邪道【ウルトラマンフェスティバル2018】 記念メダル

ウルトラマンフェスティバル2018記念メダル
ウルトラマンフェスティバル2018記念メダル
ウルトラマンフェスティバル2018記念メダル
ウルトラマンフェスティバル2018記念メダル
ウルトラマンフェスティバル2018記念メダル
ウルトラマンフェスティバル2018記念メダル外箱

増え続けるウルトラ兄弟たちの祭典

 【ウルトラマンフェスティバル】とは、毎年7月から8月にかけて【池袋サンシャインシティ】にて開催されるウルトラマンに関する最大のイベントである。2017年からは時期をずらして大阪の「ひらかたパーク」でも開催されるようになり、そちらでも記念メダルの販売がある。チャンスは2度あるのが記念メダラー達にとっての救いである。

 毎年のように新作メダルが販売されているのだが、私は実は一度も行ったことがない。その原因はやはり「ウルトラマンに興味がない」に尽きるだろう。私は幼少のころにウルトラマンにも特撮ヒーローにも全然ハマらなかったので、いまいち重い腰が上がらず、上がらないまま時が過ぎ去ってしまうのであった。無論ウルトラマンとは別のところ(記念メダル)で行きたい気持ちは山のごとしであるのだが、熱い気持ちがどうしても湧き起らないのはなぜだろうか。地球の平和を守っていただいているのに、興味がないなんて申し訳ないばかりである。

 今度こそぜひ行こう! という強い志をもって今この記事を書いております。はい。(←どうでもいい話)

地球の平和を守っている場合ではないウルトラ兄弟たち 〜平和を守れても権利は守れず〜

  ウルトラマンは実は版権問題で長年揺れていることで有名である。その有様は迷走しているといっても過言ではない。端的に言うと、『ゴジラ』と違って海外展開ができないのである。全ての始まりは3代目社長円谷皐がタイの「チャイヨー・プロダクション」と提携して『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』などのタイ版ウルトラマンを製作したことからである。

 詳しい経緯は省略して概要だけ話してしまうが、円谷プロの資金繰りに困っていた円谷皐がチャイヨーに「日本以外でのウルトラマンの独占権」を譲渡する契約を20万ドルで結んだと、円谷皐が亡くなった翌年にチャイヨー側が主張してきたことに端を発する。

 円谷プロ側がまずかったのが、当初はこの言い分を鵜呑みにして、契約書を認めるとともに権利の買い戻しを提案したことである。それで図に乗ったチャイヨー側がめちゃくちゃなことを言い出したのでようやく不審に思い、調査を開始した。その結果、契約書は偽造されたものだと言う結論に達し、ようやく争う姿勢を見せた。

 この「海外におけるウルトラマンの権利」をめぐる裁判は、タイと日本でそれぞれ起こされ、タイでは円谷プロが勝利し、日本ではチャイヨーが勝利するというねじれ現象が起こった。このため、お互いに表立っては身動きができない状態に陥った(が、チャイヨー側はいろいろやったけど)。

 日本での円谷プロ敗訴の判決は最高裁判決なので、基本的には二度と覆ることがない絶望的な話だったりする。そしてこれをうけて調子に乗ったチャイヨー側が改めて「日本国外でのウルトラマン独占使用権を円谷プロに侵害された」として東京地裁に損害賠償を求める訴訟を起こし、円谷プロは一審ではこれにも敗訴し1600万円の支払いを命じられるという踏んだり蹴ったりな目に遭った。が——

 話が少しそれるが、この裁判中にチャイヨーはウルトラマンの海外利用権を「ユーエム社」という日本企業に売り渡し、裁判もこのユーエム社が継続した。訴えを起こした段階ではチャイヨーが争っていたが、一審判決が出た頃には相手はユーエム社に代わっていた。これが後にミソとなる。

 円谷プロ側が控訴をした高裁での係争中に、なんと「1998年にチャイヨーは『海外での独占使用権』をバンダイに1億円で売っていた」という契約が判明した。つまり、チャイヨーはすでに使用権を放棄していたのに円谷プロにつっかかってきていたということになる上、ユーエム社にはいわば「すでにないものを譲渡した」ということになる。

