


【販売場所】
@店内
備考:刻印機がない。そして刻印機を置くスペースもまたない。
ザ・お土産物屋さん

【戦国桜】は、一言でいえば彦根城のお土産屋さんである。場所も【ひこにゃんミュジアム】の斜向かいくらいにあり、【ひこにゃんミュジアム】は地図上で見ると【彦根城】の大体正面にある。つまり彦根城の城下町内にあるわけだ。

記念メダルコレクターという人種は、メダルを購入したらロクに観光もせず次のメダルスポットへ向かう人が多いと思うので(私です)、こういうお店はメダルがあると知らなきゃ立ち寄らない可能性が高い。特に私は年老いるとともにすっかりミニマリスト思考が顕著になってきたので、”旅先のお土産”なんてものは天敵といっても過言では無いくらいの存在である。職場の机に誰かからの旅行のお土産が置かれていたときの絶望感は筆舌に尽くしがたい悲しみが胸の中に広がる(そしてそんなことは言えない)。私をリアルで知っている人は、もしこれを読んだのならば、「旅行先で買ったボールペン」みたいなカテゴリーの物は決して私に与えないでいただきたいと願う次第。もしいただけるならば食べ物にしていただけると幸いなんですが、ぶっちゃけ食べ物すら別にいらないです。はい。
そうなるとね、本当にこういった雑貨を扱うお店ってのにはまったく縁がなくなってしまうのである。なんなら不燃ごみの日ごとに東北に生息するなまはげのごとく「いらん物はねぇが〜?」と家の中を前屈みでうろつき歩く始末である。物を捨てること・減らすことが一種の生きがいですらある。物が減る喜びは自家発電に勝る快感である。

だからビレッジ・ヴァンガード的な「雑貨屋さん」にはとんと縁がなくなってしまったし(昔、株主優待で6000円分だかの金券をもらったけれど、お店でどうしても欲しい物が見つからなくて3時間くらい店内を彷徨った)、旅先でのお土産屋さんにもまったく足が向かなくなってしまった。そうなると、私が旅先で新メダルを発見することって不可能なんだろうなって諦めている。デッドストック品のメダルが古くからある観光地のキーホルダーコーナー等に売れ残り続けて生き残っているという話が3年に一回くらいの周期で現れることがあるのだが、私がそれを見つけることは不可能に近い。キーホルダーやぬいぐるみとかって小物は、憎しみの対象ですらありますからな、ミニマリストにとっては(対象範囲を広げて他人を巻き込む文章)。

この日は平日&雨だったので通り自体にそもそもの人通りが少なく、目的がなければこうした個人商店っぽいお店に入るのは小心者には憚られる。今回はすでに”青い箱”が店外からも見えていたので気持ちの部分で余裕であったのは救いではあった。気の小さい人間が一人で旅を楽しむのは思いの外ハードルの高いことである。

店主と記念メダル買う人の二人きり濃密空間

店の中は無音であった(店内BGMは流れていた)。
響き渡ったのは、私がメダルを購入したときに鳴り響いたメダルの落下音のみであった。気まずい。
しかし私はきちんと記念メダルを購入したのでお客さんとして成り立っているはずだと自分に言い聞かせてわずかながらの店内時間を過ごした。


やはりなかなか欲しい物というのはうまれなかったのだが、それはきっと、記念メダルコレクターがする”旅”は好きな人や大切な人と共にする”旅”とは異なるものだからなのかもしれない。実はミニマリストとかなんだとか関係なく。
好きな人が欲しいと言った物に思い出が込められて二人の宝物になるのかもしれない。

記念メダルについて

ここで販売している記念メダルは【彦根城】のものとまったく同じ物である。が、【彦根城】は有料エリアに販売機が設置されている。対してこちらは店主との無言の濃密空間に耐えられるならば入場は無料なので、メダル代だけで入手できるというメリットがある。
ただし【彦根城】は数少ない現存天守閣を有する城の一つなので、初見の人がここまで来て【彦根城】を見学しないなどという選択肢があるはずもない。もし「メダルだけ買って、彦根城見学はいいや」なんて思っている人がいるならば、それはやめておけ。記念メダルに毒されて、本当に大切なことを見失っている典型的な症状である。
そういうわけで、このお店の記念メダルの需要というのは、もちろん記念メダルコレクターなんか1ミリも対象にしていなくて、【彦根城】に行く前に【ひこにゃんミュジアム】を訪れついでにここに入店した人か、【彦根城】に行ったけれども天守閣への道中にあるお土産物屋さん(販売機が設置されている)を華麗にスルーした人かのどちらかということになろう。
いずれにせよ、記念メダルを愛する者としては、末長く販売が継続されるためにもメダルが爆売れすることを願っております。コレクターがあんまり販売対象にならないだけに、刻印機がないのはより痛いと思うけれども(一般の人は刻印したくてメダル買うよね)。
ちなみにこの店で購入したメダルの刻印は、この後に行った【彦根城】でおこなった。【彦根城】でもまったく同じメダルが購入できるので、【彦根城】だけに行き「SENGOKUZAKURA」と刻印したってまったく同じメダルが製作できるわけだが、そこはやはり自分の中の納得感の話である。
あなたの記念メダルに刻むのは、思い出なのか、偽りなのか。













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