特集ページ【記念メダル収納アルバム】

だんだんと記念メダルのアルバムに侵食されていく我が家の本棚

記念メダルの収納あれこれ

 全国各地を回って収集した茶平工業製記念メダルをどのように収納するのかは、実は記念メダラー達にとっての永遠の課題である。なぜかといえば、専用アルバムというものが存在しないからである※2021年末に発売されました!
 もちろん決まった形はないので、むき出しでまるで海賊が持っている宝箱の中の金貨のように乱雑に小箱に収納している人もいれば、キーホルダースタイルにしてコルクボードに貼り付けて飾っている人もいる。透明なポチ袋に一枚ずつ入れて管理している方もいた。そして、枚数が多くなってきた記念メダラーの多くが愛用しているのは、【テージー株式会社】の「コインホルダーシリーズ」であると思われる。本来は記念硬貨や外国貨幣等を収納するためのアルバムを数多く販売してきた会社である。その中で茶平工業製記念メダルの通常サイズである31ミリメダルがほどよく収まるサイズのアルバムに収納するというのが、記念メダラーのスタンダードである。

 現在ではその【テージー株式会社】が我らが【茶平工業】と正式にコラボレーションをして、専用アルバムなるものを大きく分けて2種発売した(ディストリビューションが複数存在する)。もちろん専用アルバムでなくても良いし(割高だし)、何ならアルバムに収納しなくても良いし、どう収納するかはコレクターの自由である。

 この記事が、これから本格的に記念メダルを集めようという傾奇者な方の一助になれば幸いである。

最もお金がかかるアルバムセット
(テージー「C-31」)

記念メダルアルバム見開きページ
とても壮観な光景。
反面、メダルはあっち向いたりこっち向いたり

こんなページを作るくらいなので、まずは私が愛用しているコインアルバムを紹介。

↓現在メインで使用しているアルバム
↓現在邪道用メダルの収納にメインで使用しているアルバムの表紙
↓31mmメダル用
↓38mmメダル用
↓26mmメダル用

 このアルバムは、まず表紙となる物を購入し(上段)、台紙(下三段)を別途購入する必要がある。最近発売された公式アルバム(最上段)は、初めから5枚の台紙が通販担当者(女性)の手作業によってセットされて送られてくる。萌え。

 で、この台紙を何枚構成にするかが好みの分かれるところで、私は8枚としている。つまり、台紙1枚でメダル20枚×8で一冊160枚の収納となる。
 ただ、台紙の枚数的にはもう2枚(メダル合計200枚)くらい、少なくてももう1枚(メダル合計180枚)は挟める(ちなみにビス留めなのでドライバーが必要)。一冊あたりのページ数が多い方が当然多くの記念メダルを収納できて、すっきり収納でお財布にも優しい。が、私が敢えて少なめのページ数にしているのは、一にも二にも「重いから」である。後述するが、このメダルが「重いから」はかなり重要な要素で、それがこのアルバムに行き着いた最大の要因でもある。

【◯メリット】
・大体ぴったりな大きさの穴
・ページが型崩れしない!(超重要)
【×デメリット】
・大体ぴったりといってもやっぱり2ミリの誤差は大きく、大抵メダルが回転してバラバラの向きになっている。
・高い! いや、超高い! 合計すると一冊5000円以上掛かる。まじかよ。

 値段が高かったり、ドライバーが必要で組み立てが多少めんどくさかったり、値段が高かったり、アルバムがでかかったり、値段が高かったり(しつこい)で、ライトユーザー(ライト記念メダラー?)には正直向かないアルバムといえる。というか、「記念メダルは旅先で偶然見かけたら買う」くらいの記念メダラーはたぶんこのアルバムを買おうとも思わないだろう。いや、まじたけーし。その代わり、収納美はなかなかのものである。

ちなみに無理矢理改造して小判型メダルもこのように収納しております。
↑元ネタツイート。この発想が私にはなかった!

