北海道【大倉山】 記念メダル

  スキージャンプ台があるここ【大倉山】は、夏場でも空に羽ばたくスキージャンパーの練習風景が見られる。初めて生でその光景を見たが、なかなか圧巻の姿であった。だって、人間が空から降ってくるのである。なんで骨折れないの? と思う。

 しかしそんなことよりも、この山での思い出と言ったら「大事な出張をすっかり忘れてすっぽかした」ということである。事実である。そう、事実なのである。

 ジャンプ台から飛び立つ選手を眺めながら上司からの電話を受け、私の血の気は一気に引いた。許されるなら、私もジャンプ台から飛び立ちたかった。そう、鳥になりたかったのである。渡り鳥となって、どこか遠くへ飛び去りたかった。あの時の私はK点越えなんかではとても満足できなかったに違いない。私が行きたかったのは、どこか遠いここではないどこかか、出張先かのどちらかであった。挽回しようにもここは北海道。フェリーで2泊3日もかけてどんぶらこっことやってきた北海道。高梨沙羅でも飛び越えられない場所があるのである。

 社会人の信用というものは、このようにして失われていくのだということを学んだ夏。事実、連休明けに出勤したとき、誰も私のことを怒ってはくれなかった。怒ってくれないということがどういうことなのか、身をもって経験した。

 人間、注意されるうちが花である。

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