邪道【リサとガスパールと過ごすフランスのクリスマス in TOKYO SKYTREE】記念メダル

まさかこれがウサギでないと!?

 いや、私はこのキャラクターに全然、全く、これっぽっちも思い入れはない。というかむしろ、恥ずかしながらも世間知らずながらも女心が分からないながらも(関係ない)、「リサとガスパール」というキャラクターをこのイベントで初めて知った次第である。行ってないけど

 そんなわけなもので、このキャラクターが大人気で、辿り着くまでに3500円かかるスカイツリー展望回廊において、4種類あった記念メダルが早々に品切れが生まれ、終いには公式ホームページで「SOLD OUT」の文字が表示されるようになるとは全くの予想外であった。展望回廊における特別展での記念メダル販売は、本イベントの一つ前である【進撃の巨塔】という『進撃の巨人』のイベントからであるが、それよりも間違いなく、本イベントの記念メダルの方が売れたと思われる。というか、現在までにその他に【マクロス BLUE MOON SHOW CASE IN TOKYO SKYTREE】と【宝塚歌劇 in TOKYOSKYTREE】とがあるが、恐らく一番売れたのではないだろうか(あるいは、極端に発行枚数が少なかったかのどちらかである)。

 【進撃の巨人】も【マクロス】も記念メダルとして非常に凝っていて、茶平工業専務にして「デザインが秀逸」といわしめたオークコーポレーション販売らしいかっこいい記念メダルなのだが、いわゆる『リサガス』に全く興味がない私のようなおっさんからしたら、展望回廊シリーズ中一番つまらないデザインに映るのだが……

 そもそもどちらがリサさんでどっちがガスパールくんなの(性別は推測)?

 ということで、公式ホームページで調べた結果が、冒頭の驚きである。

 

 うさぎでもない、いぬでもない……とびきりキュートなパリの住人。

 じゃあ、なんなの君たち!?

 というところの説明はないのである。うさぎでもなくいぬでもないなら一体なんなのか? 「パリの住人」というのは、生物学的分類の一つなのか? 知りたいのはむしろ、どこに住んでいるかではなく……――もちろん、野暮なツッコミであることはわかっている。なぜこんな揚げ足をとるようなことを言うかというと、ひとえに興味がないからである。私は実は乙女の感性をもつ30代半ばのおっさんなので、かわいいキャラクターが好きなタチでなのである。王道の「リラックマ」や楽天の「お買い物パンダ」、サンリオの「ポムポムプリン」が大好きである。つまりは、キモいおっさんなのである。

 そんなキモいおっさんの琴線には全く触れなかった「リサとガスパール」。君たちに罪はなく、私がキモいのに心が狭いというところに罪がある。キモいならば、せめてすべての存在に対して寛容でなければならない。それが謙虚さというものである。つまり、私は謙虚ではないというどうでもよい話ね、これ。

 閑話休題。

 とにもかくにも、「リサとガスパール」は人気なのである。いま人気のパリの住人なのである。当時、親しい知り合いがスカイツリーに行くというので購入をお願いしたら、公式ホームページですでに「SOLD OUT」となっていたのである。そこで「いや、売り切れランプが光っていても中を開ければ2、3枚残ってるから……」なんてことを言うほどには世間ズレはしていなかった。記念メダラーの常識は、世間の非常識なのである。

 そんなわけでもう手に入らないかと思っていたが(メルカリでもヤフオクでももう見かけなくなった。他の展望回廊メダルはまだ見かけるが)、ひょんなところから入手できた。

 茶平工業のゴミ箱である。

 オリジナルメダル制作の際に茶平工業を訪れ、ミスプリントメダルや傷物メダルが廃棄されたゴミ箱を専務があきれ顔になるくらい漁ったことは既に記事にしたが、その時に3枚くらい発掘されたのである。しかもどこに傷があるのか私にはさっぱりわからない美品であった。半ばあきらめていただけに、発見したときは「おおおおおおおおおーっ」と雄たけびをあげ、社員の皆様に心底ひかれた。他の色はないかなーとガサゴソしたが見つからず、3枚あるなら何ならこの上に違う種類のプリントを施してくださいとのど元まで出かかった言葉をグッと我慢したのは、私にもまだ人の心とたしなみが残っていたということか。。。

 ということで、「リサとガスパール」には微塵も興味がないものの、この記念メダルには海よりも深い思い入れがあるのであった。というどうでもよい話。




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