沖縄県【古宇利オーシャンタワー】 記念メダル

古宇利オーシャンタワー 記念メダル 金
古宇利オーシャンタワー 記念メダル 銀
古宇利オーシャンタワー 記念メダル プリント

【販売場所】
@2階エレベーター前
備考:記念メダル界のレジェンドであり【オリジナル記念メダルSHOP】を運営している「リャド好き」さんが代理店を務めて搬入したメダル。アクリルケースも販売されているのだ!

「沖縄は滞在3日目がない」問題

雨がすごくてさ……

 沖縄旅行は「2泊目がない」と言われているらしい。つまり多くの観光客が1泊2日で帰るという意味である。私は実は、今ではこれが非常によくわかる。

 もちろん、スキューバダイビングを本格的に楽しむ人や沖縄に造詣が深い人(特に沖縄戦等に詳しい人)、離島への旅まで含めて沖縄旅行を計画する人などはその限りではないだろう。1泊2日で帰る旅行客というのはいわば私のようなライトユーザー的な、単刀直入にいえば「那覇しら知らん」みたいな人である。

 那覇空港は沖縄の南部にあり、【首里城】も「国際通り」もそこにある。モノレールも那覇を中心に伸びている。当然沖縄なので、綺麗なビーチもそこらじゅうにある。ならば、宿泊する施設も当然那覇市内となるのが自然な流れだろう。それで1泊2日は終わるし、沖縄ヘビーユーザーでないかぎりは、しばらく沖縄への旅行はしないだろう。そしてしばらくしてから再び沖縄の大地を踏むときは、彼女(彼氏)も変わって「沖縄初めて〜」という彼女(彼氏)の黄色い歓声を受けて、那覇市内を再び観光することになるだろう(超偏見)。

 つまり、多くの人は沖縄の北部に何があるか知らない。というか、那覇が沖縄の南部に位置することも知らないし、少し那覇から離れるような場所であったとしても「クルマで30分くらいやろ( ´ ▽ ` )」みたいな感覚でいるのではないだろうか。というか、私がそうだったからみんなそうだと勝手に巻き込んでいるだけなのだが

 正直に言おう。私は沖縄に高速道路があることを知らなかった。それゆえ、ETCカードを持っていくのを忘れた(というかその発想すらなかった)。「沖縄には電車がない」という有名な話に引きづられるように高速道路すら脳内から消し去ってしまったのだった。しかし実情は、今回の日帰り弾丸沖縄ツアーでは沖縄にいる時間の3分の1近くを高速道路の上で過ごしたのではなかろうか。透き通るような綺麗な海とかなんやそれ、である。

 無論、きちんと日本地図を見れば沖縄本島がそこまで小さいわけではないのは一目で分かるし、沖縄の人からしたら「高速道路くらいあるわ!」と激怒案件であろう。大変申し訳ございません……

 何が言いたかったかというと、多くの人は沖縄の北部に何がある知らない、ということである。このことが「沖縄には滞在3日目がない」といわれる所以である。多くの日本人にとって「那覇周辺=沖縄」、なのである。

 何があるか知らないから、観光の計画に那覇周辺以外が組み込まれない——それが根底にある問題である。

 そんな日本の実情のなか、【古宇利オーシャンタワー】は沖縄県北部に位置する「古宇利島」ににょ〜んと存在する観光タワーである。全国津々浦々に存在する「展望タワー」とは少し趣を異にしていて、「タワーに登るまでを楽しむ」みたいなコンセプトで良い意味で面食らった(後述)。

 今回の日帰り沖縄旅行は1日を通して”土砂降り”という形容がこれほどまにぴったりな日も珍しいだろうというくらいの雨であった。この【古宇利オーシャンタワー】での土砂降りの雨は、私に「日帰り旅行は修正が効かない」という、考えてみれば当然なのだが被害に遭ってみるまで深刻には考えないというその現実をまざまざと見せつけてくれた。雨が降るととにもかくにも何をするにも大変なこともさることながら、この【古宇利オーシャンタワー】は「雨降っているのになんで来たの?」とタワー自体が問いかけて来るがごとく、その価値をまったく満喫できない事態となった。雨男の罪は重い。