ライト層向け(別名:まだこの沼は引き返せる)
(テージー「CF-30」)

記念メダルアルバムB5
どんだけあんねんEXPO’85メダル。今までの経験からかなり慎重に扱ってきたが、やはりメダルの重みに耐えきれずページが型崩れしているのが分かる。表紙に対してズレている。左ページ38ミリメダル、右ページ31ミリメダル。

 ということで、ライトユーザー向けのアルバムも紹介。恐らく多くの記念メダラーは、まずはこのアルバムを手にするのではないだろうか。

↓入門者用アルバムとして不動の地位に君臨
【◯メリット】
・とってもお手頃なお値段。
・綺麗に収納される。透明ページは美しい。
・90枚収納というなかなかちょうど良い収納枚数。欲を言えばあと10枚欲しい(構造上無理だろうけど)。
・31ミリメダル(通常メダル)だけではなく38ミリメダル(デカメダル)もイケる!
【×デメリット】
・メダルの重さによるページの型崩れがハンパない!
・ビニールの経年劣化によりメダルに貼り付いてきて、最終的にはメダルが超汚くなる。

100枚クラス以上の記念メダラーでも、恐らくこのアルバムを愛用している人はいると思われる。かくいう私も「ダブりメダル用アルバム」として現在も使用している。

ほこたて記念メダル銀裏面
こういう白濁としたものが付着してくるようになる。
アルバムから取り出してビックリ。

 やはり「型崩れ」が一番大きな問題で、90枚収納したら、恐らく誰であっても遅かれ早かれページがぐにゃぐにゃになってしまうことだろう。それを回避する唯一の手段は、平積みである。決して本棚にしまってはいけない。人間の身体と一緒で、重力には逆らえないのである、決して……

最も防御力が高く、整理もしやすく、値段も手頃。これにすれば良かったんじゃないか疑惑⁉︎(テージー「C-34」)

こんな感じで綺麗に収まります。
(私は上記とは異なる中華製の台紙を大量に購入してしまったので仕方なく使ってますが、マジおすすめしません。品質は露悪です)

 他に、上級者の中には私とは異なるアルバムで整理している方も多数いる。

↓本体。下記の台紙とセットで使います
↓31mm用
↓38mm用
↓26mm用
大きさ的には私が愛用しているC-31よりも一回り小さいです
なんと45ミリメダルも収納可能(ちなみにこの大きさでも茶平工業製です)
【東京スカイツリー】純銀メダルも、保護ケースごと収納できます。
ただ、さすがに小判型メダルをすっきり収納とはいきませんでした。小判ザメ野郎がいつだって足を引っ張ります。

 このアルバムは、ページがビニール製の透明ページなのだが、厚紙製のコインホルダーでメダルを挟んで収納することによってページの強度を出すタイプである。1ページあたりの収納枚数も少なめなので、ビニールにも優しい。また、記念メダルの保護効果は言うまでもなくこちらの方が高い。

そしてこのアルバムの最大の利点は、厚紙製コインホルダーの穴の大きさによって収納メダルを調整できる点である。例えば、私が愛用しているアルバムだと、1ページが丸々38ミリ用メダルのページとなってしまうのだが、こちらのアルバムであれば、31ミリメダルの隣に38ミリメダルも26ミリメダルも収納できるのである。記念メダルを「購入順」に厳密に並べたい場合はこちらの方が適しているといえる。

 このアルバムは正直現状ではベストバイな一品だと考えているので、デメリットには言及しない。余談であるが、ヤフオクで出品されている記念メダルはこのコインホルダーで保護された状態の物も多い。恐らく出品者は収集家である(あるいは、あった)と思われる。私も二度ほどこのコインホルダーで保護された物を購入したことがあるが、私は使用しないので、剥いで中身を取り出すのに何だか胸が痛んだという、ほろ苦い思い出ぽろぽろ。

ついに出た! 公式アルバム

記念メダルに出会った時からこれがあれば、迷いなくこのアルバムを主力にしたこでしょう

 2021年の末、記念メダルの長き歴史において、一つの転換点が刻まれた。

 公式記念メダルアルバムが発売されたのである。

↓こちらで購入できますYO!

