邪道【’89海と島の博覧会・ひろしま 海島博’89】 記念メダル

 【海と島の博覧会】は、1989年に広島県で開催された地方博である。ウィキペディアに「地方博ブームに乗って」なんて書かれちゃう流行に乗った地方博である。

 当時の様子をホームビデオで撮影したものがYouTubeにあったので貼り付け↓。YouTubeってマジで何でもあるね!

 

 

これを見ると、地方によくある遊園地な感じである。平成元年頃は、バブルの波に乗って恐らくこうした遊園地が数多く作られたのだろう。こうしたバブルの残り香のような遊園地が、記念メダルを設置するB級スポットになってゆき、やがて衰退していくとはこのときは誰も予想だにしていなかったに違いない。栄枯盛衰とはこのことである。

 特徴としては「7にこだわった博覧会」ということで7つの会場やら7人のミスマーメイドやらがあったらしい(7つの海にちなんでいるらしい)が、そんなものより私が気になったのは「ディスコパビリオン」である。これほど時代を表したものはなく、バブリーを感じずにはいられない。この博覧会を調べてみるまでディスコをパビリオンの一つにしようなんていう発想が皆無だったので、衝撃的であった。この「ディスコパビリオン」の資料が残っていないか調べてみたが、どうしても見つけられなかった。情報求む! 「ダンシング・ヒーロー」に端を発した空前のバブリーブームだけに、いまこそこのような催しが流行るかもしれない。当然ゲストは登美丘高校ダンス部で。

(追記:「ティスコパビリオン」についてコメントで詳細を教えていただきました。)

当時、地元にあった有名ディスコの従業員がバイト?で運営を手伝っていたらしく、お店開店前の昼間は「ディスコパビリオン」→博覧会終了後はお店に出勤という流れで、ディスコパビリオンのお客さん共々移動していたらしい。夜しか踊れないディスコが昼にもやっている! ということで華やかなお姉さん方が博覧会会場に大勢訪れていたそうで、大変盛況であったとのことである。確かにいわれてみれば、「おっ、ディスコパビリオン? ディスコには興味あったけど今まで行ったことないから、ちょっと入ってみようかな!」とはならないだろう。ディスコパビリオンを訪れる人は、博覧会ではなくディスコが目当ての人たちであり、ディスコが目当ての人たちは普段からディスコに通っている人たちである。それにしても昼も踊って夜も踊ってって、めちゃ健康的な生活ですな! スポーツジムいらず!

 この博覧会は、メイン会場とサブ会場に分かれた広域型の博覧会となっており、これは後年の【愛知万博】に通ずる運営手法で、よい手本とされたのではないかと思われる(実際に参考にしたかは知らないけど)。ただ、博覧会後に必ずついて回る問題に「跡地利用」というものがあり、会場を分けると跡地もそれだけ分散して数が多くなるため、この問題もより難しくなると思われる。【ポートピア’81】から始まり範とした地方博ブームは、都市開発とセットで計画されることが多いが、当時のバブリーな気運のせいかその計画が結構ずさんであることが多い(今見れば、の結果論に近いが)。この【海島博】は、メイン会場跡地の半分が「下水処理場」として再利用されているようで、他に類を見ないほどの堅実な再利用方法であるといえる。しかしながら、もう半分は長らく使い道の目処が立たず更地のまま放置されていて、2017年になってようやく「LETC」という複合型商業施設が開業した。実に30年近くほったらかされていたことになる。行政って、自分には甘いよね、こういうところ! 脱税には厳しいのに(当たり前)。

 広島はいまいち回りきれていない土地なので、ぜひもう一度訪れたい場所である。「パラダイスとの塔」という博覧会のモニュメントが広島港近くに移設されているらしいので、ぜひその写真を収めてこの記事に貼りたいものである。

 いざ広島行ったら絶対忘れると思うけど。

2 件のコメント

  • ディスコパビリオン、かなり流行ってました。
    当時はマハラジャ、King & Queenといったラグジュアリーなディスコが全盛の時代で、海島博のディスコにもそこの従業員の方がお手伝い?バイト?に行っていました。
    海島博ですから夜遅くまではないので、その後でお店に戻る感じです。
    お客様も従業員について来る華やかな女性が多く、博覧会とは別世界のようでしたね。
    セブンなんとかのお姉さん方は霞んでしまうくらい笑
    ディスコは夜から営業なので、それ以前でもディスコで踊れるわけですから、それを目的に博覧会に行く綺麗どころがたくさんいました。

    • 返信が遅くなってしまいもうしわけありません。コメントありがとうございます!
      大変貴重な情報をありがとうございます。ギリギリバブル時代の情景が思い浮かべられる世代なので、当時の華やかなお姉さんがたが目に浮かぶようです。
      地元のお店と提携していたというのが、言われてみれば納得で、なるほどなぁと思いました。現在の視点で見ると、公的な事業に夜のお仕事が余裕で関わっているというのに面白さを感じます。現在ならディスコパビリオンという企画自体を含め、いろいろなところからいろいろと言われそうですね(笑)
      二度と戻ってこない華やかな時代でしたね。そういう「遊びに寛容な時代」を知っている方には、今の時代は息苦しいかもしれませんね。

      とても有益な情報をありがとうございました!

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