島へのアクセス経路「古宇利大橋」を渡る直前。肉眼で見るともうちょっと良い感じだったんですがね……
傘さしながらパンダ持ちながらってもー大変!
チケット売り場の人も「このおっさん何やってんの?」と率直に思ったことでしょう。

 私は展望タワー自体あまり好きではない。なぜなら、することがないからだ。

 好きな女性と夜景を見るために登る展望タワーには文字通り天にも登る気持ちへと舞い上がらせてくれる魅力があるが、おっさんが一人で登る展望タワーには受付のおばちゃんから「何のために来たの?」という無言の問いかけで追い詰められる閉塞感がある(被害妄想)。タワーに登る前にメダル販売機が設置されていた日には、マジでやることなんてただの一つもない。見知らぬ街並みを上から眺めたところで感慨なぞ何もない。広がる風景が田園地帯や海だけならば尚更だ。綺麗な景色は、「綺麗だね」と言い合える人と眺めてこそ価値が生まれるものなのだ!(そんなに言うならそういう人と登れよ)

 が、しかし——

 なんとここ【古宇利オーシャンタワー】は、花屋の店先に並んだいろんな花並みにオンリーワンな存在であった。チケットを購入すると、まず「カートに乗る」という強制イベントが発生する。【ナゴパイナップルパーク】に続いてここに来たため、「沖縄の観光施設は観光客をとりあえず自動運転のカートに乗せる」という定義が私の中にインセプション(植え付け)された(なぜ英語?)。

「あちらでカートにお乗りください」というあまりにもナチュラルな案内に「えっ?」となった。
雨強すぎひん?
カート内に流れる自動放送で「さあ、いよいよ絶景が広がりますよ〜カメラの準備はいいですかっ⁉︎」と言われたので背筋を伸ばしてカメラを構えて迎えた光景がこちらです。絶景に罪はない。私の徳が足りないことが罪なのだ。

タワーというか煙突らしきものが見えてきた図

 散々に言っておりますが、自動運転のカートで車内放送を聴きながら獣道のようなルートを進むのはなかなか面白い! 私としては「イッツ・ア・スモールワールド」並みに面白かった。やってることほぼ一緒だし。

 タワー麓に到着しカートを降りて「さあ雨で何も見えない展望フロアへ行くぞ!」と自虐的に意気込んで入場したら、思っていたのとは何かが違う——とにかくここはいつも足を運ぶ展望タワー群とは何もかもが勝手が違うぞ! というところを見せつけられた。「展望タワーは展望フロアが勝負場ではない。展望フロアに行くまでが勝負なのだ!」と言わんばかりであった。

「何⁉︎ シェルミュージアムって!」と思ったら……
シェルミュージアムだった。何も嘘はついていなかった。
もちろん私はこれを見て巻き◯ソを想像しました(アラフォーの良い歳した大人の発言)

 生まれて初めて自覚したことだが、私は自分でも驚くほど貝殻に興味がない。これには本当に驚いた。そんなことを考えたこともなかった。この世界が貝殻に興味がある人間とそうでない人間の2つに分かれたら、私は後者だ、間違いない。保守かリベラルかみたいな争いが生まれないことを祈るしかない。そう、正義の反対はいつだって「悪」ではなく「別の正義」なのだ!(話が迷子になった文章)。

 意外と長い「シェルミュージアム」を抜けると、ようやくエレベーターに出くわす(写真無し)。あれほど展望タワーをディスってきた私なのに、長い道のりの果てにいつも目にしてきた光景に出会えると言葉にならない安心感に包まれる。人間とはかくもわがままで変化に弱い生き物である。

