邪道【堂ヶ島】 記念メダル

堂ヶ島記念メダル

「伊豆の松島」という称えられ方について、現地の人はどう捉えるのか

 【堂ヶ島】とは、静岡県の伊豆半島の西――いわゆる西伊豆に位置する景勝地・観光スポットである。「堂ヶ島」という名前の島があるわけではなく、3つ(あるいは4つ)からなる島々の総称としてそう呼ばれているらしい。周囲にはそれらの島々を見て回るクルーズ観光船の他、洞窟探検、温泉、加山雄三ミュージアム(!)等があり、まさに「ザ・観光地」といったテイである。

 残念ながら行ったことがないので(が、幼少期に家族旅行で来たことがある気がしないこともないような気がしなくもないような)、景勝地とされるほどのその美しいであろう景色を見たことがない。その景色の美しさから日本三景の一つ「松島」になぞらえて「伊豆の松島」と称されているそうである。

 しかし私は、あえてここで声を上げたい。

 「どこそこの〇〇」という二つ名は、果たして真に誉め言葉であるのかどうか、という問題である。

 まず最大の問題として分かりやすいのが、「二番煎じ感」である。今回の例で言えば、「伊豆の松島」と呼ばれ続ける限り、「松島」を超えることはないということである。見る者によっては、もしかしたら「松島」よりも「堂ヶ島」の方が心を揺さぶられる景色であるかもしれない。しかしながら、「伊豆の松島」という言葉自体が、そうした想いを抑え込んでしまう効用を果たしているともいえるのである。「松島ほどではないけども、堂ヶ島も綺麗だね」と述べているのと同義なのである。

 このことは例えば「日本のマチュピチュ」こと「竹田城」も、実質本物のマチュピチュは越えられないことを意味している。しかしこの場合は、「世界的な物が、日本にもあるよ」というある意味で「大規模なものが小規模なものに落とし込まれている」という関係が成り立ち、それほど違和感なく受け入れられるのではなかろうか。もっといえば「マチュピチュ」という世界遺産があったからこそ「竹田城」がここまで注目されたとも言えるわけで、そこには不自然なく受け入れられる上下関係が成り立つ。なかには「マチュピチュよりも竹田城の方が好きだ!」という日本人もいるかもしれないが、世界的にみればそれはごく少数であり、上下関係の中のわずかな例外として扱える範囲であると思われる。

 一方で、「松島vs堂ヶ島」問題は、実際に見比べてみたら結構意見が分かれるところなのではないかなぁと思うのである。舞台が同じ日本であるというのもあるし、何より「似たようなものを似たような条件で眺める」というミもフタもないことがいえる。こんなことを言っていると松島側からはお怒りの声があがりそうな話であるのだが、実際写真を見比べてみると、なんなら堂ヶ島の方が写真映えがしているような気が……(個人的見解)。祖父が仙台に住んでいた関係で実は「松島」は幾度となく訪れているのだが、そもそもこの目で見てその景観に感動したことがない、という幼き日の印象が私をそのような想いにさせているのかもしれない。

 とりあえず、【堂ヶ島】をこの目で見てみなければならない。時間帯によって潮の満ち引きにより島と地続きになる「トンボロ現象」(モーゼの十戒みたいな感じ)など、見どころ満載である。しかし予定は未定。

 堂ヶ島よ、「伊豆の松島」なんていう呼び名で良いのか問題――これは研究課題として継続していく事柄である。

記念メダルについて

 伊豆って昔めっちゃ記念メダルがあったのね~、というくらい、古いタイプの記念メダルがザクザク発掘されている。そしてその理由は、「観光地だから」に他ならない。現在でこそ「記念メダル」≒「期間限定イベント」みたいな要素が色濃くなりつつあるが、少し前まではまぎれもなく「観光地」=「記念メダル」であった。観光地の定番のお土産といえば記念メダルであり、記念メダラー達の根底に流れる魂の源流である(唐突な大袈裟表現)。

 ただこのメダルは造形・デザイン的にはそんなに良くない(きっぱり)。写真でしか見たことがないのにナンだが、ここはやはり最大の目玉である「トンボロ現象」を描いておくのがベストだったのではないかと思われる。丸太にえのきとしめじがわさわさ寄生しているみたいな図柄が、なんだかキモい。




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