茶平工業製記念メダルを収集する「記念メダラー」たちには、大きく分けて2つのパターンがある。
1、必ず現地に赴いて自分で調達することにこだわるタイプ
2、現地に赴かずに入手することをヨシとするタイプ
である。
1は特に詳しい説明を必要としない正統派タイプである。そして、本来の「記念メダル」というものの趣旨を考えれば、あるべき姿であるといえる。なんたって「記念」と謳われているのだから、記念になるようなことをするーーすなわち、販売場所まで自らが赴くというのが筋と言えよう。こちらは「旅」を最も重要視する考えで、記念メダルにはその旅の思い出が詰まっていなければ価値がないと考えていると思われる。ーー先に言っておくが、私は2のタイプである。しかし、1の考えは当然であるとも思う。たとえ2のタイプであろうと、通販等で手に入れた記念メダルと、自らが出向いてあの青い自販機で購入した記念メダルとでは、手に入れた時の喜びが段違いであることは実感されるところであろう。1が正統派であることは、誰もが認めるところであると考える。
で。一方で2のタイプであるが、こちらは同一カテゴリーの中でもまた細かくいろいろなタイプに分かれる。細かいことをいえば「通販だけは可とする」とか「友人・知人に買ってきてもらうのを可とする」とか、一番賛否が分かれるところでいえば「ヤフオク・メルカリ等での購入を可とする」など、どこまでを自分に許すのかが問われる。個人的なことをいえば、私は以下のことを自分ルールとしている。
①現行で販売されている物は、自分が一度訪れたことがあるところのみ、友人、知人に購入を頼んでも良い。
②通販は利用可。ただし、現地調達が可能ならば、できればそちらが望ましい。
③ヤフオク・メルカリ等での購入は販売が終了した物のみ。かつ、一枚あたり1000円以下(←よく破る)。
別にこれが良いとか悪いとかを言いたいわけではなく、自分の中で納得できるルールがこれであったということである。仕事ではなく全くの趣味のことなので、自分が納得できるかどうかが最も重要であり、自分と考えが違う等は瑣末なことであると考える。しかし、記念メダルが好きならばそれで良いじゃないと思うのだが、たとえ趣味の世界の話であろうとそう話が簡単ではないところが世の中の難しさでもある。私自身は特に何かを言われたことはないけどね。
話を戻すが、2のタイプは、「記念メダル」そのものを重要視する考えであるといえる。旅よりも物が好き、ということである。
HONDA風にいえば「モノより思い出」タイプか、「思い出よりモノ」タイプかである。私は幼い頃から収集癖がありしかもその嗜好がかなり強いので、根っからの「思い出よりモノ」タイプである。とはいっても、かつてはキャンピングカーを所有し毎週末に日本中を旅して回っていたので、旅ももちろん大好きである。だからこそ、「現地で手に入れてなんぼ」という考えはあるべき姿だなとも思う。しかし私は、それでも「記念メダル」そのものに重点を置いた。
「記念メダル図鑑」の完成を目指す、という飽くなき道を進むことを決意したからである。
実は私も、収集を始めた当初は「現地で手に入れてなんぼ」派の1のタイプであった。最初はキャンピングカーでの旅行の目的地を決めるための手段の一つでしかなく、「記念メダルがあるところを巡れば日本中が回れる」というくらいのポジションでしかなかった。つまり、「旅」を重要視していたのである。しかし、集めれば集めるほど、多種多様な記念メダルに魅了され、すでに販売が終了した記念メダルにも強く興味を惹かれていくようになった。つまり、記念メダルそのものへの興味がだんだん大きくなっていったわけである。
また、もともとブログを開設していたので(映画ブログ)、その中に記念メダルの紹介ページを作りたいと長い間構想していた。これは「記念メダルに関するブログを書きたい」という純粋な思いももちろんあるのだが、それよりも、ヘビー級の記念メダラーならば誰もが抱える悩みである「自分が所有しているメダルの把握」という課題を解決するために、所有している記念メダルをデータベース化したいという考えによるものが強かった。一例を挙げると、私は【ジャンプショップ】に行くたびに、新作メダルがどれなのか非常に悩み、悩んだ末に「買わないで後悔するより買って後悔しよう」と決意して買ったら過去に買った物とダブって買って後悔したというパターンが2度あった。そんなとき、手軽に自分の所有メダルを把握する方法があればな〜と考え思い至ったのが、ウェブ上でのデータベース化であった。これならばどこでもすぐにスマホで確認できるし、自分の不注意でデータが消えることもない(垢BANになったら一巻の終わりだが……)。
