邪道【雁の里親友の会】 記念メダル

雁の里親友の会 記念メダル

ニルスのふしぎな旅って知ってるかい?

 その昔、まだ衛星放送(BS放送)が2チャンネルしかなく(wowowを入れれば3チャンネル)、受信アンテナを持っていること自体が珍しかった頃、「衛星アニメ劇場」というのがありましてね。私はいわゆる団地といわれるものに住んでいて、どういうわけかある時から私の住む団地全体が衛星放送を受信できるようになりまして(修繕積立から捻出したんすかね)、この18時から平日毎日放送される「衛星アニメ劇場」を非常に楽しみに見ておりました。当時小学生。現在こそNetflixやらAmazonプライム・ビデオやら動画ストリーミングサービスが全盛で「見たいものをいつでも見たいときに観られる」ということが当然となったが(思えばまったくゲオやTSUTAYAに行かなくなったなぁ)、「続きモノのアニメが毎日放送される」という事象が珍しく、そして楽しく(話を覚えていられる!)、どのような作品でも毎日観ていた。1日に二つのアニメが放送され、少女向けでも少年向けでもノージャンルで作品は選ばれていた。

 この「衛星アニメ劇場」を通して全話鑑賞したアニメはパッと思いつくだけでも、手塚治虫の「常時パンツが見えている女の子」の元祖である『ふしぎなメルモ』、今考えるとどう考えても作者は細かいルールを知らずに描いていたとしか思えない『キャプテン翼』(心臓病を患ってグラウンドに倒れ込んでいる選手がいるにも関わらず一切試合を止めない審判がいる試合って……※小学生の大会です)、フリーザ様の声でおなじみのネズミの物語『トッポジージョ』、宮崎駿のテレビアニメ作品『未来少年コナン』『名探偵ホームズ』(どちらも宮崎駿作品で実は一番好き)などを観て、今振り返ればなかなか豊かな時間であったように思う。名作揃いのラインナップであったことよ。

 そうした作品たちの中に、『ニルスのふしぎな旅』という作品があった。この作品は非常に思い出深く、小学校低学年(たぶん3年生くらい)で全話鑑賞した経験がいまなお色濃く自分の中に残っているといえる。なぜなら、「雁」と聞いて真っ先に脳裏に思い浮かべるのがこの『ニルスのふしぎな旅』だからである。「月と雁」ではなく。

「見返り美人」と並ぶ有名な高額切手「月と雁」。収集癖をもつ人間の御多分に漏れず、昔は切手を集めておりました…

 『ニルスのふしぎな旅』は、すげーヤな奴を絵に描いたような少年「ニルス」が、なぜか家にいた妖精にこれまた絵に描いたような意地悪をしたら魔法で小人にされるというわかりやすい因果応報を受け、理由はまったくもって不明だがそれがきっかけで動物たちの言葉がわかるようになり、家畜として飼っていたガチョウの背に乗って雁の群れと一緒に旅立つというストーリーである。説明を端折り過ぎていて自分で読んでも何が何やらである。

 この主人公ニルスが、再三言っているようにものすごくヤな奴で、主人公ながら「マジでクソだな」と幼心に思っていた数少ない主役の一人である。今思い出してもちょっと親の教育の仕方に問題があったのではないかと思わざるを得ない狼藉ぶりである。なんたって、じぶんちで飼育している家畜たちに虐待行為ばかりしているのだから(表現がすごい)。これがムツゴロウ王国だったら王国追放となること間違いなしである。

 で、このニルスの家で飼われていたガチョウが、いつも空を見上げて「僕も空を飛んで雁たちと共に大空を旅したい……」みたいなことを思っていたら、ちょうど雁の群れが上空を通ったとき(ニルスが妖精に小人にされ、家畜たちに当然の報復行為を受けそうになっていたとき)、理屈や進化を超越して突然飛べるようになったのである。ダーウィンもびっくりである。このガチョウの背に乗ってニルスは旅をすることになる。

OPが好きでしたね〜

 ちなみにこの『ニルスの不思議な旅』は映画化もされているのだが、劇場上映されたのがなんと製作完了から30年後の2015年であるという稀有なエピソードをももっている(それまでにVHS化、DVD化されてはいたが)。

大人の利権問題って怖い

 と思う日々である。

クラウドファンディング

 この「雁の里親友の会」が2016年にクラウドファンディングを試みたwebページが残っている(そして失敗している)。さらには、「クラウドファンディング」という文化がこの世に浸透する前から「寄付金」という名で活動の運営資金を募っている。詳しくは後述するが、この寄付金を納めることによって毎年いろいろなグッズを受け取ることができ、記念メダルはその中である年のグッズだったということである。こういうのって、他の団体でもありそうだよね〜。まだ見ぬ記念メダルが……

記念メダルについて

 詳しい入手方法は公式HPの「保全・普及・啓発活動」のページにある。

 どうやらメダルは大きく分けて2種類、さらに金銀に分けると4種類あるらしい。本記事で掲載している「カリガネ&コクガン」の金メダルは雁の里親(会に寄付金をした人)に送られ、未入手の「オオヒシクイ」の金メダルは雁の飛来地となっている田んぼの「一口オーナー」(雁が飛来する田んぼの土地所有者に、お金を払う代わりに保全に協力してもらおうという制度で、その保全に対する出資金)に配布されたようである。また「オオヒシクイ」の銀メダルは、この「一口オーナー」制度がある田んぼの一斉除草作業の日に1アール以上の面積を

手で

 草取りした場合に、参加者に配布されたらしい(なぜ限定なのか……鎌使っちゃあかんのかな?)。ちなみにこの「オオヒシクイ」の銀メダルは旧江戸崎町の商店街(茨城県)で利用可能だったらしい。いくら分の金券になったのか知りたいところである。また、そのあたりから流出しないもんですかね? 逆に難しい?

 ここで謎となるのが、本記事掲載の「カリガネ&コクガン」の銀メダルver.は一体どうやって入手できたのか、という点である。このメダルに関してだけ、なぜか一切言及がない。むしろ、公式HPで写真まで掲載しているのになぜ言及がないのか、謎すぎて夜も狂おしくて寝られない(嘘)。超絶な額の寄付金をした人にだけ渡したとかなのだろうか? 所詮この世は金なのか?(加藤紗里の結婚⁉︎)

 ちなみにこのメダルは名前を刻印して送付していたらしいので、「刻印可能メダル」ということになる。が、刻印部分の梨地がない。イメージとしては【セントレア】の忍者フーメダルみたいな感じだろうか。

刻印できなんてない、不可能なんてないんだということをあの頃の私と全国の記念メダラーに教えてくれたフー忍者

 逆にこれ、どうやって無刻印のメダルを入手したのか、その出どころが気になるところでもある(私は譲っていただいただけである)。

 おもて面の「ゲラシモフ博士」はカムチャツカ在住のこの会の共同研究者であるらしい。クロコダイルの皮を使ったジャケットを愛用していらっしゃるのだろうか? カムチャツカと聞くと『朝のリレー』を思い出しますな。

 また裏面の「20」は、【雁の里親友の会】が里親の募集を始めて20年を記念したことを意味しているらしい。ちなみに募集開始は1984年なので、このメダルは2004年に配布された物だということになる。
 いま、こういう企画を再びこの会がしたならば、里親に募集する強者メダラーは現れるのだろうか? 私は値段によってはたぶんやると思います、はい。

どう考えてもワニ皮のジャケット




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