邪道【十国峠】 記念メダル

↓38ミリメダル(デカメダル)

 【十国峠】(じっこくとうげ)とは、静岡県の伊豆のあたりにある山である。山というか、峠というか。ちなみに同じ読み方で漢字違いの「十石峠」というのが長野県と群馬県の県境にあり、何を隠そう私は最初そちらのウィキペディアを読んでいた。「一日十石の米を運ぶ〜」とかいうあたりで、あっ字が違うと気づいた。【十国峠】の由来は、その名の通り頂上からは十の国(伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、下総、安房←全部読めるかな⁉︎)が見渡せることによるらしい。記念メダルおもて面に描かれているのは恐らく富士山で、写真で見てもこの富士山は美しい。ホームページは良くも悪くも古きよき味のあるものなのだが、そこに掲載されている写真を見て、記念メダルのない場所に対しては腰の重さが山の如しなこの私が、ちょっと行ってみたくなったくらいである。行くかどうかわからないけど(ダメ人間)。

 地理的には静岡県に属するが、箱根の名を冠する「箱根十国峠ケーブルカー」が山頂へと導いてくれるらしい。記念メダル裏面の絵からも察するに、このケーブルカーの「十国登り口駅」がある「箱根十国峠レストハウス」か、山頂にある「十国峠駅」かにて記念メダルが販売されていたのではないかと予想する(裏面の絵は恐らく山頂の「十国峠駅」)。

 ケーブルカー乗り場が併設されているレストハウスの雰囲気も、外観内観ともに昭和の匂いを感じさせるいかにもな雰囲気である。箱根のケーブルカー乗り場や、【鳥羽展望台】に通ずる80年代の土産屋を感じさせるものとなっている(刻印は70年代だが)。そうした古い施設ながら今でも元気に営業しているというのは、本当に素晴らし。レストランは休業してしまったらしいが、ぜひがんばっていただきたい。そして、頑張ってまた記念メダルを設置していただきたい。

 最寄駅が熱海なので、やはりバブル期のリゾート地ウハウハの時代にはそれなりに客入りがあったのではないかと思われる。しかし、時代の移り変わりの中で、山の頂上にそびえ立つ「展望台」という施設の存亡自体がかなり難しくなってきたのではないかと思う。まず、若者はその存在自体を知らないことだろう。

 たとえば【鳥羽展望台】はそんな中、外観は昭和ながらも、中には若者ウケしそうなお洒落なレストランがあった。若者ウケとは、つまり「デートに使えそう」とか「インスタ映え」とかいった、おしゃれカフェ的なお店のことである。明らかにリフォームされており、外観からはこんなおしゃれなお店があるとは予想だにせず、非常にびっくりした。すぐそこの駐車場では一画を占拠してワカメを天日干ししており、このギャップが萌えであった。
こういった施設が生き残るには、ただツイッターやフェイスブック、インスタグラムを始めればよいのではなく、施設自体も時流に乗って変わっていかなければならないのは言うまでもなく、他人事ながらとても大変だなぁと思う。時代の流れで宣伝方法も変化し、その変化にあった施設に変わっていかなければならない(順番逆?)。ただ、働いている人の中には恐らく古くからその施設で働いている人もいるだろうから、良かったときの思い出に固執することなくそうした変化を受け入れていくのは、思いのほか難しいことである。古きよき味が残る施設もまた価値ある場所であるものの、その「古きよき味」となるまでの中途半端な期間をどう生き残るのかが課題といえる。「古きよき」というのも明治とか大正クラスの話で
古きよきっていうけどお前らその時代知らんだろというくらい本当に古くないとダメで、昭和とかバブルとかでは「ただ古い」となる。【名古屋テレビ塔】や【通天閣】など古くからある施設も、昭和のにおいを残しつつも現代風にイノベーションする方向で舵を切っている(【名古屋テレビ塔】はシックな内装、【通天閣】はアミューズメントな地下施設)。現状維持を保っていくことはスピード感を求められるこの時代ではとても難しいことなのである。「昔ながらの喫茶店」のように庶民生活に密着した施設であればまだその「ほどほどの古さ」がウリになる可能性はあるのかもしれないが、観光施設であるとちょっと厳しいのかなと思う。
変わらない雄大な景色の中に存在し、変わらない時が流れているかのような自然の中で在り続けているのに、変わらなければならないというのは、とても酷なことであるのかもしれない。ただそれでも、まったくの他人事でしか語れない私ではあるが、こうした施設には末永く生き残って欲しいと勝手に願ってしまうので、
とりあえずここに行こうと決意した次第。行ったら写真を載せよう。そして、求む記念メダル復活




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