そのような経緯で記念メダルのページを開設することを決意したわけだが、記念メダラーならば誰もが一度と言わず何度も参考にしたであろう、なんなら本家「茶平工業HP販売場所リスト」よりも参考にされているであろう、「リャド好き」さんの「親子記念メダル収集のススメ」というページがある。
↓新ホームページ
↓旧ホームページ
折角ならば、「リャド好き」さんとは少し趣旨の違うページにしようという考えがあった。「リャド好き」さんのサイトは「茶平工業HP販売場所リスト」で不足している情報を補って余りあるほど記念メダラーたちにとって有益な情報を載せる総合ポータルサイトとして活用されているので、自分のブログは逆に「役には立たない」ものにしようという考えがあった。方向性がかぶると追いつけないからである。
これらのことを自分の中でまとめた結果、現在のようなスタイルになった次第である。基本的には自分の話しかせず、またオークション等で購入した販売終了メダルに関しても紹介するというスタンスである。つまり、自分の書きたいことしか書いていないということである。
また、本ブログは基本的にはあくまで映画ブログであるので、記念メダルに関する記事は全て過去記事としてアップしている。トップページにはあくまで映画に関する記事が表示されるようにするためである。
↑ここまで、いずれブログトップページで別途書こうと思っている話。その際はコピペで丸写しする予定。
で。前置きが長くなったが、何が言いたかったかというと、ヤフオクやメルカリで販売終了記念メダルを購入するときの話である。古い記念メダルに関してはとにかく情報が少ないーー特にネットが普及する以前のメダルに関しては本当に一部しか情報がないので、出品者がアップしている写真をヒントに「茶平工業製メダルか否か」を判断しなければならない場合が多々ある。その際、参考にするのに誰もが思いつくのが「裏面」である。刻印スペースがあれば、すなわち「茶平工業製」ということになる。刻印スペースのない茶平製メダルも実はそれなりに存在するが、その場合は本当に判断に迷うーーというか、判断のしようがない場合が多く、数少ないネット情報を頼るか、それでも判断できない場合はスルーしてしまうことが多い(ゆえに、茶平かどうか結局わからない)。もう一つの判断材料としては、ケース付きのメダルの場合、ケースの裏面等に「CHAHEI」の文字がある場合がある。これを出品者が読み取れる解像度で写真をアップしてくれていればそれで判断できるのだが、9割9分の出品者は当然記念メダラーという存在そのものを関知していないので、見えるように気を遣ってくれた写真など皆無である。
では、「茶平っぽいけど、どうかな〜どっちかな〜」と迷ったときどうするかというと、賭けで購入するかスルーするかのどちらかしかない。
賭けに勝った例が、例えば【芳春院】の記念メダルである。これはパッケージに入って出品されており、しかも裏面が特殊なメダルであったので、最後まで茶平製かどうか判断がつかなかった。で、思い切って購入してみたら、ケースにちゃんと「CHAHEI」の文字があった。
賭けに負けた例が、本メダルである。なんとなく38ミリ(デカメダル)時代の古い茶平っぽいメダルだな〜と思い思い切って購入してみたら、全然違った。裏面も違えば大きさも異なり、38ミリでも31ミリでもなく、ちょうどその中間のような大きさで撃沈であった。
そもそも、ケースがそれっぽかったのである。だからイケるかな〜と思ったのだが、私の青春時代と同じで全然イケてなかった。まるでダメであった。
そんな敗北の塊のような記念メダルであるのだが、この度「茶平工業製の【JAL】の記念メダル」が正式に販売されたので、せっかくなのでついでにご紹介した次第。人はこうして成長していくのであった。記念メダルに関して成長しても女子ウケは皆無どころかむしろマイナスであるが。
↓(参考)茶平工業製【JAL】記念メダル
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