 茶平工業が公式に認めたこのテージー製アルバム第1弾は、「C-34」をベースにしている。「そっちかよー!」とC-31派の私なんかはそのときは正直思ったのだが、しかし記念メダラー達の長きにわたる念願だった「公式アルバム」の爆誕は実に喜ばしいことである。さらには専用記念メダルが付いてくる(キャンペーン終了)というので、記念メダラーたるものもはや購入する以外に道はない。危ぶむなかれ。

上記で説明した通り、台紙が必要となります。
私は茶平工業通販メダル専用アルバムにしました。イイネ!

 ちなみに「C-31」タイプも後から発売された。元々が「C-31」派だった私は、そちらを買い直した次第。

↓冒頭でもリンクを置いたアルバムと同一のものです

アルバムではない記念メダル収納グッズ

コレクターが開発したディスプレイグッズ

結婚するお二人へのプレゼントとして【オリジナル記念メダルSHOP】さんでメダルを製作して送ったときのもの。まあまあ喜ばれましたYO!
旅先でたま〜にメダルを買っているという人に「こんな収納グッズがありますYO!」とプレゼントしたときに送ったときのもの。そこそこ喜ばれましたよ。

 記念メダル界のレジェンドの一人に「リャド好き」さん(通称:親子さん)という方がいる。この方は人に役立つ記念メダルHPを立ち上げた先駆者で、ぶっちゃけ現在でも現地でこの方のページを見てメダル販売機の場所を確認する記念メダラーも多いことだろう。私も散々お世話になっている。私のような自己満足のみを極めんとするブログとは天と地ほどの差がある素晴らしいHPである。いや、マジで。

 そんなリャド好きさんだが、現在では一緒に収集していたご次男がすっかり大きくなってしまって、収集の第一線からは退いてしまったようである。ただ、その記念メダル愛は未だ冷めやらず、【オリジナル記念メダルSHOP】というネットショップを立ち上げたのである。詳しいことは実際にHPを見ていただければ分かるので省くが(ていうか茶平工業HPに大々的にページがあるし)、そこではオリジナル記念メダルだけではなく、数々の収納グッズも売られている。記念メダルに精通し、記念メダルを愛しているからこそのこだわりが見えるグッズの数々である。

↓恐らく一番売れている「記念メダルアクリルフレーム」。この間、欠品していた。


↓上記の木製フレームver.。

↓ちなみに実はAmazonからもオリジナルメダルは注文できます。

他にも茶平工業製のキーホルダーとは違った専用キーホルダーケースがあったり、光るアクリルフレームがあったり、CDケースを活用した面白い発想の収納ケースがあったりと、かなり面白い。
が、私は実は一つも所有していない。理由は簡単で、所有枚数からしてこれらの収納ケースでは全然足りないからである。リャド好きさんご本人も述べている(掲示板の書き込み)が、オリジナル記念メダル含め狙っている購買層は明らかに「コレクター以外の一般人」であると感じる。オリジナル記念メダルは今まで記念メダルに興味がなかった層を狙いとしていて、それに合わせた収納グッズ展開であると思われる。ただ、CDケースを活用した収納ケースは、複数枚購入予定の旅に出るときのメダル保護用に2つくらい欲しかったり。
ちなみに沖縄の【古宇利オーシャンタワー】と【ナゴパイナップルパーク】は、リャド好きさん(の会社?)が代理店となって記念メダルとその販売機、刻印機を納入した記念メダルスポットである。私とは違う正統派の方法で自ら記念メダルスポットを作り出した、正真正銘のレジェンドであると言える。超尊敬。

天下のApple様と同じサイズ

 最後に、ちょっと変化球のものを紹介。

 実はみんな大好きApple製品の中で、『AirTag』と呼ばれる商品がある。で、この『AirTag』と記念メダルが実はほぼ同じ大きさであることが一時期話題となった。ということは、『AirTag』用のグッズが記念メダルにも流用できるということになる。例えばこれ↓。

 茶平製純正キーホルダーとの最大の違いは、全面的に保護されている点である。つまり、プリントメダルでも剥がれにくいわけである。

 これを発見したのは【通天閣】で「ちいかわ」のメダルが発売されたときメダルを購入した”ちいかわファン”の方であった(この方の場合はキャンドゥの100円のものだった。全然それで良いと思うが、残念ながら廃盤になっているらしい)。まさに目から鱗といった感じで、この発見以降は、メダルをカバン等に付けて持ち歩く場合、メダルコレクターこそメダルを大切にするために純正品ではなくAirTag用のケースを使うようになったというね……

