![下呂温泉合掌村 記念メダル](https://kinenmedal.jp/wp-content/uploads/2020/03/46b2a42ea005b3892e41a5e9f023a0db-14.jpg)
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【販売場所】
@入村してすぐ右にある休憩所内
備考:【飛騨の里】とハシゴすると、どちらがどちらかわからなくなること請け合い。
※販売終了※
ゲロゲロで、下呂
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【下呂温泉合掌村】は、下呂駅から徒歩15分くらいのところに位置する「合掌造り」をメインテーマにした施設である。すでに記念メダルの販売は終了しており(後述)、もう多くの記念メダラーは訪れる意義を見失ってしまったことだろう。ただ、施設を取り巻く「下呂温泉」という観光地はとても良いところであると今回訪れてみて実感したので、またどこかで記念メダルの販売が始まることを願ってやまない。
メダルの刻印を見ると、私は10年以上前に一度訪れていることになる(2023年3月現在)。正直、誰と来たのか、あるいは一人で来たのかどうかすらまったく思い出せず、時の流れの儚さ残酷さが身に染み入る春の日の思い出なのだが(なんだそりゃ)、入村してみると施設内の様子はうっすらとだが何だか覚えていた。
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一番覚えているのはやはり記念メダルのことである。入ってすぐ右の休憩所に販売機があったな〜、そこに昭和天皇が行幸したとか芸能人のサイン色紙があったな〜とか、薄ぼんやりした記憶がなんとなく掘り起こされた。
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この記事を書いていて初めて気がついたけれど、後ろの「太陽からのメッセージに古代を感じてみませんか?」って何事⁉︎
所用があって下呂温泉に来たついでに寄ってみたのだが、私のような人間が満喫するにはなかなか難しいというか、夏暑く冬寒い屋外施設で結構な距離を歩き回らなければならないので、快適な気温の時期に来ないと評価を下げてしまう施設だなという印象。3月でも下呂の日中は肌寒く、温泉で温めた体が冷めてゆくのを感じた。足を運ぶ順番を間違えた。
正直にいえば、施設のコンセプトや楽しみ方といったことが下呂温泉の湯質と異なり私の肌には合わなかったのだが、記念メダルの歴史が示すように歴史ある施設であるので、多くの観光客から深く愛されている施設なのだろう。合掌造りとか古い家屋とか村的要素とかにまったく興味がないというところが私にとっての致命傷であった。
初めて訪れた施設であったならまた違った感想だったかもしれないが、あんまり覚えてないクセに新鮮味だけはないという超中途半端な再訪となってしまったのがいけなかったのかも……
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記念メダルについて
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メダルのデザイン的な話でいえば、永遠のライバル(?)【飛騨の里】とやっぱり結構似ている印象——かと思いきや、比べると実は結構違う。
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また、謎に合掌造りを描いたメダルとしては【東山動植物園】の裏面がある。
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ここに、”合掌造りといえば”の世界遺産「白川郷」に参戦していただければ、合掌造りメダルという一大ムーブメントを展開できるかもしれない(望み薄)。
ここの記念メダルが販売終了したのは2021年9月下旬から10月上旬にかけてだと思われる。9月下旬に最後の1枚?的なツイートが記念メダラー有志により呟かれ、10月には「看板はあれど、メダルはない」という生殺しの悲しみ仕様であることが報告された。そして、22年1月になって茶平公式から正式に販売終了のアナウンスがなされた。
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販売終了の理由は、店員さんの談話等もあり一つではないのだろうが、要するに「メダルへの熱い気持ちは、もうない」的なことだと思われる。販売機も刻印機も、何なら金型も新調して再販なんてことになると、いろいろと大変ですからな……
ただ、掲載した旧メダルの刻印の日付からもわかるように、長きに渡って記念メダルを販売し続けてくれていたことに、我々は感謝せねばならない。むしろ設置されていた旧型販売機&刻印機は、その役目をまっとうして天に召されたと考えるべきかもしれない。同じ機械が使われ続けたのかどうかは定かではないが、少なくても1970年代から令和の時代まで長きに渡ってメダルを販売し続けてくれたことへの感謝の念をもって、メダル販売終了の労をいたわりたい。
おつとめ、ご苦労様でした。
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(過去記事)白川郷に行かずして合掌できるぜ
合掌造りといえば世界遺産にも登録された「白川郷」というイメージなのだが、下呂も負けじと「ここも雪すげー降るし。積もるし。だから合掌造りだし」と名乗りを挙げているのが【下呂温泉合掌村】である(私感)。ここの合掌造りの建物は、白川郷から移築してきた物であるらしい。
岐阜には同じ記念メダルスポットに【飛騨民俗村 飛騨の里】という、こちらも合掌造りをウリにしたモロにコンセプトがかぶる施設があるため、時が経つとどちらがどちらの記憶であったかあいまいになってゆく。私が自信をもって断言できる一つだけ確かなことは、どちらもトイレは綺麗だったということである。
私のお腹は通称「直通」と呼ばれているほど、ゆるい。そのため、どんな施設に行ってもトイレは非常に重要なポイントで、こういった屋外施設の場合、トイレに対する不安はかなり大きい。しかも、合掌造りをメインとした農村イメージの場所のため、なんならぼっとん便所じゃないかと不安だったのである。
が。
【飛騨の里】の記事でも触れたが、これが「現代に蘇った農村」の良い点で、トイレに入るとそこはあたかもワンダーランドなのである。ぼっとん便所どころか、ウォシュレットさえ備え付けられている。
そのため、安心して鮎の串焼きを頭までがっつり食べたら、案の定ソッコーでトイレに行くことになった(※鮎はちゃんと焼けていた)。しかしそこはワンダーランド――気の済むまでゆっくりと用を足したのであった。
施設としては、渋いコンセプトだけあって、外国人観光客は楽しいんだろうけどね~という感じで、なかなか厳しいものがある。一度は行ってみてもよいが、二度目はそうないだろうというまあ「いつもの記念メダルスポット」といった感じである。記念メダルを巡る旅をしていると、「リピーターを生む施設」というのは特別な存在であることがよくわかる。ディズニーやUSJってすごいよね!
帰りには下呂温泉の日帰りの湯に入った。夏場の温泉では長湯は難しくイマイチ楽しみ切れなかったのだが、いい湯ではあった。しかし、夏場の温泉は、「汗を流しに温泉に入って、出てきたらソッコーで汗をかく。なんなら服を着ている最中にすでに汗をかく」という矛盾を抱えた行為なのである。人間は矛盾を抱えながら生きていく――「現代の若者はすぐに答えを聞きたがる。答えの出ない問題を抱えてゆくことに耐えられない」というのは、よく言われることである。矛盾を抱えながらも、夏の温泉を楽しめる人間にならなければならない。「すぐ汗かくから意味ないじゃん」では、人生は楽しめないのである。
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