【販売場所】
@「森のレストラン」前(2019.8現在)
備考:ハシビロコウメダルは、女子ウケも意外に良いのだ!
動かない鳥が動くとき
【千葉市動物公園】は、モノレールの沿線にある古くからある動物園である。「動物公園」という名の通り、公園でもあり、園内はとても広い。
午後6時台の夕方のニュースで週間天気予報と共に流れる映像のような公園である。
暑い
セミが7年間の辛苦を晴らすようにミンミンと大合唱であった。
園内は広く、とにかく暑い(8月に訪れた)。展示されている動物と動物との間隔がやたらと広く、好意的に捉えれば運動になるという点では愛知県の【のんほいパーク】を彷彿とさせる動物園であるといえる。
ほとんど全てが屋外施設であったので、動物たちも軒並み「やってらんね〜よ」という状態でダレていた。日本の夏、恐ろしい。
そんな動物たちの中でも注目なのは、やはりかつてレッサーパンダブームの火付け役となり現在の知名度にまで押し上げた功労者「風太」くんである。
二本足で立つ姿は健在で、在りし日の姿を今でも残していた。そんな思い出話を職場の20代前半の同僚にしたら、「風太くん……って?」と首を傾げられた。風太くんを知らない彼女は、ドラクエも7からしか知らない若者であった。
ただそれを横で聞いていた同年代の同僚達が「あー、なつかし〜」みたいに反応してくれて周りが盛り上がっていったものだから、最初に話しかけた同僚はまったく興味を示すこともなくいつの間にか仕事に戻っていた。こうして人は年をとっていき、ジェネレーションギャップによる溝は海よりも深くなっていくのだとつくづく感じる次第である。
記念メダルの一枚がレッサーパンダの図柄なのも、おそらくこの風太くんの功績によるものなのではないだろうか。私はこの石像を見て初めて「風太くんってこの動物園にいたんだ〜」と呑気に知ったのだが。
さて、もう一枚のメダルの図柄であるハシビロコウであるが、最近ブームなのか、よく見るような気がする。【掛川花鳥園】では大きくPRされていたし、【伊豆シャボテン公園】では放し飼いに近い形で展示されていてなかなか斬新であった。ちなみに記念メダルはないが先日訪れた「富士花鳥園」にももちろんいた。私の周りはハシビロコウに満ちている。
そんなハシビロさんであるが、キャッチフレーズはどの施設においても「動かない鳥」である。ここ【千葉市動物公園】に至っては記念メダルにまで銘打たれている。にも関わらず、私がお会いするときはいつでも動いている。むしろ動きまくっていると言っても過言ではない。
暑さのためか、水をガブガブ飲んているところを見ていたら、メンチ切られた次第である。この他にも、【掛川花鳥園】ではエサの金魚をガツガツ食べていたし(エサとして金魚を与えているらしい)、【伊豆シャボテン公園】では私を避けるように移動したし、「富士花鳥園」ではまあ普通の鳥並には動いていた。動かないハシビロコウの方がむしろレアなんじゃないかと思うくらい、私とハシビロコウが邂逅すると相手の機嫌を損ねる何かがあるらしい。おっさん臭がすごいからか?
他の展示に関してはいたって普通の古い動物園といったテイで、特に目を引くようなものはなかったというのが正直な感想である(それが悪いわけではないが良いわけでもない)。特に目新しさのない展示方法や、檻の汚さなどが歴史を感じさせ、そろそろ改革が必要かもね〜という雰囲気が漂っているように感じられた。で、その改革としてか、新しい展示の増設工事を行なっていた↓。
「ハイエナがやってくるんだ⁉︎ やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
という人はあまりいないと思うのだが、しかし現在公開中の映画『ライオンキング』によって空前のハイエナブームが起こるかもしれないので、そうしたら【千葉市動物公園】の飛躍のときである。まあ現在でも非常に牧歌的な雰囲気で、春や秋に来る分には個人的には好みではあるのだが。記念メダラー的な感性で気に入られることが世間一般的にプラスのことなのかというと決してそうではないというのがリアルである。
親子連れがお弁当をもってピクニック感覚で遊びに来るにはとてもよい公園であると思われる。
記念メダルについて
【千葉市動物公園】は、記念メダル復活組の施設である。【千葉ポートタワー】の記事でも述べたが、復活組は以前のやぼったくてどことなくダサいデザインのメダルと比べると(それが味なのだが)、現代テイストの洗練されたデザインとなって復活する傾向がある。特にハシビロコウメダルのデザインはシャレオツである(ダサい死語)。
記念メダル販売機は「森のレストラン」というレストランの入り口に設置されている。
くどいようだが、ここのメダルはなんといってもハシビロコウメダルであろう。激シブでカッコいい。そして羽の造形が細かい。金型職人さんが悲鳴を上げそうなデザインである。
ぜひこんなハシビロさんに会いに行っていただきたい。動き回るかもしれないが。
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