栃木県【那須高原SLランド】 記念メダル

那須高原SLランド 記念メダル

あれは夏の日の夢だったのか……

入り口からすでにカオスは始まっている。招き猫に取り込まれた七福神たちを見て「リンダキューブ」というグロゲームを思い出しました(リンク先YouTube動画)
こんなの

 ここ【那須高原SLランド】は、私が今回の関東記念メダル巡り旅で最も衝撃を受けた施設である。どれくらいの衝撃だったかというと、美人OLが電車内でスプーンを使わずにヨーグルトを食べだしたのを見たときくらいに衝撃だった(実話)。栃木回りの最終盤で訪れたので時間がなくゆっくりと見られなかったのが残念でならない。記念メダル界の中では西の横綱【関ヶ原ウォーランド】に匹敵する東の横綱、キングオブB級スポットであった。

 この施設の優れた点は、HPがかなりしっかりしているところである。更新もきちんと頻繁に行っていて、常に最新情報が掲載されているし、クーポンの発行もしている。味のある凝ったgifのバナーもある。

 HPだけを見ると、B級感がまったくない、かなりしっかりしたHPである。言語も「日本語」「英語」「中国語」の3カ国対応なのだ! 要チャックや!

画像クリックで公式HPへリンク

 こういった経緯を辿ってから訪れると、いろいろとびっくりする。そのびっくりは一言では言い表せられないものである。

 なんだか褒めてるのかなんなのかよくわからなくなってきたが、一言で言うならば「『SL』という言葉に惹かれて鉄道が好きだという理由で訪れるとガッカリする」ということである(褒めてるのかなんなのかわからない一言)。ここは「魔境」だと思って訪れなければならない場所ある。ファンタジーゾーンへの入り口なのである。

 館内に入ると、まず宣伝ポスターが貼りまくられていて逆に一つも目に入らない受付兼チケット売り場がある。そこには係員のおじさんがいて、後に判明するが館内唯一の係員でもあった。なんなら社長なんじゃないかと思うが、そこは不明である。この方が、全ての案内をしてくれることになる。

とりあえず1階は鉄道

 1階は鉄道というか、大規模な鉄道模型が展示されている。ちなみに客は最初から最後まで私一人であったので、この建物の中で私とおじさんが二人っきりということになる。そう、おじさん二人きりである。絵面はかなり厳しいものであったことだろう。私には知る術がないが。

 そんなわけなので、入館直後は鉄道模型には電気すら点いていなかったのだが、私が入るとおじさんが特別にジオラマを動かしてくれた。本当は運転ショーは1時間おきにやるものらしかったのだが、私だけのためにつけてくれたのである。おじさんも私と二人っきりで1時間待つのは辛かったのだろう。二人無言で走りゆくドクターイエロー(の鉄道模型)を眺め、慌ただしく動く町の様子を眼下に、完全に席を立つタイミングを逸しながらも勇気を出して立ち上がる。私には時間がないのである。

2階も半分は鉄道。半分はファンタジーゾーンの始まり

 言い忘れていたが、館内はかなり手狭である。建物の規模としては「一軒家としては広いが、遊戯施設としては狭い」といった感じで、仮に小学校の遠足等の団体客とかが来たら酸素濃度が著しく薄くなったり、通路ではすれ違うことが困難になったりするだろう。ただ1階の鉄道模型コーナーは明らかに20名規模の客を受け入れるようなベンチの数だったので、そういった需要を見込んではいるのかもしれない。20名以上で団体割引もあるみたいだし。

 で。

 2階に行くと建物の構造上さらに手狭感が増すのだが、ここからいよいよSLを置き去りにしたファンタジーゾーンの始まりである。ただ、出迎えてくれるのはSLであるという点で、まだかろうじて「SLランド」という名の体面を保っている。と言えるかもしれない。わからない(唐突な投げ出し)。

階段を上るとSLがお出迎え。一回200円だかで乗れた気がする(前に走る訳ではないと思うが。なぜなら目の前は壁だから)奥でトーマスが不気味にほくそ笑む……
そのトーマスはなんと線路に対して横向きに構える、まさかの横移動機関車なのであった! 斬新! そしてトーマスはごきげんである。

 さて、ここまではSLの世界である。つまり、実質「SLランド」はこのトーマスで終わるといえる。ここからは未体験ファンタジーゾーンの始まりだ!

写真がうまく撮れなかったのでこの一枚だけにするが、ここはいわゆる「平衡感覚を失う空間」である。床にあらゆる傾度がついていて「うまく立てないよ〜」となるあれである。看板には親切に抜け道の案内がある。お年寄りとかには確かに厳しいかもしれない。
その通路を抜けると、中世貴族の間で流行ったという遊びのコーナーに! あの通路は異空間へと繋がるワームホールやったんや!(なぜ関西弁?)
からの〜、なんか夜になったら襲いかかってきそうな人形たちの展示コーナーに! なぜだ⁉︎ なぜ突然この虚ろな目をした少女たちを見せられているんだ⁉︎

 私は軽いパニックに陥りながら、とにかく時間がないので考えるのをやめて先に進んだ。この謎に立ち向かう時間はないのである。一階で唯一の客である私を待つおじさんは、私が一人でトーマスと戯れたりいたいけな少女たち(の人形)のスカートの中を覗いていたりする姿を想像して何を思っていただろうか。。。

3階には大冒険が君を待つ。SLとは一体何なのか?

