【ラスコー展】は、2016年11月から2017年2月にかけて【国立科学博物館】において開催された特別展である。その後、2017年7月には九州国立博物館でも開催された。【名古屋市科学館】は残念ながらすっとばされたのであった~
【国立科学博物館】の特別展で記念メダルが頻繁に発売されるようになって久しい。この【ラスコー展】が開催されたときは、ちょうど「特別展で記念メダルは鉄板」という認識がされ始めたころである。東京近郊に住んでいない者にとってはなかなか厳しいこのパターン。記念メダルが製作されることは喜ばしいことであるが、「入手できなかったメダルが増える」というジレンマも同時に存在するそんなアンニュイなイベントである。この特別展が地方の科学館や博物館を回ることもよくあるが、実施されるかどうかは運次第なので、こういうところにもまた大都市と地方都市とにおける格差というものがあるのである。採算を考えたら、私ならやるとしても大阪だけにするが。その辺の事情を博物館・科学館の学芸員たちに訊いてみたいものである。駆け引きの舞台裏にはいろいろとドラマがありそうである。
さて、ラスコーとはなんぞやというと、フランスにある「ラスコー洞窟」のことを指す。その洞窟には、2万年前に描かれた動物の彩色壁画が刻まれているのである。描いたのはなんと「クロマニョン人」であるらしい。YouTube上では「ネアンデルタール人」について触れてはいけないところにまで触れてしまったという「奇天烈動画配信団」というユーチューバーが消息を絶ったということでちょっとした騒ぎになっていたのだが、クロマニョン人に関しては触れても全然オッケーらしい。心が広いな、クロマニョン人は。
洞窟の発見は1940年である。近くの村に住む少年の飼っていた犬が穴に落ち、助けるために少年が穴の中に入ったら発見したらしい。このエピソード、昔「不思議体験アンビリーバボー」で観たことがある。少年とは、穴があったら中を探検しがちである。そして大人になっても穴への探求心はとどまることを知らず――(以下自主規制)。
発見から8年後に一般公開されたらしいが、来場者の吐く二酸化炭素により壁画が急速に劣化したため、1963年に一般公開は終了した。現在では一日に数名の研究者のみが入ることを許されているらしい。こういった保護政策はさすが芸術の国フランスだなぁと感じる。観光資源としての活用よりも保護を優先する決断をなかなか下せない国は多い。エジプトがピラミッドの公開をやめたら財政に大打撃であろう。
一般公開を中止した代わりに、近くに「レプリカ洞窟」なるものをつくったらしく、その発想もなかなかすごい。レプリカ洞窟の名前が「ラスコー2」というそのまんまなネーミングなのもわかりやすすぎてなかなかすごい。さらには遠隔地にも展示が可能な「ラスコー3」が存在するのもとにかくすごい。何がすごいって、壁画を「遠隔地にも展示可能な」ってどないやねんと思ったら、そのままド直球な発想で、壁を分割して持ち運び可能にしたものなのである。つまりこれが、【国立科学博物館】や「九州国立博物館」にやってきた【ラスコー展】というわけである。だから正確には「ラスコー3展」だといえる。
さらには2016年には満を持して「ラスコー4」が完成した。いままでの「ラスコー」はプラモデルのようにスケールダウンされたものであったのだが、「ラスコー4」ではついに1/1スケールでの複製に成功したのである。ラスコー洞窟の全長は200メートルほどもあり、また内部は枝分かれしているため、いままではスケールダウンした複製にならざるを得なかったところを、ついにその全貌が明かされる時がきたのである。
この展開の仕方を考えると、次のラスコーは「ラスコー5」かと思いきや、「ラスコー・ゴッド」か「ラスコー・ブルー」かもしれない。いやいや、「ラスコー・ロゼ」かもしれない。
あ、「超サイヤ人」の話ね、これ(以下、全てTV版『ドラゴンボール』シリーズより)
↓ラスコー2(※イメージ図)
↓ラスコー3(※イメージ図)
↓ラスコー4(※イメージ図)
↓からの~。神の気に目覚めたラスコーゴッド(※イメージ図)
↓ラスコーゴッドからさらに超ラスコーになることにより到達するラスコーブルー(※イメージ図)
↓しかし、それをも上回る力をもつラスコーロゼ(※イメージ図)
ラスコーの進化は止まらない(勝手な意見)
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