【販売場所】
@「京王あそびの森 HUGHUG」内
備考:この辺にあったのよ、販売機……
※販売終了
記念メダルが死にゆく様を見ながら……
【多摩動物公園】がTwitter上で話題となったのは、記念メダルを1枚100円で投げ売りし始めたときからである。それは2022年8月の、ひときわ暑さ際立つ日のことであった。
どう考えても、もう終わりやん
(´;ω;`)
「メンテナンス休業のため」「セール販売」なんて、新装開店と同時に記念メダルは終了ですYO! と言外に述べているのと同義である。この後続々と記念メダラー達がやってきて購入報告を上げていたが、それは「メダルが100円で安売りしているから!」というよりも、この地のメダルの終焉を感じ取って足を急がせたに違いあるまい……
もちろん私もメンテナンス休業に突入する前に急いで足を運びたかったのだが、この頃の私は想像を絶する激務に見舞われていたため、どう考えても8月31日までには訪問不可能なことが確定していた。どれくらい激務だったかというと、ほとんど記憶にないくらいである。帰るくらいなら会社で寝た方が睡眠時間長くなるよね……と悪魔が脳裏で囁いていた。
ということで必殺の邪道な手段での入手である。まあ100円で投げ売りしていただけに、いっぱい出品されておりましたよね( ・∇・)
良かった点は、原価が投げ売り価格だっただけに、2枚セットで本来の定価程度で購入できたことである。
まあこの辺は賛否両論あろうことなのでこの辺でやめておく。重要なのは、リニューアルオープン直後の9月10日に訪れたら、予想通りもう販売終了していたという事実である。販売継続に一縷の望みをかけるところもあったのだが、まあそれなら100円で投げ売りなんかしませんわな……
こうしてまた一つ記念メダルスポットが終焉の時を迎えた。とても悲しいけれど、これも記念メダル史における一つの歴史——死にゆくメダルの死にゆく様を記録するものとして、ここに記す次第である。
動物園に坂があるのではなく、坂に動物園がある坂坂坂
【多摩動物公園】は東京にあるが東京駅から1時間くらい掛かる東京である。田舎モンの私にはその辺の感覚がよく分かっておらず、たどり着くまでにすげー苦労した。要するに、遠かった。
門構えからして昔ながらの動物園であることを彷彿とさせ、いかにも記念メダルがありそうな雰囲気の記念メダラーウケが良さそうな動物園である(限られた範囲の趣味嗜好)。ウィキペディアによると日本最大の広さを誇るらしく、うわーすごーいとワクワクしながらやってきたのだが、その広さが地獄の始まりであったことを知る2022年夏の終わり。
【多摩動物公園】の印象を一言で述べるなら
坂
である。いや、坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂坂である。
坂だ
全てが坂なの……
いや、ここまで坂を上り下りしたのは登山のとき以来である。とにかく常時上り坂なので、残暑厳しい9月の真っ昼間ではTシャツに塩吹いてるおっさんの出来上がりであることよ。。。
動物と動物の間隔が離れていて坂も多くハイキング気分になる動物園といえば愛知県の【のんほいパーク】が筆頭に挙げられていたのだが、そんなの比ではない。「坂が多い動物園」ではなく「坂にある動物園」が正しい表現となる。つまり坂を登っていく過程に、動物がいる。
こうして、何も知らずに訪れた私の山登りが始まったのであった——
トラッキングで出会う動物たち
ここからは園内で気になった箇所をパシャパシャと撮った写真をダラダラと列挙していく。が、どういう想いで撮ったのかすでに若干忘れ気味なので変なコメントでも大目に見ていただきたい。人の記憶とは風の前の塵に同じ也。
というわけでサラッと園内を回想したわけだが、一枚一枚の写真にはそこに至るまでに遥かなる坂を登り続けてきた記憶が染み込んでいることをどうか忘れないでいただきたい。そう、「【多摩動物公園】≒坂」なのである。いや、
多摩動物公園≒坂
なのである。
行かれる方は、ゆめゆめそのことを忘れることのなきよう。。。
というか、ベビーカーを押しながら見学していた家族連れ最強すぎィィィィィィッ‼︎
記念メダルについて
記念メダルは、前述の通り2022年8月30日をもって販売終了となった。残念過ぎて泣ける。
この「HUGHUG」ではかつて『シンカリオン』という新幹線をモチーフにしたアニメのメダルも販売していた。写真に撮り忘れてしまったがこの周辺は京王電鉄が電車好きを対象とした施設も展開しており、動物園線に動物園以外の客層も呼び込もうとしている努力が伺える。
「HUGHUG」が【多摩動物公園】の記念メダルの取り扱いを終了したのもなんだかその辺の事情が絡んでいそうな気がしなくもない。つまり、動物園との訣別というか、なんというか。まあ勝手な推測ですが〜
デザインとしてはコアラとライオンを描いた非常にシンプルなもので、古参な記念メダラーの皆々様方からは「そこがイィッッ‼︎」という評判を得そうである。
メダルの縁がなければ決して訪れることのなかったであろう東京の僻地にある動物園。
そこへ私を導いてくれたコアラとライオンには改めて感謝の念を送り、この日メダルに刻んだ思い出と共にいつまでも大切にする所存である。とんでもない坂に導かれたものであるが(しつこい)。
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