めっちゃ頭がでかい人がカーテンをくぐる見本を示してくれている。

 唐突な異空間へのワープに戸惑う心を置き去りに、「SLランド」は私の精神力を試すかのように様々な試練を畳み掛けてくる。「一体何なんだここは? SLではないのか?」と考える猶予すら与えてはくれない。私に許されたことはただただ歩みを進めることだけであった(この後もう2施設行かなければならなかったので)。

 ここまで来たらもはや引き返せない……そんな覚悟をもって歩みを進めると

明らかに大冒険が始まる入り口が! 「水滴注意」はまだわかるが、この中で落石があったら確実に死ぬだろう。逃げ場ないし。

 ストーリーとしては(看板)、「SLを見ていたらじょう君はかける君とはぐれちゃった」ということらしい。まず「じょう君」と「かける君」とは一体誰なのかが一切不明なのだが、それ以上に「あれあれ、トンネルの奥から声が聞こえるよ。かける君が中で宝を見つけたのかも。」って、これはどう考えても

のパターンだと思うのだが、残念ながら私には引き返すという選択肢はなかったのであった。かける君を一人にするわけにはいかないのである。

 「ちょっと怖いけど勇気を出してトンネルへ!」の言葉どおり中に入ると、まあいろいろとありましたが暗くてiPhoneのカメラではいまいちうまく撮影できなかったので、以下略(決してめんどくさくなって雑な説明になったわけじゃないよ!)

ちなみにこれが宝です。何だったのかは忘れちゃったけど。
吊り橋効果を得るには、最低条件として女の子と来なきゃならんですな

かける君いなかったけど大丈夫かな?

 という心配をよそに、吊り橋を渡ると大冒険は終了である。彼はきっと、この大冒険を乗り越えられなかったに違いない。お宝を最初に見つけて大騒ぎをする奴は無事では済まないというのはお約束である。さようなら、かける君。

 そんなしんみりムードで歩みを進めると、3階終了間際に、

 唐突な鉄道回帰があって、ここが「SLランド」であることをきちんと思い出させてくれる親切設計である。

旅はまだ終わらない……

 3階建の建物なので、3階を全て見終わると登ってきた階段を降りて1階へ戻ることになる。衝撃的な数々の展示への興奮及び時間がなかったこともあり少し駆け足で降りると、そこには受付のおじさんが入り口前で私を待っていて、階段の逆方向へと手をかざし私を導く。「まだ終わりじゃない」と無言で語りかけてきたのである。正直本当に時間がなかったのでもう出ようと思っていたのだが、客が私しかいないという現実がなんかそれを言い出しにくくして、結局すべてを見て帰るんだ! と私に腹を括らせた。

 おじさんが指し示した先には屋外展示があり、そこにもいろいろと気になるものが目白押しであった。特に「那須ドーム」なる映像施設があって、この施設の最も大きなウリの一つだったようなのだが、次回上映開始時間までとても待てないこともあってスルーしてしまったのが残念でならない。この時点でもうかなり時間が差し迫っており、余裕がなかったためか屋外展示に関してはほとんど写真も撮っていない。唯一撮った一枚が、

顔なし

 トーマスになりきれなかったSLのみである。これ、ホームページの写真で見るともっとトーマスに似せてあったので、だいぶ朽ち果てちゃったのかな〜と残念なのだが、後ろや横から見る分にはマジでトーマスであった。顔がのっぺらぼうなだけで。

 記念メダル巡りの旅で久々に出会ったB級スポットは、「一周回って面白い」というまさにキング・オブ・B級スポットであった。素晴らしい。急ぎ足ではなくもっとじっくりと見学できたらもう少し詳細なレポートができ、皆様にここの良さをお伝えできたのではないかと思うと、非常に悔やまれる限りである。

 記念メダルを集めているからこそ出会えた施設であり、記念メダルがあるうちにしか行くことはない施設ではないかと思われる。皆さんもぜひ、未体験のファンタジーゾーンを体験していただきたい。

記念メダルについて

「当館」ではなく「当店」であるところがミソである。規模的に「店」であることを自覚している⁉︎

 記念メダルは入館(入店?)してすぐ右手側にある。閉館(閉店?)1時間半前にたった一人で訪れた30代半ばのおっさんに不信感が爆発していた受付のおじさんに、我が身への疑念を晴らすために「あの〜、記念メダルってありますか〜?」とアホみたいな声音で尋ねたために、入場券購入後、直々に案内してもらってしまった。8歩くらいの距離を。

今となっては少し懐かしいブラウン管型の刻印機。にも関わらずメダルオリジナル画像が表示されているところがポイント高い。
ラインナップはシンプル

 メダルのデザインとしては、おもて面は【交通科学博物館】(すでに閉館)の流用である(どちらが先かは不明であるが)。

 裏面は施設名が入っているので完全な流用ということはないが、同じく【交通科学博物館】の他メダルの裏面や、【梅小路蒸気機関車館】(閉館)といった「SLが置いてあった古い施設」の裏面と共通する。

 ただこれらの施設のメダル裏面と決定的に異なる点は、「開運」の二文字である。素晴らしい。

隙間に無理やり彫りました感

 ここを訪れるとなぜ開運されるのかはまったくの謎であるが、入り口の招き猫+七福神が運を切り開いてくれるのかもしれない。カオスに理由を求めてはいけない。理由なきことがカオスなのである。

 記念メダル一枚をとってもなんらかの謎を我々に施してくれる。そんな不思議施設【那須高原SLランド】が私は大好きである(30分しかいなかったけど)。

 余談だが、栃木県で似たような名前の記念メダルスポットである真岡鉄道真岡駅の【SLキューロク館】は、2018年に販売終了となったそうである。こちらはきちんとSLしているので(SLしている?)、このようなカオス体験をすることはないだろう。それが良いのか悪いのかはあなた次第だ!(突然投げて終了)。




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