邪道【国際陶磁器フェスティバル美濃’89】 記念メダル

 【国際陶磁器フェスティバル】は、3年に1度開催される、2017年現在までに第11回を誇る歴史ある陶磁器の祭典であるーーらしい。正直全然存在を知らなかったイベントである。が、第11回の総合プロデューサーはあの中田英寿である。もはやサッカー選手であった面影はない。さすが職業「旅人」である。

 この記念メダルは第2回の89年のもので、記念メダルには愉快なマスコットキャラクターが描かれている。が、現在の【国際陶磁器フェスティバル】のHPではこの人は一切見られなかった。いなかったことにされてしまったらしい。

 

↓現在のロゴマーク(ロゴマークは健在) 公式HPより

 

↓おや、謎の生命体が……取って代わられたのか!? 公式HPより

 

 今は亡きマスコットキャラクターが笑顔で飛行機にまたがる姿は、どこか悲しく、見ていて哀愁が漂う。これが諸行無常というものであろう。

 私は陶磁器にはもちろん全く、全然、これっぽっちも1ミリも興味がないので、自分の意思でこのイベントに訪れることはないだろうが、第2回のように記念メダルが販売されるとなれば、全国から記念メダラーが少しは終結することだろう。ぜひ再販を望む。

 大学の先輩に、実家がまさに焼き物をやっているという人がいたのだが、その人曰く「100円ショップのせいで生活が困窮した」とのことであった。確かに、私のように陶磁器に全く興味がない人間は、例えば一人暮らしを始めるにあたって食器を揃えなきゃいかんとなれば、間違いなく全て100円ショップで済ませるだろう。こうした食器類は、普通に買うと実は意外と高い。少し話がそれるが、私が大学入学時に一人暮らしを始めるにあたって、今まで自分で購入したことがないもので最もその値段に驚いたものが、「弁当箱」である。普通のスーパーでは500円以下のお弁当箱など売っておらず、おおむね1000円に近かったのである。当時まだ高校を卒業したばっかりで千円が生活に影響を及ぼすほどの大金であった年齢であったため、「弁当箱がこんなにも高かったなんて……」と、今までの自分の弁当箱に対する扱いを走馬灯のように反省した。800円の弁当箱なんて買うより、一回ものすごくよいコンビニ弁当を買った方が良いのではないか、なんてよくわからないことを思った。

 そういうわけで、食器類も当然そんなまともなものは購入できず、大学4年間全て百円ショップの食器で過ごした。しかも、4年間まったく壊れもせず、なんならまだまだ使えた。

 そう、食器というものは、一度買ってしまったら、なかなか買い直すタイミングがないのである。買い直すには、「まだ使えるのに捨てる」というエコの精神に反し誰もがなんとなく躊躇する冒涜行為を乗り越えなければならないのである。そう考えると、100円ショップが陶磁器業界に及ぼした影響の大きさは推して知るべしである。100円ショップで買われてしまうと、自分たちの出番が本当になくなってしまうわけである。数十円の利益のために、多くの人の生活に関わる利益が失われる構図があるともいえる。

 「安い」というのは、消費のチキンレースであり、決して世の中を豊かにしない一面がある。

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