海外で躍動する茶平工業
【タカラッシュ グアム宝探しゲーム】は、現在毎年7月〜10月にかけて開催されている「グアム旅行者を対象としたリアル宝探しゲーム」である。運営会社は「タカラッシュ」という日本企業で、日本では2018年に滋賀県の琵琶湖周辺を舞台にした【にじいろレイク探検隊】というイベントで茶平製っぽい記念メダルを配布したことが記憶に新しい。
この会社が運営するグアムを舞台としたリアル宝探しゲームに参加し、条件をクリアすると景品がもらえるというイベントであったようである。推測でしかないのだが、上記掲載のメダルは、このイベントの2017年以前のものであると思われる(2018年までのイベントHPは現存していて確認が可能)。
イベントへの参加は無料で、観光案内所に置いてある参加冊子(宝の地図)を入手して、そこに書かれている謎を解いて該当箇所に行くとパネルが設置されており、そのパネルに書かれた「お宝の名前」を冊子に記入して発見報告所へ持っていく——というのが流れであるらしい。記念メダルの入手条件としては、「お宝を一つ以上見つける」というゆる〜いものとなっており、実質的には「参加賞」であるようである。この点、【にじいろレイク探検隊】のときにはコンプリートがメダル入手条件であったことを考えると、かなりゆるい設定になっていると思われる。が、そもそも「グアムに行くのがハードルが高い」という点で帳尻を合わせているのだろうか(メダル本位な考察)。
ちなみに2019年も、この【グアム宝探しゲーム】は開催された。で、同じく参加賞として記念メダルが配布されたようである。
しかしながら、このメダルを譲ってくれた方の話によると、「このメダルは茶平製だが、2019年は違う」とのことであった。情報源は不明なのだが、茶平工業公式HP掲示板やツイッター(余談だが、最新のメダル情報が挙がるのは常にツイッターである)にすら挙げられていないメダル情報をよくくださる方なので、きっと確かな情報筋なのだろうと私としては思っております。
かつて中国でも記念メダルが販売されていたことは茶平工業公式HPにも掲載されていることなので、よく知られているだろう。このイベントはグアム政府観光局の主催であるが、運営が日本企業の「タカラッシュ」とJTBなので、どう考えても日本人向けのイベントであるためどうにか情報が入ってきた。が、「発注者が海外企業」であった場合は、茶平工業公式HPの更新が停止されてしまった今、もはや「海外メダル」を追いかけるのは不可能なのではないだろうか(あれば)。
海外旅行でたまたま出かけた先であの青い自販機や刻印機を見つけた折には記念メダラー達は発狂せんばかりに喜び狂うだろうが、記念メダラーって国内にとどまるイメージがあるよね……(偏見)。
もしかしたら名のある記念メダラー達でさえその存在にまったく気がついていない「海外の茶平メダル」なるものが存在しているのかもしれないと思うと、コンプリートの不可能性がより重くのしかかってくる。もしコンプリートを目指すならば、もはや【茶平工業株式会社】に就職するしかない。
また、毎年のように開催されているこのグアムのイベントや【にじいろレイク探検隊】等のタカラッシュ関連イベントにしても、記念メダラー達の間ではノーマークな傾向にあるので、追いかけるのが非常に難しい。その上、たとえ追いかけるとしても入手が「お金では解決できない」というある意味もっとも厄介な(そしてある意味もっとも達成感のある)条件であるため、「メダルにしか興味がない記念メダラーが念のため参加する」というのにはかなりハードルが高い(参加したらしたで楽しいのでしょうが)。
個人的な予想では来年も開催されそうなこのイベントではあるが、メダルのためにこのイベントに参加する猛者は果たしているのだろうか。よしんば、たとえ愛する人が「グアムに行きたい」と言い出してこれ幸いと行くことができたとしても、果たしてこのイベントへの参加を許可してくれるのかもまた微妙である。「えー、そんなことより海行こうよ」と言われたあかつきには私は迷わず海に行き、そして彼女のビキニを見て、「リアルお宝はここにあったんや……」と満足してしまうことだろう(何の話?)。
ちなみにこの「タカラッシュ」という会社が運営する宝探しイベントでは、景品として頻繁に「メダル」が頒布されている(例えばこんなの)。ただその割には現物の写真をネット上に掲載してくれている人は実は少なくて、詳細がわからない場合が多い(特に記念メダラー達にとってポイントとなる「裏面」の掲載など無くて当然)。「宝探しゲーム」と「記念メダル」のネット上の需要は微妙に重ならないらしい。
沼が……メダルの沼が深すぎる……ぐはっ。
記念メダルについて
特筆すべきはやはり裏面で、「ロットナンバー」の部分である。通常メダルでいうところの「刻印面」はすでに文字が彫られているパターンである。ロットナンバー部分のみ、刻印機によって刻まれた数字の雰囲気がある。
図柄は「ザ・グアム」(語彙力)といった雰囲気で、これぞ記念メダルという原点に還るようなデザインであるといえる。玄人の記念メダラー達に喜ばれそうな一枚である。入手方法はまったく喜ばれなさそうだが。
裏面のガイコツは、リアル宝探しゲームの設定が「海賊が遺したお宝を見つける」というのが所以であると思われる。こっちはなんか手抜き感あるよね〜
配布上限数や掲載メダルのロットナンバーから考えると相当数が出回っていると思われるのだが、ヤフオクやメルカリ等では見たことがない。海外旅行の思い出はみなさん意外ととっておくものなのかね〜。私はお土産でいただいたヤシの木が描かれたボールペンやら巻き貝のキーホルダーやらはソッコーでコソッと処分してしまうのだが(最低)。
茶平製でなくても、他の年のメダルもぜひ見てみたいものである。
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