 2階に上がるとようやく記念メダル販売機がお目見えする。先にメダルを買わないと落ち着いて見学できないマンである記念メダラー泣かせな施設である。

詳しくは下記「記念メダルについて」の項にて

 2階はメダル販売機とちょっとしたカフェスペース(私が訪れたときは営業していなかった)があるものの、「ここはメイン会場ではないですよ〜」感が漂っていて、多くの人はメダル販売機に「おっ? 懐かしい」とチラ見するだけでさっさと3階へと進んでいっていた。販売機の前で佇み続ける私と販売機との間を実に多くの人間が足速に通り過ぎてゆく。私がいるせいで記念メダルが売れなかった説是有

 3階に行くと、ピカチュウがいた。理由は不明。

ピチュウに風船を巻きつけて空に放置するというポケモントレーナーによる虐待疑惑

 展望タワーという存在は大抵360度のパノラマをウリにするものだが、その点でもこの【古宇利オーシャンタワー】は異質である。ここの眺望のウリは大きな意味ではひとつで、古宇利島と沖縄本島を結ぶ橋である「古宇利大橋」が海に掛かる姿である。

 その光景はきっと、空が晴れ渡り、海が煌めいているなかであれば、綺麗だったんだろうな〜と十二分に思わせるものだった。ということは”そうではなかった”ということなのだが、これ(天候)ばかりは、己の日頃の行いによるところなので致し方ない。日々徳を積もう。

土砂降りの雨の中でも雄大さが見え隠れ

雨が降ってなければ、ここはいろいろ最高だったね! 

 もちろん、費用対効果を考慮して。過剰な期待とかはしてはいけない。

 例えば沖縄旅行デートとかでここに連れて来れば、「ちょっとわかってるやん!( ´∀`)」とポイントアップ間違い無しである。(で、「前は誰と来たの?」と余計な疑惑を生む)

 【美ら海水族館】からクルマで30分程度の場所なので、その流れでちょっと立ち寄るくらいがちょうど良い。そのついでにメダルを買おう。メダルがあるから〜という理由で連れてきてはいけない。平和なる愛を育みたければ「行ったらメダルも売ってた」スタンスをどこまでも貫くべきである。

 古宇利大橋を渡る瞬間は「なんだか沖縄っぽ〜い⤴︎」と盛り上がること請け合いである。

屋上には謎の誓いの鐘っぽいものがありました。雨で誓いどころではありませんでした。

パネル系

アニメは正直まったく専門外なのですが、とりあえずビキニ美女5人に囲まれるシチュエーションを死ぬまでに一度だけでも味わって見たかったなと思いました。

 展望タワーや復刻天守閣等にありがちな、「見せるものも特にないので間を埋めるためのパネル展示」みたいなものがここにもたくさんあったので、なんとなく気になったものを無秩序に羅列していくスタイル。

もちろん上原亜衣さんを連想しました。ええ、当然です。
この島の魅力の100分の1も堪能できずに去ることになりました。すべては雨のせい。。。
人類発祥の地論争。代表格は淡路島ことオノコロ
「二人が神様からタダでもらえるモチを全部食べずに蓄えるようになったから、神様はモチをあげるのをやめた」とのことですが、大学時代、アルバイトを始めたらそれを知った父が「じゃあもう仕送りは無しでいいよな?」と言ってきて目の前が真っ赤になるくらい激怒してしまったことを思い出しました。
もちろん当時の家計の状態のこと等は永遠に謎ではあるのですが(余裕があったのか厳しかったのかもわからない)、伝わりますかね、私のことのきの気持ち。
ちなみに父は後年「あのときはお前が何を言いたかったのか、なんで怒ってたのか全然わからない」と言っておりました。きっとこの神様も、二人がなぜ悲しんで祈りを捧げていたのかその真意はわからない系の人(神?)であることでしょう。
そんな二人の質素すぎる愛の巣。
単純に「もっと陸上で生活した方が……」と思いました。

パネルではありませんが。
スパムメールの「スパム」って、このスパムのCMのウザさから名付けられたって知ってました?

