@ゲーセンの中
備考:販売終了。映画はマジでクソでしたな〜
心は踊らない大捜査線
京都駅のすぐそばにある【イオンモールKYOTO】で、『踊る大捜査線THE MOVIE 3』公開時に専用ブースが設営されていて、そこで販売されていた記念メダル。なぜ京都なのか? なぜ『踊る大捜査線』だけなのかは不明である。駅の隣にあるがゆえに、駐車料金が時間式であったため、急いで記念メダルのみ購入して立ち去った。京都駅の前にイオンがあってもな~。もっと郊外の駅そばにあれば需要と供給がマッチすると思うのだが。京都駅に行ってイオンに行きたいと思うものだろうか? 駅ビルと食い合う形になりそうである。
『踊る大捜査線THE MOVIE 3』は映画としては駄作である。ただし、見ていてその場ではそこそこ面白くはある。私はドラマ版は全く観ておらず、映画版は全て見た。よって、映画版に関していえば、どれもこれもがストーリーが破綻しているという点が共通している。娯楽としてはまあまあ面白く、作品としては完成度の低さが目に付くといった感じである。
ただ、普段は「デートのときくらいしか映画は観ない」といった客層に対してはそれで十分ともいえて、「商売としての映画」としては成功しているとも言えるのかもしれない。
私は「映画好き」ではないので、本来はこのような気楽に見られる映画の方が好みであるはずなのだが、本作を観て「別にもうやらなくてもいいんじゃないの?」と率直に思った。その想いは次作の『THE FINAL』で頂点に達する。
大人気シリーズだっただけに、製作者側がこのコンテンツを終わりにしきれない想いが滲み出ていて、かといって長く続けば続くほどいろいろなわだかまりが噴き出し、なんだかちぐはぐな作品となってしまった印象がある。一番有名なのは織田裕二と柳葉敏郎の不仲であるが、それを象徴するように、本作では織田と柳葉の競演シーンはラストの数カットしかない。脚本も二転三転して、そのせいでエキストラもうまく集められず、事務所の事情でレギュラーだった登場人物が出演されなかったり、唐突に新キャラが登場したり、いろいろな部分で歪みが目立った作品であった。
引き際が大切である、というのはどのようなことにもいえる重要な事柄である。私は、物わかりのよいテイを演じて引き際を演出するあまり、いつまでもふっきれないタイプだけど(何の話?)
記念メダルについて
カエル急便のメダルを見ると思い出すのが『交渉人/真下正義』である。この映画は若い頃に映画館で観て、その時はとても楽しくて大満足だった。が、映画ブログを始めて改めてDVDでよく考えながら鑑賞すると、ストーリー構成も肝心の事件の真相もかなりめちゃくちゃで、昔のジャッキー映画のような、思い付きでストーリーを進めていったかのような衝撃を受けた。特に「事件の真相」がミステリー・サスペンスとしてはかなり反則ワザで、「犯人は幽霊」なのである。「犯人は幽霊なのか⁉︎ そんなバカな……」という空気が劇中にもちゃんと流れるのだが、そのバカなのままで終わる。それこそがそんなバカなだった。
で、犯人は最後、「かえる急便」のトラックでノロノロ運転をしながら、なんとなーく追いすがる真下正義の目の前でトラックを爆発させて自爆して終わる。それで終わりにするという力技であった。広げた風呂敷をたためないまま派手さでうやむやにしていた。
そんなことを思い出す一枚である。
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