邪道【新幹線開業】 記念メダル


理解を得られなかった新幹線開業

 私は鉄道には全く興味がないので、鉄道関連メダルではあまりテンションが上がらない。ただ新幹線による移動自体は好きである。普段クルマで高速道路を使って行くような場所にたまに新幹線に乗って行くと、嘘みたいに一瞬で着く。乗り心地も在来線とは比べ物にならないくらい良いし、ノートパソコンで快適に仕事だってできる(したことないけど)。新幹線を開発した方々は真に偉大である。

 いまでは信じられないことだが、東北新幹線・上越新幹線の開業には反対運動が起こった。しかも深刻化、長期化するような本格的な市民運動で、開業にこぎつけるために旧国鉄側は様々な譲歩をせざるを得なかった。例えば「埼京線」なんかはその象徴のようなもので、「新幹線の建設・開業を受け入れる代わりに通勤新線を造れ」という埼玉県の要求を国鉄(要するに国)が飲む形で開通した路線なのである。そう、この反対運動は地方自治体と市民が一丸となって起こしていたもので、国鉄が要求を飲むということで、関連の自治体は次々にいろいろと要望を出していった。国鉄は一つ条件を飲んだらいろいろなところから出される他の条件も飲まざるを得ないような状況になっていったわけだが、それがあったからこそ、反対派の態度も軟化していき、新幹線開業にこぎつけたのである。いろいろあっただろうけど、着地点だけを見れば、大人の話し合いですな。

 反対派の最大の反対要因は騒音問題である。東海道新幹線がいち早く開業していたが、路線沿いの近隣住民は日々騒音に悩まされていたらしい。同じ目に遭うわけにはいかないと反対の声を上げ、そうした問題の対策に取り組むことを国鉄は約束した——という流れだけを見れば、この反対運動は今後の新幹線開発にとって必要なことであったという見方もできる。

 今現在は「北陸新幹線」の金沢—敦賀(福井県)間の延伸が期待をもって待たれている。この「期待されている」ということ事態が、元をたどれば、このときの反対運動があったからこそ、という見方もできるわけである。まあ綺麗事だけでは済まされないことがいろいろとあっただろうが。過激派が暗躍した時代だし。

記念メダルについて

 ここに掲載した記念メダルはヤフオク!やメルカリでの出品がとてもよく見られる。それなりに古いメダルではあるが、なんなら【大阪万博】に次ぐくらいによく見かけるので、相当数が出回っていると思われる。

 デザイン的にはあまり好きではない感じの「ザ・鉄道メダル」である。昔の鉄道メダルのスタンダードというか、一度このような遠近法を駆使したメダルデザインが考案されたから、後発の鉄道メダルはそれを踏襲したのかもしれない。最近の鉄道メダルはいろいろと工夫が凝らしてあるものが多いのだが、ある時期までは、新幹線だろうがSLだろうが大体こんな感じの、電車がこっちに迫ってくるようなデザイン(伝わりますかね?)であった。私はそれが好きではないのであった。そしてきっと鉄道メダル側も私のような人間のことは好きではないだろう。お互いに、多くに触れないのが最良の関係である、ということでここで筆をおく。




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