↓名古屋開催?(5月)
↓北海道開催(7月)
↓北九州開催(9月)
↓会場不明(74年verとほぼ同一の金型使用)
↓〈参考〉74年ver
謎に包まれた【中華人民共和国展覧会】
この【中華人民共和国展覧会】というイベントはかなり謎が多い。いや、きちんと調べればそれなりに詳細はわかるだろうが、ネット上の情報だけではいまいち判然としないイベントである。一番つまずいたのは、どうも「74年」と「77年」の2バージョンがあるようだ、という点である。74年の方はすでに記事としてアップしているが、こちらは大阪万博跡地で開催されたものであると思われる。で、本記事の77年バージョンは、どうも全国数カ所に移動しながら順次開催されていったっぽい。5月には名古屋で開催され(記念メダル未所有。存在するかも不明)、7月には北海道(二番目のメダル)、そして9月には記念メダルの情報から現・北九州市の「西日本国際展示場」で開催されたということがわかる(ネットでの情報無し)。国交正常化から5年が経ち、「中国側が主催(名古屋市商工会議所HP)」ということでさらなる日中友好のために開催されたイベントであったことはわかるが、細かい内容はとんと不明である。70年代のイベントはネット上での情報が極端に少ない傾向がある。
わからないことをいくら追っても割に合わない。よって、このイベントに関してはここで早々にあきらめる。いくら追いかけたところで努力に見合った成果を得られないのは、過去の出来事もうつろいやすい女心も同様である。しかし、70年代のイベントのことは大根の葉っぱを捨てるくらい簡単に諦められるが、女心は追えば追うほどさらに追ってしまう魔境である。なんのこっちゃ。
(追記)
名古屋開催(5月)の物だという記念メダルを入手した。が、本当かどうかは実に微妙なところである。メルカリの出品者さんが概要欄でそのように説明していたのだが、【中華人民共和国展覧会】とネット検索して一番上にヒットしたページの情報をただ載せただけという可能性もかなり高いと思われる。ただ、北海道開催、北九州開催のいずれのものとも異なるメダルであるので、名古屋開催の物である可能性も決して低くはないとも考える。
新たな情報として、「アジア孤児福祉教育財団」という組織の名前が裏面に記されている。これは現存する公益財団法人で、設立は昭和44年ーーベトナム戦争真っ只中の中であった。つまりは最初はこの戦争で生まれた戦争孤児を支援する目的で発足した団体で、その後アジア圏全体へと対象を広めたようである。この団体がこのイベントにどのように関わったのかは結局謎で(名古屋商工会議所の【中華人民共和国展覧会】に関するWebページには特にこの団体の名前は出てこない)、詳細はまったくもって不明である。特にこの頃は「中国」は「中華人民共和国」なのか「中華民国台湾」なのかという問題が国連の場でも浮上していた頃で、この団体は「台湾」との関係を維持した、という団体名誉会長の回顧録もあり、それならどうして【中華人民共和国展覧会】に名前が出てくるのか、という複雑な何かが存在するように思われる。ますます謎は深まるばかりである。
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