サラリーマン(あるいはオフィスレディ)のパワー

 テージーさんの公式Twitterアカウントを運用しているいわゆる「中の人」が、実は茶平工業製記念メダルのコレクターであることは何度かご本人がツイートされていた。そのため我々コレクターは幾度となく「専用アルバムを発売してくださーい」と無茶なお願いを無責任に繰り返していたのだが(だって決裁権なんてないでしょうし)、なんと、その行動力によって実現させてしまったのであった! 私もサラリーマンとしてその自己実現性を見習わなければならない。自ら行動し、自ら実現することがサラリーマンであっても可能であることを証明されたのだ!

 その第1弾が、上記掲載の「C-34」ベースの茶平コラボアルバムということになる。今からアルバムを新調したいという方は、迷わずこれを買え! 私のおすすめなんぞ聞いている場合では無い。コレモにGOだ!

 ちなみにその後続報が入り、「C-31」ベースのモノも開発中され、

 めでたく発売とあいなった。

 しかしながら、繰り返すようだが、今からアルバムを新調しようと考えている人は、ぶっちゃけやはり「C-34」ベースが良いと思う。上記で解説した通り、コスパも良いし、メダルサイズを選ばないといった点で使い勝手も良いし、メダルの防御力もこちらの方が高い。アルバム自体の耐久度は「C-31」に軍配が上がるだろうが、総合力ではやはり「C-34」に軍配が上がる。今後「C-31」は高級志向の人が選ぶアルバムになるだろう。とにかくめっちゃ高い

 なにはともあれ、公式アルバムが爆誕した今、このページの存在意義は失われようとしている。それは喜ばしいことであるが、同時に、時間をかけて作成したページの意義が失われることに一抹の寂しさを感じざるを得ない。なんといってもこの記事は、私のブログでもっともアクセスされているページですからな……

 それだけ収納アルバムに関してはみなさんお困りだったということで、それが解決したということは、本当に喜ばしいことである。

彼女が手に持つアルバムも変更したいところだが、もうこのイラストを描いた絵師さんとは音信不通なのであった……




6 件のコメント

  • 自分も最初は透明ページから入り、重力の重みで傾いて来たので33mm穴4列5段 C-31S4に変えた1人です。基本1か所でメダル1つしか買わないのでまだ200枚いかないぐらいなので台紙5枚でやってますがそれでも重いです。台紙8枚を試してみましたがかなり重いですね、立派な武器っていうかもう鈍器ですね。全然関係ありませんが重さの概念でハイドライド3を思いだしました。

    • コメントありがとうございます。
      まず『ハイドライド3』の話題が振られたことに大いなる驚きが隠せません。私はMSX版をプレーしたことがあるのですが、当時小学校低学年で、システムの煩雑さを理解しきれずに早々に投げ出してしまいました。よく比べられるファルコムの『イース』シリーズはクリアしましたし、小説版を読むほどハマりました。私は読書も趣味なのですが、何を隠そう初めて読んだ小説が実は『イース』の小説版です。ちなみに『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』も大好きでした。
      話が脱線しまくりましたが、アルバム問題はなかなか深刻ですよね。テージーさんがもう2mm縮めた記念メダル専用台紙を発売してくれないかと期待しています。更に言えば小判形メダルを収納できる専用台紙を発売してくれないかとすら思っています。みんなでツイッターに訴えましょう(私ツイッターやってませんが)。

  • 集めると収納したくなる。それがメダファン心理よ。
    そこを的確に突く商品が待たれる。

    • コメントありがとうございます。
      専用アルバムがあると、より収集がはかどりそうですよね^ ^

  • 多分何ですけど重みこそがここまで集めてきた重みなんじゃないでしょうか。
    思いが重さになると慮ります。

    • そして収集家がこの世とお別れするときに、残された家族がその重みを重荷に思い、重いというパターンですね。わかります(・∀・)
      私の家族はこのメダルの山を見て、きっと途方に暮れることでしょう。捨てるに捨てれん、みたいな。
      そう思いながらも気にせず集めておりますが(*´▽`*)

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