邪道【天王寺博覧会 てんぱく’87】 記念メダル

天王寺博覧会 記念メダル

赤ちゃんマンモスがご来日

 【天王寺博覧会】は、大阪の天王寺にて1987年8月~11月の会期で開催された地方博覧会である。天王寺といえば茶平工業のお膝元ですな!

天王寺博CM

 開催地は「天王寺公園」である。記念メダラーになじみ深いものとしては園内に【天王寺動物園】がある。「天王寺公園」と名の付くエリアはそれだけではなく、昨今では公園管理者が民間企業に代わり(近畿日本鉄道)、大規模な公園工事が行われ、「てんしばエリア」なる若者向けの綺麗な商業エリアが整備された。2018年まではこの博覧会の名残として当時建設されたテーマ館がそのまま植物温室園として残されていたそうだが、現在では撤去されていて、当時の面影を残すものはもはや動物園だけなのかもしれない。いや、まじで「てんしばエリア」に初めて行ったときは衝撃的でしたな! 新世界側から行くとギャップが凄まじく、いったいどちらが「新世界」なのかわからなくなること請け合いである。

新世界側入場口
「てんしばエリア」側。同じ施設とは思えないほどの異世界転生感

 この博覧会の目玉は、ソ連の永久凍土から発見された生後8か月程度と推測されるマンモスの赤ちゃん「ディーマ」である。博覧会では何かとマンモスが目玉にされがちである(【愛知万博】とか)。メダル裏面にも書かれている通り「いのちいきいき」がキャッチフレーズの【天王寺博覧会】に、ディーマは、約3万9千年もの時を経てその死に様を見世物にされるためにはるばる日本へとやってきた(ヤな言い方)。実は私、マンモスメダルは持っていれども、マンモスは見たことがない。記念メダルを伴うマンモスイベントは結構存在したのだが、どういうわけか私と縁があったことはない。うーん、世の女性陣だけではなくマンモスにまでモテないとは(被害妄想)。

 目標入場者数250万人であったところ、結果は247万人であったとのことで、惜しい! といった感じである。終わった直後は「約250万人」とか言ってそう(偏見)。

 他のトピックとしては「地方博への参加に否定的であったSHRPが出店した数少ない博覧会であった。なぜなら、本社が近かったから(イヤイヤ?)」「劇団四季のオリジナルミュージカルが上演された(これは観てみたい)「オロナミンCを積み重ねてできたマンモスが展示された(スポンサー様は神様です)」といったところがネット上では情報として出てきた。個人のブログに掲載されている当時の写真やパンフレット等もあって、割と雰囲気を想像できる博覧会である。記念メダラーにとってお馴染みの天王寺公園周辺の景色も記憶にあるだけに、調べていてなかなか面白かった。

 ちなみにこの博覧会のために天王寺公園は大改修をされ、【天王寺動物園】正面ゲート横から上がる歩道橋もこの工事によって造られたらしい(てんしばエリアに続く歩道橋)。そういった歴史を知ると、次に訪れたときにまた少し違った見方ができるかもしれない。めっちゃ好みの芸能人の中学時代の卒業アルバムを見たとき「あれ、そんなでもなくね?」となると、またちょっと違った見方をするようになるのと同じように(プラスとなるか否かは時と場合による)。

 地方博メダルには、その地域の歴史、ひいては日本の歴史そのものが紐づけされているといっても過言ではない。記念メダルを集めることは、日本を紐解くことと同義であるのだ!(自分の趣味を無理やり壮大な話にすり替えるやつね、これ)

記念メダルについて

 マンモスが図柄となっている記念メダルは、実は結構存在する。

 その他、私は未所有であるものの、【ユカギルマンモス】あたりが有名なマンモスメダルといったところか。マンモスというアイコンは図柄にしやすいので、メダルにしやすいと思われる。マンモスマンもマンモスうれぴーことだろう(死語中の死語)。

マンモスの牙は回転するのです
(『キン肉マン』より)

 私の予想では、この博覧会のマスコットキャラ「テンパクくん」を描いたメダルも存在するのではないかと思っている。地方博メダルといえば、あか抜けないシュールなキャラクターメダルが定番である。私はゆるキャラの前身ともいえるこの「地方博のマスコットキャラクター」が大好きなので、そのうち特集ページを書く予定(は未定)。




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