人類はなぜ手形を残すのか?
【1998横浜ベイスターズ優勝記念モニュメント「煌」】は、横浜の「関内駅」から徒歩5分、プロ野球横浜ベイスターズの本拠地「横浜スタジアム」から目の前にある信号待ちがすんなり行けば徒歩3分くらいのところにあるモニュメントである。
このモニュメントに至るにはどちらかというと関内駅から横浜スタジアムに向かう途中に遭遇するパターンの方が多いかもしれない。ただ知らないとあっさりと見過ごすほどの存在感の無さなので、見てみたいと思うなら要注意やで!
私は「【ナゴヤドーム】でバイトしていたのにプロ野球に全然興味がない人間」というのを人生における一つのネタとして生きているのだが、横浜スタジアムやそこに向かうユニフォーム姿のファンたちを見ると、自然と当時のことを思い出して血がたぎってくるのを感じた。先輩の大型バイクが管理事務所の前から一瞬にして盗まれたこととかを思い出して(野球のことは特に思い出さない)。その後その先輩は、自らのバイクを探し求めるためにか、警視庁に入庁した(実話)。
そんな思い出に浸っているうちに目の前にモニュメントが現れた。
横浜ベイスターズが1998年に日本一になったときはまだ実家のある神奈川県に住んでいた。年老いた者が「よっこいしょ」と同じくらいよく口にするセリフ「まるで昨日のことのように感じる……」が今まさに我が身に降りかからんとしている。
いや、さすがに昨日のことだとは思わないのだが、こんなにも鮮明に覚えている記憶から「20年以上」という月日が流れていることには驚きである。20代の頃は20年という月日は間違いなく「大昔」であった。なぜなら、自分はひとケタ代——その頃の記憶も曖昧であるし、何よりその頃のことは間違いなく「子供の時のこと」と自覚できる年齢であったからだ。しかしながらアラフォーともなると、20年以上前でも自分は高校生以上の年齢だということになるし、98年なんて現在では同じ職場で働く同僚であってもまだこの世に影も形もなかったような世代がいるくらいだ。恐ろし過ぎる……
20年以上前の自分を思い返してみると、未熟だったといえども現在の自分に近い思考を巡らしながら日々直面する困難に対処し、経験をし、そして青春を謳歌していた。なんならすでにエロ本だって読み漁っていたし、エロビデオを観ながら自室に篭っていた(不要な告白)。エロ本がエロKindleになって、エロビデオがエロスマホになったくらいで実質何も変わらない。大人ではなかったかもしれないが、自分で自分なりにモノを考えて生きていた年齢であったといえる。
あの頃の自分がベースとなって今があるというのは、大人になってみて深く感じるところである。大人て、子供のときに思っていたほど大人じゃねーなというのは誰しもが大なり小なり感じるところではないだろうか(むしろ感じていない”大人”はやべーやつが多いくらいだ)。
そんな感じで多感だった時期に、横浜ベイスターズが優勝した。だから、この優勝のことは本当によく覚えている。何といっても「大魔神・佐々木」が大活躍したときで、「抑え投手」というポジションを私のように野球に疎い人間にも浸透させた優勝の立役者であった。大魔神佐々木のブームとともになんか知らんけど突然ベイスターズは強くなり、まるで既定路線であったかのようにあっさり優勝した。あの時の光景を見ていた人間としては、大魔神・佐々木は教科書に載るレベルの歴史上の人物である素直に思う。榎本加奈子と不倫の末の略奪婚をしたとかなければもっとプロ野球界の歴史に名を残したと思うのだが、昨今ではプロ野球界が不倫まみれになってきている感もあるので、時代が佐々木に追いついてきて再び名が再浮上されることもあるのかもしれない(昔からあったことが現代ではスマホ・SNS等でバレやすくなっただけだとは思いますが)。
佐々木大活躍の時の詳しい事柄は【横浜ベイスターズ日本一1998年】の記事に譲るとして。
さっそくモニュメントを見てみると、私はプロ野球はおろか人の手形にも全然興味がないことを思い知らされた。楽しみ方がわからない。
その中で、”名前を知っているから”という理由だけで目についた手形とパシャリ。
今思えば大魔神・佐々木の手形とも撮影しておけば良かったな〜と思わないでもないのだが、「まあいいや(・∀・))と思う程度のプロ野球熱なので、私は本当にこの地を楽しむのに向いていないと思う。プロ野球が好きだったことというのが人生で一度もないんだよな〜
好きになってたら、単純に考えて人生の楽しみが一つ増えていたことになるので、そうであって欲しかったと皮肉でなくて思うのだが。シーズン中は野球中継を楽しみに毎日ワクワクしながら家に帰れるのだから。
記念メダルについて
まず「どこで販売されていたか?」問題については、まったく証拠はないが普通に考えれば”横浜スタジアムのグッズショップ”ではないかと推測される。※メダルの出どころについてコメント欄にて教えていただきました。併せてそちらもご参照ください。
他にも通販や別店舗のグッズショップ等もあったかもしれないが、とりあえず「ここで売らねばどこで売る?」という距離にあるので、間違いなく販売したはずだ!
