【販売場所】
@館内終点近くのミュージアムショップ前
備考:販売機がなかなか現れないと落ち着いて見学できないぜ!
実はそこら中でハバを利かしているペンギン達
実は私はペンギンがそんなに好きではない。好きではない、というか、飽きているといった方が正しいかもしれない。
記念メダラーあるあるの一つとして「やたらと動物園と水族館に訪れている」という避けては通れない一つの道があると思うのだが、ペンギンという存在は文字通り海のものとも山のものともつかない存在で(まあ山にはおりませんが。ケープペンギン等の陸のペンギンをイメージして)、「動物園にも水族館にもいる」=「どこにでもいる」という動物なのである。もちろんそのことにペンギンには罪はない。むしろそれほどまでに乱獲している人間こそが罪深い——などというめんどくさい奴だと思われてしまう話は置いておいて。
記念メダラーは、ペンギンとの遭遇率が実に高いのである。遠征すれば絶対一度は出会う、みたいな。無類のペンギン好きならばそれはハッピーなことかもしれないが、好きでもきらいでもない人間からしてみたら、いつしか「ペンギンコーナーはまあスルーで。どこにでもいるし」という心理となってくる(私だけ?)。特に時間が限られている旅では時間短縮のためにふるい落とされる第一候補となる。
が。
ここ【長崎ペンギン水族館】は、その名の通り、ペンギンを専門とした水族館なわけである。つまり、「イヤでもペンギンと向き合わなければならない」という、人は誰も恋をして初めて知る本当の自分の弱さと強さと向き合っていくのさ(コブクロ『風』より)的な話になるわけである(伝わってます?)。そんなわけで「ペンギン」という存在に改めて向き合う次第となったのであった。
水族館史上最安値の施設を訪れて――
水族館というのは、動物観と比べて入場料がかなり割高である(動物園→平均1000円以下。水族館→平均2000円前後)。それは水槽等の「施設維持におけるランニングコストの違い」が主な要因であると思われるため仕方ないところがあるのだが、そんな中でなんとここ【長崎ペンギン水族館】の入館料は破格の510円(!)である。「ペンギンしかいない」という後ろめたさからか何なのか、今までにない価格帯に非常にびっくりした。これならデートで彼女の分の入場料を払うのも余裕である。大手の水族館で二人分支払うと目眩がするのよ……(←ダサさの極み)。
入場すると、まず真っ先に皇帝ペンギンの群(の写真+α)が出迎えてくれる。なるほど、さすがペンギン水族館である。しかしそこで、リーダー格のひときわ立体的な皇帝ペンギンが、純真無垢な子供を引き連れて入場者の前に立ちはだかる。見れば、そのお腹には謎の切れ目が……そして股の間から顔を覗かせる子ペンギンのつぶらな瞳は、そのお腹の切れ目に先ほど券売機に投入した物と同様のものを入れるよう訴えかけてくるかのようである。そうか、ここで激安の入館料では不足する分を補填する仕組みとなっているのか⁉︎(違います)
からの、巨大水槽でペンギンが高速で泳ぐ姿でお出迎え! かと思いきや、全然泳いでくれない!
その他、当たり前だがペンギン推しではあるものの、ペンギン以外の展示も多少あり、なかなか頑張っていた印象である(費用対効果という観点で)。
500円ちょっとの入場料の割にはとても充実した施設で、大変好印象であった。ペンギンに興味が湧くかといったら私はやっぱり湧かないんだけど、記念メダラーにとってはそこは結構どうでも良いところだよね(極論)。ただ一つだけ、この施設でしか見たことがない珍しい展示の仕方があり、それを見られただけでもお値段分以上の価値があったと感じた。それは——
なんと、ペンギン放し飼いゾーンがあるのである。これは初めて見た試みなので、なかなか感動した。イルカではこうした展示の仕方は他の水族館もやっているのだが、ペンギンでは他にない。また、フンボルトベンギン(南アフリカに生息する陸のペンギン)でやっているところもポイントが高い。フンボルトペンギンの展示自体、実は割と珍しいのである。
もちろんいろいろとふれあえるイベントも催されているようであった。一人でなければ、こういうイベントに参加すると楽しいんだろうけどね〜。一人だとこういう「水族館の醍醐味」みたいのを省略しちゃうよね〜。寂しいよね〜。ああああ……
記念メダルについて
ここの記念メダルは円形であることを生かしたデザインとなっており、こういったパターンは実は意外と珍しかったりする(円形であることを利用して古銭に見立てているものはあるけども)。
こういう「うまいな〜」と思うデザインと出会うと、もう一度オリジナルメダルの製作にチャレンジしてみたくなる。もっとデザインをよく練って、「記念メダル」だからこそできたデザイン、「記念メダル」ということを生かしたデザインを実現したい。再チャレンジはもちろんやる気とお金さえあればできるんですがね……。
ということで、シンプルながらも、かなり感銘を受けた一枚である。それぞれのペンギンの特徴を捉えたデフォルメ造形も見事である。こういう「シンプルだけどひと工夫あってイイ!」というのが私が目指すメダルのデザインである。いや、当分やらないけどね。
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