邪道【さようなら20世紀 西暦2000年記念】 記念メダル

↑38ミリメダル(デカメダル)

ありがとう20世紀記念メダル
ありがとう20世紀1

第51回さっぽろ雪まつりで抱き合わせ販売で売られていたらしい

ありがとう20世紀2

サルカン一体型メダル(31ミリ)

 詳細不明だが、この記念メダルは世紀末である2000年を記念して作られた記念メダルであると思われる。20世紀最後の年である西暦2000年は「ミレニアム」と称され、いろいろな催しがあったり、また問題が起こったりした。

 問題として最も騒がれたのは「Y2K」こと「2000年問題」というものである。これはコンピュータのプログラムが西暦の下2桁のみで処理されていると「00年」を「1900年」と認識し様々な誤作動を起こすのではないかと騒がれたものである。

 結論からいうと、騒がれたほどの大きな問題は起こらなかった。しかしそれは、企業やエンジニアたちの努力の成果であって、決して前年の「ノストラダムスの大予言」のようにただの眉唾だったというわけではない。

 そもそもなぜこのような問題が取り沙汰されたのかーーもっといえば、一般人からした「なぜ下2桁なんかで処理していたのか? 先のこと考えなさすぎだろ」という思いがあったと思われる。しかし、昔は記憶容量もメモリも信じられないくらい小さな環境で、プログラム上の工夫によってギリギリ動かしていたという時代があった。その中でソースを下2桁で処理するというのは、古いプログラム上では当然の節約であったらしい。昔はそんなところまで節約しないと容量に収まりきれなかったのかという驚きがある。

 で、当時のエンジニアからしたら、「そのうち自分が作ったシステムなど刷新されるだろう」という思いがあったらしい。技術革新とともにデータ容量も増えていくことはエンジニア達こそ肌で体験していたことであるので、自分たちが作ったソース及びプログラムがずっと使われるとは思っていなかったということである。どこまで本当かは不明だが、「ギリギリでやっていた」「いずれ誰かが改善してくれると思っていた」というのは、他の仕事でも引き継ぎがうまくいかないパターンと同じである。本来の意図をうまく引き継げなかったために、理由がわからないのになんとなく続けている惰性のような仕事というのが、多く悪しき慣習として残っている。仕事の引き継ぎというのは非常に難しいのである。なぜなら、去る者はどうしても最大限の責任感を発揮しにくいし、引き継ぐ者も初めは見通しがもてないので「何を知っておくべき」というものが思いつきにくい上、その仕事に対してまだ最大限の責任感を持ち得ないのである。

 2000年問題とは、人類永劫の課題が顕在化したものであるともいえるのである。

 また、これとは少し違う角度の2000年問題として、「閏年」の問題があった。

 閏年というのはご存知の通り「4年に一度『2月29日』がある」というもので、それは間違いないのだが、実はもう少し細かいルールがある。正確には、

 

①4で割り切れる年

②ただし、①の場合でも100で割り切れる場合は平年

③ただし、①、②の場合で、400で割り切れる場合は閏年

 

 というものである。つまり、例えば2100年は4で割り切れる年だが②に合致するので、閏年にはならないということになる。一部のエンジニアにこの知識があり、100年単位の年は閏年にならないようにコードを組んだシステムがあったらしい。

 が。

 ②の場合でも、③の条件に合致する場合はやはり閏年になるーーつまり、結局2000年は閏年になるのである。だから、②や③の余計な知識がなかったエンジニアか、完璧な知識があったエンジニアが組んだシステムであれば問題なかったのだが、中途半端に知ったかぶりをしちゃったエンジニアのシステムには不具合が生じるという問題があったのである。やはり何事も中途半端はよくないのである。実際職場でも、中途半端な知識がある人が一番困るタイプである。そういう人に限って、いろいろと口を挟みたくなるタイプであることが多いし。えっ!? 私か!?

 そんなこんなで2000年は、「ミレニアムミレニアム」といろいろと世の中が浮かれていた年である。しかしそんな中、私は大学受験であった(歳がバレる)。ただ受験勉強は辛いものではあったがそんなに嫌いでもなく、やることがはっきりしているという点で、ある意味では人生最大に充実した日々であったともいえる。「勉強さえしていればよい」というのも、考え方によっては楽なのである。どう生きるべきかを考えなくて良いわけだし。

 私にとっての2000年問題は、「ついに20世紀中に初チューができなかった!」ということである。コンピュータの誤作動とかまじどうでもいいから、この問題を解決したかった。しかし、誤作動問題は解決しても、私の2000年問題は解決しなかった。合掌。

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