@山頂駅降りてすぐ
備考:新メダルが発売されると同時に旧メダルが姿を消した。と思いきや、メルカリに大量出品される形でしばらく生存した(なんなら新旧メダルセットで売られていた)。関係者疑惑⁉︎
天空のカフェテラス
ここはイイっ‼︎‼︎
マジですごく良い! ぜひみなさんに行ってみてもらいたい。
久しぶりにここまでの熱い気持ちになれた。普段、感情が一喜一憂するときといったら好きな子が自分に話しかけてくれたときくらいしかない私の乾いた心を激しく揺さぶる光景がそこにはあった(アラフォーのおっさんの文章)。
全然ノーマークで訪れたので、衝撃もひとしおであった。というか、有珠山から洞爺湖を見下ろすということすら知らずにロープウェイに乗った。洞爺湖ってここにあったのね、名前は聞いたことがあったけれども。とにかく衝撃的だったのは、景色の良さもさることながら、その景色の良さを最大限に生かすためのシチュエーションを見事に作り上げていたところにある。
山頂に、カップルがイチャつく用に全振りしたカフェテラスが設けられていたのである。その光景は本当に衝撃的であった。
敢えて言おう。
雨降ったら一貫の終わり
しかし、そんなことはどうでも良いのである。これぞまさしく、昨今流行りの「選択と集中」というものである。「雨降ったら〜」とか、「男友達5人で来たら〜」とか、そんなことはどうでもよいのである。カップルだけをターゲットに、カップルの仲をより親密にするためだけに、この場所は存在する。あとはおまけだ!(この場所にまったく縁もゆかりもない人間が勝手に申し上げております)。
いつもの私なら「おっさん一人で来たけどな! うきーっ‼︎」的なお決まりのパターンでウザキャラを演じるところであるが、ここは本当に心にダイレクトに直撃したので、カップルでやってきていたその他の人たちにあたたかい眼差しを送ることができた。人の幸せを眺めることは、それもまた幸せな気分になるものなのだ——そんなことを心の奥底からじんわりと思ったのだった。
順を追って
と、いきなりこの記念メダルスポット1番のウリを唐突にこれでもかと投げ込んでしまったので、ここで改めて順を追って説明しよう。【有珠山ロープウェイ】は位置的には【室蘭水族館】や【ウポポイ】と比較的距離が近いため、クルマ移動であるならこの3つを同日に巡るパターンが多いと思われる。私の場合は【太平洋フェリー きそ】下船後、フェリーターミナル苫小牧西港からレンタカーで【ウポポイ】→【室蘭水族館】→【有珠山ロープウェイ】という順番で回った。このまま函館方面に向かうなら地図を眺める限りは【室蘭水族館】と【有珠山ロープウェイ】の順番は逆の方が良いと思われるが、北海道の雄大な土地の前では些細な問題かもしれない。とにかくどこへ行くにも遠い——それが北海道。
この日のうちに飛行機で帰る予定であったため、【有珠山ロープウェイ】の後はひたすらレンタカー屋さんの新千歳空港店を目指したわけだが、「搭乗予定時刻の30分前くらいに手続きを締め切る」という飛行機に乗る上での制約を考えると、この旅行程だと、最終便を予約していても時間的な余裕はそれほどなかった。敢えてどうとは詳細は語らないが、この道が北海道の道でなければクルマ返却時刻に間に合わなかったことだろう。
そんなわけで有珠山到着である。駐車料金がかかるが、そこはおとなしく、男らしく払おう。
駐車場では「昭和新山」がお出迎えしてくれる。
昭和新山とは、簡単にいえば昭和19年の有珠山噴火の際に隆起してできた山である。
ロープウェイ乗り場ではこの「昭和新山」に関する説明もいろいろとなされている。地元の郵便局長が昭和新山誕生からの様子を詳細に記録したデータが残っている云々のエピソードはなかなか興味を引いたのだが、いかんせん時間がない。私の頭の中は常に飛行機のことでいっぱいであった。う◯こに行きたいときはトイレのこと以外は考えられないのと同じように、スケジュールをぎりぎりまで詰め込んだ飛行機旅行の主役はいつだって”帰りの飛行機への搭乗”である。逃したら一貫の終わりという事実を前に、人は余裕を保てない。
記念メダルスポットを巡る中で今まで数々のロープウェイ乗り場に足を運んできたが、【有珠山ロープウェイ】はその中で群を抜いて垢抜けていた。
中は外観どおりで大変綺麗で、安心安全のトイレでした(そこっ⁉︎)
至って普通のお土産屋さんの横に、こんなコーナーが↓。
そんなことをしているうちに、ロープウェイの発車時刻が迫っていた。15分間隔で運行しているので、時間の見通しをもちやすい。つまり、一回トイレにこもったら、諦めて次のロープウェイにすれば逆にちょうど良いタイミングになるわけだ(謎)。
そんなわけで山頂駅に到着。降りてすぐ青い箱のあんちくしょうがある(「記念メダルについて」の項を参照)。
山頂駅から出ると、それはそれはとても雄大な景色が広がっていた。この「雄大」という言葉では表現しきれない良さをiPhoneSE2でおさめることはとてもかなわなかったYO!