 このため、裁判は一審判決を取り消し、ユーエム社(始まりはチャイヨー)側の請求を退ける判決が下された。ただそれは単純に円谷プロの主張が認められたというわけではなく、「円谷プロとチャイヨーが交わした契約は有効」→「だからチャイヨーがバンダイに権利を売却した契約も有効」→「だからチャイヨーがユーエム社に権利を譲渡したという契約は無効」→「だからユーエム社の訴え自体が無効」という論法であり、「チャイヨーが示した契約書は偽造されたものだからそもそもの契約が存在しない」という円谷プロの訴えが認められたわけではなく、「契約は有効」としたかつての最高裁判決が覆るものではなかった。つまり日本での判断は「ウルトラマンの海外での使用権はバンダイにある」という判断なのである。

 ここまでの判決をまとめると、「タイ=全世界での権利は円谷プロ」「日本=日本での権利は円谷プロ、海外での権利はバンダイ」ということになる。こじれている事態が解消されたわけではないことがお分かりであろうか。

 そこですべての決着をつける場所として、舞台はアメリカへと飛んだ。2018年アメリカのカルフォルニアにて裁判所は「チャイヨーが示した契約書は無効」だとする判決を下した。こちらも詳細は省いてしまうが、この裁判は「ディスカバリー」と呼ばれる長時間をかけて審議する特別な形式で行われ、新たに出てきた証拠を元に判断を下した結果となるので、覆る可能性は低いとされている。これによって他国での訴訟にも影響が出るとされている。が、日本や中国ではすでにこの結果と相反する最高裁判決が出ているため、事態はそんなに単純ではないように思う。事実、最近も中国で新たなアニメ版ウルトラマン映画が公開され、話題となった。かの国であるのですぐに「またパクリか」と思われがちで事実テレビの報道ではそのような論調であったが、今回の件に限っては単純なパクリ騒動よりも根が深く、解決が難しいものである。

 さて、長々とここまで語ってきてしまったが、最終的に何が言いたかったかというと、「そんなウルトラマン訴訟の発端となった円谷皐が1989年に企画し現在まで定期的に開催しているのがこの【ウルトラマンフェスティバル】なんですよ~」ということである。 もしかしたら円谷皐はそんなに悪くないのかもしれないのだけれども、全く責任がないわけでもないと思うんですよね。始まりはチャイヨーとの提携であったわけだし。

記念メダルについて

 この記念メダルの販売方法は少し独特で、あの青い記念メダル販売機も設置されていたもののそこには4種類しかなく、「5枚セットで販売されているものを購入しなければ全種類揃わない」というなかなかな手法であった。記念メダラー的には「どうせ全部購入するから」あるいは「一か所で1枚しか購入しないから」それほど問題とはならなかったのだが、一般人の方にとっては「5枚セットにしかないあのメダルだけがぜひ欲しい」という人が仮にいたとしたら阿漕なやり方しやがって! という思いだったことだろう。そんな人がいたとはあんまり思えないけど。それよりも私のようなあわてんぼうタイプの記念メダラーが事前情報なしで訪れてあの青い自販機を見た瞬間興奮して周りが見えなくなり、販売機にあるメダルだけを買って帰ってしまうというリスクの方が大きかったように思う。事実私は、【富士山】にも【久能山東照宮】にも足を運んだが、販売機にはないメダルが売店で吊り下げ式で売られていたことに気が付かず買いそびれている。がっでむ。

 メダル自体の特徴としては、なんといってもカラータイマーが付いているギミックだろう。実際に触ってみるとちょっとボコッとしていて、完成度の高さに感動する。このようなメダルは恐らくは初めてであると思われる。このような新しい挑戦にぜひこれからも挑んでいただいて、記念メダルを進化させていってほしいと切に願うものである。

 現状維持は一歩後退と同じ――ですな(知ったような口調)。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)