@展望フロア
備考:刻印100円より、メダルを100円値上げして刻印無料にした方が儲かると思います。
海峡のゆめは儚く散るもの也
【海響館】から車で数分の場所に位置する【海峡ゆめタワー】。【海響館】から続けて来る記念メダラーが多いと思われる。そこで問題となるのが「駐車場代……」という話である。そのまま【海響館】の前にある時間貸に止めておく方がお得なような……しかし歩いて行くには微妙に距離があるなぁ……と迷っているうちに私は歩いて行ったのだが、なんと【海峡ゆめタワー】に登ったら駐車料金無料の措置があった! ガッデム!
私はよく「日頃の行いが〜」ということを言うが、旅を通して思い知るのは、通じて私は日頃の行いが悪いということである。迷った挙句に選ぶ選択肢は、大抵想定しうる中で一番悲しい結果となる。でもそれが旅! ということで、前向きに旅を続けるようにしている。つまり旅にあんまり向いていない人間なのである。熟考することがないので、損切りがあまりうまくできない。旅をすると自分という人間がよくわかります。はい。
【海峡ゆめタワー】の特徴は、何よりもまず刻印が100円という点である。北海道でもないのにか⁉︎ と驚いてしまった。何も考えずに入れようとした10円玉が余裕で入らなかった。
これは私の中でなかなか衝撃で、衝撃のあまり他の写真をほぼ撮り忘れたくらいである。景色もなければタワーの写真もないというね。
駐車場からは直通エレベーターがあるようだが、歩いて入ると、まず小綺麗なオフィスビルみたいなところから入場することになる。場違いすぎて大丈夫か? と半ズボンの私は不安になった。すれ違った掃除のおばちゃんも「何の用だ?」と私を見ていた(気がするという高い自意識)。
で、そのオフィスビルの通路を進むと、タワーをなんとなくぼんやりと紹介する一部屋に遭遇する。果たして誰のために用意された部屋なのだろうかと疑問に思いつつその部屋のガラス戸を開けた私であるので、恐らく私のために用意された部屋なのだと思う。もちろん違うことはわかっている。
タワー内では謎解きイベントが催されていて、老若男女、家族連れから男女の大学生集団まで楽しそうに謎解きを楽しんでいた。しかし彼らにとって最大の謎だったのは「30代半ばのおっさんが一人で記念メダル自販機の前で100円硬貨を入れるところになぜか10円を入れようと四苦八苦していた」という光景だろう。「いや、刻印機は普通30円が相場で……」という常識はもちろん一般人には通用しない。「100円」と書かれているところに「10円」を入れようとしていたたいがいな奴なのである。
一人で行くと、このようなイベントに参加しにくいのが玉にキズである。もちろん、旅系ユーチューバー等はがんばって参加するのだろうが、旅に出会いも人との触れ合いも求めていないおっさん旅人としては、ささっと見てそそくさと次の目的地へ向かうのであった。
昔は「旅=現地の人との出会い」みたいな憧れがあったのだが、少なくても車で車中泊を駆使した旅をしていると別に人と出会わないという事実。みなさんはどうなんでしょうね。もちろんたまに親切にされることがあり(特に記念メダルの販売に際して)、そうしたときは素直にとても嬉しいのだが。で、いつしか私の旅の目的は「一人になりたいから」というところが大きくなってきた。車の中で一人で寝るのが好きなのである。これはもうフェチのレベルである。車中泊フェチ。
何が言いたいかというと、タワーからサッと出てっちゃったよ、ということである。記念メダラーの端くれなので全国津々浦々のタワーに登って入るのだが、タワー系の楽しみ方っていまいちよくわからない。基本的に高いところから見る景色に何の感動も覚えないのである。もちろん愛する人と一緒に見た夜景はまた別の話さ!
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