少し楽しみにして待っていたら、なんと背広を着た代理店の方がハイエースに乗ってやってきたのであった。
なんと毎日やってきて、毎日自販機の横で待機して、時間が来たら片付けをして帰って行くらしい。どういう契約となっているのか不明なのだが(勇気が出なくて訊けなかった)、大変すぎないそれ? と素直に思った。前述の通り、私は電源を入れる前にメダルを売っていただいたのだが、お金もその代理店の方に支払い、代理店の方はそのままビニール袋に入れて回収していった。
何が言いたいのかというと、「これってマジで置かせてもらってるだけなんじゃね?」ということである。場所を提供してもらっているだけで、販売機&刻印機のリース費用も、メダル代も、もちろんメダルの売り上げも代理店が全て担っているんじゃないかな〜と推測するのだが、どうだろうか。
だって、お店の人はコンセントを入れることすら許されないわけだし(ひとのものだから?)。
真相はもちろんわからないけどね〜。なんかその辺を根掘り葉堀り訊くのはマナー違反な気がして、気が引けてしまった次第である。「こんなに待たせてどういうこと?」と言っているように受け取られるのも本意ではないし。
このメダルは茶平工業公式HPの「販売終了メダル」一覧に掲載されている【忍野八海】メダルと同一だと思われる。代理店の方に厚かましくもそこだけは確認させてもらったら(設置してくれている最中に)、「違う代理店が10年以上前に販売していた」とのことであった。しかし、金型は同一らしい(ちなみに以前の代理店は「よくないこと」が起こって撤退したらしいが、詳細は不明)。
そこで問題となってくるのが「金型の権利問題」である。当ブログでも何度か述べてきたように、金型は基本的に発注者に所有権がある。現に、スマローオリジナルメダルの金型は、私が自宅で保管している。それは茶平工業に保管をお願いしていたとしても同じであるはずだ。
なぜ違う会社に金型の所有権が移管されるのか——この謎を解明したい。いや、販売店が違うのに同じメダルがあるというのは理解できるのである(富士山周辺施設とか)。販売場所が違っても、メダルを卸している代理店が同じなら、それは容易に起こり得ることであるからである(販売店はメダルのみを卸値で買い取っているだけだろうから)。加えて、事業撤退した(元)代理店の茶平工業に保管してある金型の扱いとか、一体どうなるんですかね?
誰か、茶平工業に会社見学に行って訊いてきて〜
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