ポケモン、わからん
この手の企画展は、大抵東京から出発して、大阪、名古屋の順で回るようになっている。で、やっかいなのは、会場限定のメダルがあったり、裏面だけ違っていたりする場合があることである。このイベントでは幸いそういうことはなかったが、イベント系はタイムリミットがあるので、いろいろ回るとなると予定と資金をやりくりするのが大変なのであった。
そして一番の問題は、私がポケモンンにまったく興味がないことである。
私はポケモン世代ど真ん中で、かの有名な「ポケモンショック」のときも、学校一強面の先生が「子供と一緒に観てたけど全然大丈夫だったよ~」と普通の先生が言っても「ふーん」だけど強面の先生が言うと笑わなきゃいけないような心理が働いてなんとなくみんなが笑うというような幸せな家庭話を聞いたのをよく覚えている。
しかし私は、当時一日12時間もゲームに没頭することがあったくらいのゲーマーであったが、ポケモンだけはなぜか興味がわかず、今に至るまで一度もプレイしたことがない。「ポケモンGO」すらやったことがない。それどころか、「記念メダルを集めているというと心底軽蔑したような顔をするくせに、そんなお前が『ポケモンGO』でポケモンを追い求めてあっちゃこっちゃ行くのはどういうことだ」とにわかポケモン女子に食って掛かるパワハラ中年親父と化すのであった。私は害虫か。
そんなわけで、何が言いたかったかというと、このイベントは訪れても全く内容がわからず、全然面白くなかったということが言いたかっただけである。足跡やらシルエットやらがあって「このヒントから連想されるポケモンはなんでしょ~?」みたいなクイズが行われるのだが、そもそもポケモン自体を「ピカチュウ」くらいしかしらないので、そのクイズは、記念メダルに全く興味がない人間に「茶平工業のホームページに載ってないメダル販売場所はど~こだ?」という問題を出題するようなものである。知らねーよ、と。
ただ、恐らく両人ともポケモン大好きであろうことがうかがえる若いカップルが「これは〇〇じゃない!?」「え~そうかなぁ。△△だと思うけどな~」などとキャピキャピと楽しんでいる姿があったので、ポケモン好きにとっては楽しいイベントであったに違いない。異端なのは私であり、異端は排除されるのが社会である。だから、入場10分で会場を後にしたのであった。
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