茶平か微妙【国際障害者年記念】 記念メダル

国際障害者年記念メダル
↑本掲載用に撮り直した本気の一枚
国際障害者年 記念メダル

国際年に悩まされて……

【国際障害者年】とは、平たくいえば「1981年」のことである。あまり知られていないが、国連は毎年のように、数年先の一年間を「国際○○年」という特定のテーマ?に沿った年として定めている。記念メダラー的には【国際障害者年】の2年前、1979年が【国際児童年】として定められ、記念メダルも製造されたことがホットなところであるかな。

裏面の図柄がどうしても男子トイレのマークに見えてしまう件

【国際障害者年】は、日本でいえば現在の「障害者差別解消法」に繋がってくるような意義ある採択であったといえる。ただ障害者に関する法律(および事柄)は実は結構頻繁に改正される上に、なかなか言及の難しいデリケートな分野でもあるので、このようなブログ上では私の考えを述べることは差し控えたい。たとえば現在のホットな分野でいえば、障害者差別解消法には「合理的配慮」という文言があるのだが、これの解釈と尺度はかなり揺れるところである。それにしても、なぜ法律の条文てあんなにも曖昧に書くんでしょうねー。東大卒の頭の良い人たちが集まって書いているはずなのに。学校のセンセーに「読み手を意識して文章を書きなさい」と習って来なかったのかな。

↓【国際障害者年】のテーマソングらしい

で。

この「国際年」というものを調べてみると、かつてと現在とではかなり様相が違っていて、現在では狂おしいほどのネタ切れ感が漂っている。たとえば、1959~60年の「世界難民年」、1978年~79年の「国際反アパルトヘイト年」などはかなり硬派で、まさに世界的問題を世界的に解決しようという国際連合らしさただよう国際年であるといえる。ところが最近では、この硬派な雰囲気を予想しながらドキドキして読み進めていると「ん?」と思わず一瞬目を疑ってしまうような国際年が定められているのである。たとえば本年である2019年の「国際元素周期年」などはまだマシな方で、かつての「アパルトヘイト」や「障害者」、「難民」といったワードに比べると世界問題感が非常に希薄ではあるが、まあ元素周期表が国際的なものであることは間違いない。水兵リーベの船は世界中で愛されているはずである。

しかしながら、2016年の国際年は、なかなか異彩を放っている。

国際マメ年

 いや、翻訳の仕方もうちょっとなかったの?と思わないでもないのだが、仕方も何も直訳なのでどうしようもないのである。2016年はマメ年なのである。

 ちなみに「国際コメ年」(2004年)や「国際ポテト年」(2008年)というのもあるのだが、これらはどちらも「主食」という世界的なテーマが織り込まれているので、そんなに冗談ではないのである(マメ年も冗談ではないと思うが)。

ちなみに未来に目を向けると、2024年は

国際ラクダ科年

 が待っている。世界中の数ある科から、なぜラクダに行き着いたのか、非常に興味深いところである。【東京オリンピック】も終わり、パリオリンピックの年にはラクダが国際的に名を成す予定である。今から目が離せない。

このように、「そろそろそんなに無理に決めなくても……」と思わず優しく肩を叩きたくなってしまうような国際年が今後も増えていくと思われる。だいぶ初期に「障害者」「児童」「婦人」「難民」「平和」といった国際問題的な言葉を使いきってしまったのが要因ではないかと思うのである。ここはもう思い切って「国際児童年Ⅱ(ツー)」とか「国際平和年Ⅱ(ツー)」とかを制定してもよいと思うのだが、どうだろうか。真に重要なこと、真っ先に解決すべき問題に目を向けられるような国際年を制定して、再び記念メダルを世に出せるようにしてほしい(←そこ?)。「国際マメ年」の記念メダルは、製作したとしても恐らくそんなには評判を得られないだろう。いや、もちろんマメは重要な食べ物だと思うのだが。

記念メダルについて

刻印面がないので茶平工業製記念メダルかどうか判然としないのだが、個人的にはおそらく茶平メダルなのではないかと考えている。まず造りがかなり茶平メダルっぽい。裏面の感じがかなり「刻印面がないver.の茶平メダル」に近い。

大きさも31ミリ通常メダルと全く同一である。そんなわけで、私としてはほぼ茶平工業製であると確信している。ただ、確認する術が「直接訊いてみる」しかないのがもどかしい。そして、直接茶平工業に訊いてみたとしても、ある一定年代以前のメダルは、その正否がはっきりとするかどうかは微妙なところなのである。だからこそ、アーカイブを作りたいな〜というのがこのブログを書き続けている意義なのである。道、果てしな過ぎっ!

おまけ 〜私の名前が本に載った日〜

 ある日、「このメダルの写真を本に載せた〜い!」という旨の問い合わせメールが届き、写真協力をすることになった。暗に「撮り直して」という趣旨のことをめちゃくちゃ丁寧に言われたので、頑張って撮り直したのが2枚目のメダル画像である。日頃「茶平工業製記念メダルのアーカイブス」を名乗っていながら、メダルの撮影は超テキトーにやっていたので、あーでもないこーでもないとiPhone片手に試行錯誤した(iPhoneで撮影の時点でたかが知れている)。

 「写真協力」なんて初めての体験だったので、めちゃめちゃ楽しかった! 数時間後に関東遠征に向かうというタイミングでメールが来たもんで、急ぎながら汗だくて撮影したんだけど!

こんな感じで上記2枚目の写真が載ってますよ〜
そうそうたる組織一覧の中に「スマロー」という謎の言葉が……
こんな本です
「なんとっ!」と思いました

 学校図書館用の本らしいので、一般の方がお目にかかることはないと思われる。

 良い思い出となりました!




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