【偉大なる鉄道博覧会】は、1983年に大阪の「エキスポランド」で開催されたイベントである。
「エキスポランド」は大阪万博のアミューズメントエリアをそのまま再利用した遊園地であったが、2007年にジェットコースター脱輪死亡事故を起こしたことをきっかけに客足が減少し、経営破綻した。現在は「エキスポシティ」として全く別のものとして生まれ変わっている。
この【偉大なる鉄道博覧会】については、ほとんど詳細不明である。一部情報を取り扱っているwebページは、いずれも記念メダルにも描かれている「ロケット号」についてのことが語られているのみである。で、このロケット号であるが、蒸気機関車の礎とも呼べるような存在らしく、後の蒸気機関車は全てロケット号の技術と仕組みで造られていたらしい。つまり、現在大井川鐵道を走る「リアルトーマス」も、原型はこのロケット号であるといえる。
↓トーマスのじーちゃん「ロケット号」
このロケット号は、「世界で初めての鉄道事故」を開通初日に起こしている。正確には、ロケット号の客車から降りた乗客が対面から来た別の列車にはねられて足が切断され死亡した。鉄道文化がまだあまり根付いていないがために乗客も運営も注意が行き届かなかったがために起きた事故といえよう。現在であれば、このような事故が初日に起こると速攻で営業停止になりそうなものだが、その辺はまだ緩い時代である。
このロケット号はレプリカが製作され、イベント期間中にエキスポランド内を走ったらしい。どこぞのイオン内を子供達(とそれに付きそう大人たち)を乗せてゆっくりと走っている模擬SLをよく見かけるが、あんな感じであろうか? 子供が「あれ乗りたーい!」とねだり、パパママは「乗ってどうすんの?」と子供に酷な質問をして意気消沈させたり親子喧嘩の火種となったりする、あれか。
私は昔から鉄道には全く興味がなかったもので、新幹線のグリーン車には乗りたいと思えど、こういうものに乗りたいと思ったことは一度もないので、「どんなイベントだったのかな〜」なんて思いを巡らせることも一切ないのである。だからこれにて終了である。
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