私が訪れた日がたまたま良い条件が揃った日だったのかもしれない。空の深さとか、雲の近さ、湖の美しさ、昭和新山のぼっこり具合など、とにかくすべてが”揃って”いた。語彙力がなくて申し訳ないが、本当に感動したのだ。カップルで来ていたら、結婚式で流す思い出VTRの「思い出の場所トップ3」にランクインすること間違いなしだろう。意中の相手をここに連れてきて下山のときまで脈がなかったら、それはもう実らぬ恋と諦めた方が良い。
近くであるならばもう一度来たいなぁ〜と私にしては珍しく思った。まあ、初めて訪れたときにだけ味わえる特別なこの衝撃を越える感動はもう得難いだろうが。
余談中の余談《明日に向かって駆け抜けろ!》
まったくの余談だが、前述した通り帰りの飛行機は最終便を予約していたのだが、この飛行機の出発が「明らかに予定外の対応です」みたいなことの連続で遅れに遅れ、当然ながら【セントレア】への到着時刻も遅くなった。元々の予定で、飛行機到着から終電まで30分程しか時間が空いてなかった中、到着が20分遅くなった(これでも出発時刻が遅れた割には随分挽回している。どうやったのか不明だけど)。飛行機に乗ったことがある人なら想像しやすいと思うのだが、
飛行機を降りてから空港駅まで10分で行けるのか( ;∀;)
という問題に直面した。この10分という時間がまた微妙で、ここ最近月に1度ペースで飛行機に乗ってきた感覚としては、走れば間に合うかもしれないけれど間に合うペースでこの距離を走り切るのはかなりツライといった感じである(荷物も抱えているし)。しかも飛行機後方に乗っていたのですぐには降りられないポジション取りであった。何がツライって、どうするのか決断をしにくい微妙な状況であるのが何よりもツライ。
結論を述べてしまえば、私は走った。絶対に迷惑だったと思うが、背に腹は変えられず、私はあらゆる人をネイマールが本気出したくらいのスピードでかわし(サッカーファンからマジギレされる比喩)、動く歩道で歩みを進める人たちを動く歩道に乗らずにゴボウ抜きし、中部国際空港駅改札直前の微妙な坂道に心臓がはち切れるかと思いながら、文字通り最終列車に飛び乗ったのであった。時間にして、発車約1分前であった。座席につくなりゼーハーゼーハー言って止まらない中年親父は、爆弾抱えて飛び乗ってきた怪しさ満点で挙動不審な変質者のような様相であったことだろう。全力疾走してきただけに1分間の余裕がえらく長く感じ、もうちょっとペースダウンしても良かったな……といかにも次回同じ目にあったらダメな結果になりそうなことを考えた。
私の脚力と所要時間から考えて、恐らく飛行機から電車まで少なくても1㎞はあったことであろう。
「そうか、私はこの日のために、今まで走ってきたんだな」
そんなことを思った。冷静に考えるとこのためだけに今まで走り込んできた距離があるのなら相対的に見ると超時間の無駄だったなと思うのだが、帰りの電車内ではそれくらい安堵していた。そして、精神的な意味だけでなく肉体的な意味においても心臓に悪いので、できることなら最終便に乗るのはもうやめておこうと思った。これ、一人旅じゃなかったら絶対に間に合わなかったし。
何が言いたかったかというと、「明日に向かって駆け抜けるとはこういうことだ!」ということである。なんじゃそりゃ。
無事、翌日の仕事に出勤できました。
記念メダルについて
このデザイン、イイっ!( ・∇・)
私の中で「メダルデザインの良さ≒その施設の良さ」というのがほぼ定説となっているのだが、ここのメダルはそれを地でいく素敵なデザインである。オーク系とはまた違ったデザインセンスの良さで、どこのどなたかは存じ上げませぬが、この方にぜひまた新しいデザインのメダルを製作して欲しいものである。
ピザポテトみたいな感じで描かれた背景の洞爺湖が非常に良い味を出している(褒めているのか微妙な表現)。
メダルデザインからも伝わってくるかのように、この施設は何気に記念メダルにそれなりに力を入れていると思われる。
また来るというのはなかなか厳しい場所ではあるが、新デザインが発売されるというなら見てみた気持ちもある。それくらいここのメダルが気に入っている。
実はずーーーーーっと欲しかったメダルの中の一枚なので、手に入れた感激もひとしおであった。こういうセンスに満ちたデザインのメダルの製作にもう一度だけチャレンジしてみたいぜっ!(予定なし)
もう一つ、この【有珠山ロープウェイ】のメダルで特筆すべきことといえば、現行メダルが新発売となった直後、しばらくの間メルカリ上に旧メダルや新旧のメダルがセットとなったものの出品が相次いだことである。値段も全然ぼったくり価格ではなかったので、「これはつまりそういうことですか?( ・∇・)」と思った記憶がある。が、もちろん真相は藪の中だ。
似たような事例では【生き物館wow!】が閉館となった際、同じくメルカリ上に50枚セットみたいな出品が複数出現した。何なら茶平から納品される際にメダルを収めている紙に包まれたままであった(50枚1セットで1包なのだ!)。
こちらはもうどう考えても「つまりはそういうことですな( ´∀`)」なのだが、もちろん真なるところは闇の中である。
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