【販売場所】
@出口横(2019.3現在)
備考:別府に来たからには温泉に入りましょう。
温泉に目もくれない大分県の旅 〜旅は混迷していく〜
福岡県西部から南下して、前日は別府湾PAで車中泊(仮眠)、朝一番で【マリーンパレス水族館うみたまご】へとやってきた。大分県の記念メダルスポットの中では一番最後に記事を書いているが、実は大分県で最初に訪れた施設である。今回の九州記念メダル巡りの旅では水族館に行き過ぎたため、もはやどこがどこだか記憶の中で混乱してきたので、少し間を開けた次第である。決して水族館好きではないのに、水族館博士もどきくらいにはなりつつあるよね〜。一般人の「私、水族館好き〜」って人より絶対に数多くの水族館に訪れているし魚の知識も豊富である。好きでもないのに。そして同じことが「お城」にもいえる。「動物園」にもいえる。「タワー」が好きな人というのはあまり聞いたことがないが、もしも存在するなら「20タワー」くらいなら制覇してから言ってねーと上から目線で言っちゃう勢いである(私制覇してないけど)。何が好きなのかと問われれば「記念メダルです!」と声高に宣言し、イマイチな反応を買うどうも僕です!(以上、冒頭でした)
【うみたまご】を始め、大分県の記念メダルスポットは「別府」に集中しているため、実は回収しやすい。ここは【別府タワー】から車で10分くらいのところに位置する。早起きして朝一番で開館と同時に入館したためガラガラの水族館を気持ちよく回ることができたが、退館するときにはものすごく賑わっていたので、恐らく大分県民にとってはメジャーなレジャースポットの一つなのだと思われる。「別府は温泉だけじゃねー‼︎」と言わんばかりのなかなか気概のある施設であった。
余談になるが、この旅では毎日のように入浴施設を利用したのだが、考えてみると温泉地の温泉には一度も入っていない。その辺にあったスーパー銭湯的な施設やホテルの日帰り入浴を利用してきた。別府に来た時、そして去る時も特に何も思わなかったのだが、よく考えてみたらわざわざ別府まで来て別府温泉に行かないってのは我ながらどうかしていると思う。地獄めぐり、したかったよね……。まじでうみでたまごを味わってる場合なんかじゃなかった( ´∀`)
記念メダルとは人の正常な思考をも奪う麻薬なのである。恐ろしい……
ガラガラの水族館はストレスフリーだが動物達もそんなやる気出してない件
入館するとまず目につくのが↓である。
「うみたまご」だからタマゴを模したイスだというのはもちろんわかるのでそれは置いておいて。これを見て私の脳裏に間欠泉のように湧き上がったのが岩手銘菓「かもめの玉子」である(恥ずかしながら仙台銘菓だと思っていた〜)。
もはや旅に疲れていたのだと思うが、これ以降、頭からずっと「かもめの玉子」がくっついて離れないという謎の現象が起こった。「パンケーキ食べたい」ならぬ「かもめの玉子食べたい」である。仙台には父の墓もあるし【仙台うみの杜水族館】とか新しい記念メダルスポットもあるので東北地方にもう一度行きたいなーと思いつつ「苫小牧ー仙台航路」であった旧【太平洋フェリー きたかみ】がなくなってしまって以来、行く気がどうにもわかないのよね〜、なんてことを考えながら館内を回った。もう旅に疲れていたのだと思います。
施設の総評としては、その県を代表するような施設の一つという「無難な」水族館かなーといったところ。いや、とても良い施設でしたよ! この旅でちょっと水族館に行き過ぎて、これが「普通」に思えるようになっちゃっただけで。「イルカとキャッチボールできる」というウリもあるので、お値段お高めの水族館という施設であっても十分値段に見合った充実があるきちんとした水族館であった。
この水族館とは直接的には関係のない話なのだが、数々の水族館を訪れてみて思ったのは、「『地域の特色を出した水族館』を作るのは難しい」ということである。いや、もちろん「○○の海に住む生物」という地域特色コーナーは大抵の水族館にあるものなのだが、その内容が他と大きく異なるということは実はあまりない。
要するに、どこの水族館に行っても大抵似たような生物がいるのである。
まあ海は繋がっていて同じ日本の海でしかないので自ずとそうなってしまうのかもしれないが、日本に生息していない生物のラインナップも実は似たようなところがある(アマゾン川生息の巨大魚とか)。そうなると、もはや「見せ方」でしか差別化が果たせなくなってくる。だからこそ今回の旅で最も印象に残ったのが【マリンワールド海の中道】なのかもしれない。あそこの群を抜いた「展示パネル」の数々が私の目を惹き、最も時間をかけて回った水族館となった。「その水族館にしかいない生物」というのは結構いるのだけれども(ジンベイザメなんかは実は結構目にするのだが)、それが魅力的に映るかどうかはぶっちゃけ展示の仕方、キャンペーンの貼り方、つまりは水族館の「腕」によるところが大きく、必ずしもその生物を十分に生かしているとはいえない場合も多い。そしてそうした生物がいるかどうかというよりも、【マリンワールド海の中道】のような「おもしろ展示」の方が強く印象に残るのが現実ではなかろうか。
どこも似たり寄ったりな水族館群の中で差別化を図るには、実は「珍しい生物を手にいれること」ではなく、「いかに魅せるか」というビジネスの最も根幹的な部分が重要なのではなかろうか。いやほんと、結局はそこに行き着くみたいな。
これって重要なんだけど、「ただ動物が好き」では育まれない力なのではないかなーと思ったりらじばんだりなわけで。そうなると恒常的な利益を追求するには水族館にも「ビジネスの専門家」みたいな人材が必要なわけで、そしてきっとそういった人物と「動物が好きな水族館員」との間にはマンガみたいな絵に描いたような軋轢がうまれそうだよね。建設・改装から水族館ビジネスの専門家が関わり、魅せることにこだわって造られた新生「サンシャイン60水族館」みたいな在り方が今後主流になってくる気配があり、水族館もまた変革の時なのかなとちょっと思った次第なのであった。まあすげー余計なお世話なことを言っておりますが。しかも人並み以下でしか仕事ができない人間ががが。
記念メダルについて
水族館は複数種類の記念メダルがある場合が多い。ここも4種類もあり、入館料もお高目でメダルもたくさんということで財布の中身はジャカルタじゃなくてカルカッタ(疲れてるの?)。
デザイン的にもなかなかポップでキュートな感じで頑張っている印象。しかし、インパクトを残すには何かが足りない。どれも悪くないデザインだとは思うのだが、いまいちパッとしない。恐らく【うみたまご】を感じさせる「何か」がないからだと思われる。早い話がおもて面はどこの水族館でも使えるほどに汎用性が高く、それが平凡な印象を与えているのだと思われる(もちろん該当生物がいないと使えないが)。
こう考えると【スカイツリー】メダルのデザイナーってほんと天才なんじゃないかと思う。どんな図柄にもスカイツリーをうまく入れ込んでいて、ご当地感を必ず損なわないようにしている(展望回廊イベントメダル含む)。裏面のロゴをおもて面にもうまく活用したいところだったね!
メダルと何も関係ないコメントで恐縮ですが、
かもめのたまごは仙台銘菓ではなく、岩手銘菓です。。。
仙台でも売られていますが、、、
ご指摘ありがとうございます! 大変失礼いたしました。生まれてこの方、素で勘違いしておりました。お恥ずかしい……
いつも仙台駅で購入していたのでてっきり仙台のものかと。なんかこんな勘違いが他にもありそうですね〜(^_^;)