ただ当時のことを知る人などすでにいないだろうし、お店も激混みであったので、「きっとここで売ってたんだろうな〜うんうん( ´∀`)」と外から眺めただけで終えた。こういう感じだから新メダル発見とかできないのであろう、自分。
デザインに関しては、図柄はこのモニュメントをかなり忠実に描いているといえる。壁面の微妙な角度の違いもかなり忠実で、細かな技が光っている。まさに神は細部に宿る。
で。
この記念メダルが果たして「茶平工業製」であるのか否かは難しいところであるのだが、私は茶平製であると断定して話を進めることにしこの記事も書いた。ただし責任は取らないぜ( ´ ▽ ` )
以下、検証。
まず大きさは31ミリ通常メダルと全く同一である。手触りや、厚さ、造りの感じもかなり茶平製に近い。だからもういっそのこと「茶平製である」と断定してしまって良いとも思うのだが、記念メダルを収めるケースにある「記念コイン」という文字が、どうにも引っ掛かってしまったのである。
一般の方にこの記念メダル収集のことを話すと、話を合わせてくれた相手がかなりの高確率でいつの間にか「コイン」と呼ぶようになっている(記念メダルあるある)。話を聞いてもらっていた手前、その点を口酸っぱくいちいち修正するような野暮な真似はできないのだが、「メダル」と「コイン」は明確に区別されているんだ~といつも言いたい。どうしても言いたい。あるあるを言いたい~(RG)。
・コイン=貨幣として使えるもの
・メダル=貨幣として使えないもの
というのが一般的な区分けであり、決定的な違いでもある。だから例えば現在金融機関で引き換えが行われた「天皇陛下御在位30年記念硬貨」や【EXPO2025 大阪・関西万博】のミャクミャク様記念硬貨などは「コイン」なのであり、使おうと思えば描かれた額面の額で通常のお金と同じように使用できる。だから、この【1998横浜ベイスターズ優勝記念】の物を「記念コイン」と称するのは明らかに間違いなのである。
で。茶平工業であれば、そんなことは百も承知だと思うわけである。そこが訂正されていない点が「茶平ちゃうんかな~」と一抹の不安を抱かせる要素ではある。が、メダル発注業者のその辺の扱いにはたぶん口出ししないんだろうなーとは思うし、この世界はコインとメダルの違いなんて小指の甘皮ほども気にしていないし混同して使用されている例なんて記念メダラーの皆々様方においてはいくらでも挙げることができるであろう事象であろう。
ただ【横浜ベイスターズ優勝記念1998】の方のケースには、きちんと「優勝記念メダル」と書かれているのよね~。スポンジの色を含めたケース外観はほぼ一緒なのに、この「コイン」「メダル」の違いが、私を惑わせるのであった。どなたか情報をお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひご一報を。
※以下のコメント欄にて、このメダルの出どころを教えていただきました。併せてそちらもご参照ください。
通りすがりですが、このメダルは私も持っています。
元々、販売されたものではなく、この煌のモニュメント
は、、今風ならばクラウドファンディングによって製作されました。1口10,000円で、出資者には記念品として、このメダルと、モニュメント横の銅板に出資者氏名を掲載するのが条件となっていました。
なので、あまり流通していないものだと思いますので
大切に保管ください。
大変貴重な情報をありがとうございます^_^
予想の斜め上をいく経緯をお知らせいただき、大変感動しております。
昨日までよりもなぜかメダルが輝いて見えます(笑) いま似たような企画をすれば、記念メダルコレクターがこぞって出資すると思うので、ベイスターズには再び栄光に輝いて欲しいものです(応援の動機が不純)。
コメントありがとうございました!