記念メダルについて

メダルラインナップ

 この場所は、【ナゴパイナップルパーク】と同様、レジェンド記念メダラーの「リャド好き」さんが代理店となってメダルを納品した施設である。そのため、リャド好きさんが運営するwebショップ【オリジナル記念メダルSHOP】の広告用メダルが販売ゾーンに加えられているという特殊仕様になっている。

記念メダル界で日本一有名な次男坊さん

 「自分が新たなる記念メダルスポットを誕生させる」という、記念メダラーとしての一つの夢の形を、真っ向からの正攻法で実現させた、まさにレジェンドと呼ぶにふさわしい偉業である。だからこそ、ずーーーーーーっと訪問してみたかったので、この度念願かなって本当に嬉しかった。今回の弾丸日帰りツアーでは【ナゴパイナップルパーク】【美ら海水族館】とここ【古宇利オーシャンタワー】の3カ所を巡ったのだが、時間的に厳しかったので、削るとしたら【美ら海水族館】だと決めていた。それくらい熱望していた場所なのだ!(熱い拳と共に!)

 さて、そんなわけで【オリジナル記念メダルSHOP】の宣伝模様もなかなかすごい。

ズラッと並んだ関連グッズ

 特筆すべきは、記念メダルを収納してインテリアに昇華させる「アクリルケース」等が現地販売されている点である。そのような場所は日本全国でここと【ナゴパイナップルパーク】しかない。

↓Amazonでも購入できます

  そして、記念メダルに精通している方が設置しただけに、刻印機の説明書きもなかなか作り込まれていた。

沖縄は刻印代50円の文化なり

 リャド好きさんは次男坊さんがすっかり大きく成長してしまったのを機に、記念メダル収集の第一線からは退いてしまわれた(SHOPは継続中)。収集歴10年以上の人たちなら、販売場所の現地であのHPを見て販売機の設置場所をチェックし「メダル購入→見学」という記念メダラーの黄金パターンで旅をした人が多いことだろう。また、茶平工業公式HP「販売場所リスト」に未掲載の販売施設を網羅的にリスト化してくれていたサイトは当時は他になかったため、オークコーポレーション系をはじめとした”未掲載施設の認知”という点でも多大な貢献をしていたことは言うに及ばない。

 はっきり言って、リャド好きさんのブログがなければ当ブログもまた存在しなかったであろう。尊すぎる。

 メダルの図柄もまた、記念メダラーたちの需要をきっちりと満たしつつ、観光地の定番お土産としての役割ももたせつつ、近年高まっている記念メダルの新たな需要にも応えつつというラインナップで、実に”よくわかっている”ことが溢れ出ている。

金型タイプの定番メダル。
施設外観が図柄というド直球スタイル。
メダラーの間では賛否両論ながら、
確実に一般層への需要には切り込んでいるプリントタイプ。

 骨の髄まで記念メダラーである私はもちろん好きなデザインなのだが、一方で忖度無しでいえば、”東京のイベントで販売される限定メダルを思わず購入してしまう若者たちが手に取るタイプのメダルではないかもしれない”といった「ザ・ご当地メダル」感は否めない。そう考えると、【東京タワー】等のメダルを手がけたオークコーポレーションのメダルデザイナーの凄みを改めて感じる。一度お会いして話を聞いてみたい! 誰か紹介して!(無茶)

 最後に述べたいこととして。

 「記念メダルに導かれて、初めてその観光施設の存在を知る」という記念メダルの道標としての役割もきっちりと果たすかのように、沖縄北部の観光施設をメダルスポットとしてチョイスしたレジェンドの偉業に敬意を表すると共に、歴史に残すべくここに記す次第である。

 「沖縄には滞在3日目がない」問題を解決する一助になろうとしている姿には尊敬の念が絶えない。少なくても記念メダラーたちには”沖縄県北部”という存在を知らしめたその功績は、記念メダル界に後世まで語り継がるべき偉業である(と勝手に言っておりますが、もちろん真意などは把握しておりません)。




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