愛媛県【道後温泉】 記念メダル

 ここ【道後温泉】は、『千と千尋の神隠し』のモデルになった場所だと言われている(同じことを言われている温泉施設が台湾にもあるが)。道後温泉本館の外観は確かにあの『千と千尋の神隠し』の温泉「油屋」を彷彿とさせる重厚な木造建築である。ここを訪れたら必ず記念撮影したくなるような圧倒的な雰囲気がある。

 私は朝7時くらいに朝風呂で入ったのだが、目が一瞬で覚めるくらい、熱かった。私は熱めの湯も嫌いではないのでそれはまあ良かったのだが、例えば、近年巷に見るような「スーパー銭湯」のように設備が充実した温泉施設を求めて訪れると、なんとなく残念な気持ちになることだろう。入浴場は良くも悪くも「昔ながらの銭湯」といったテイであり、もちろん、石鹸もシャンプーもリンスもない(購入はできる)。だから、近年巷に見るような「スーパー銭湯」のように設備が充実した温泉施設が大好きな私は、なんとなく何をしていいのかわからなくて、ちょっと湯に浸かったらさっさと出てしまった。湯質が良いとかどうとかよく分からないし。

 ちなみに情緒あふれていそうな二階部分で浴衣姿でまったりくつろげるようなのだが、二階は上がるだけでも有料である。残念ながら上がっていない。

 だから正直、温泉としての評価は、私の中で全く高くない。むしろ低い。かなり低い。

 しかし、観光施設として訪れる――各地のお城を見学したり、美術館に入館したりするような感覚で「お風呂に入る」ということを楽しめば、歴史を文字通り肌で感じられて非常に価値ある施設である。中尊寺金色堂を見に行くような感覚でその重厚な外観に圧倒され、歴史があり趣きのある入浴場を体感する、という意識で行くと良い。

 以下、全くの余談だが、【道後温泉】を訪れた際に目を引いたのが、雲の形をした原付ナンバープレートである。

 いわゆるご当地ナンバーというやつなのだが、恐らく松山出身の秋山真之や正岡子規が登場する小説『坂の上の雲』をイメージしたものだと思われる。

 数ある原付ご当地ナンバープレートの中で、このデザインが私はピカイチで好きである。最近のご当地ナンバープレートはその地域の「ゆるキャラ」をナンバーに描けば良い的な風潮があり、それがまたビックリマンシールを自転車に貼って喜んでいた幼稚園時代が思い出されようなクオリティで抜群にダサいと思っているのだが、このナンバープレートはご当地キャラではなくあくまでも「ナンバープレートの形」で勝負しているところが実に良い。しかし一方で、私は思うのである。

『坂の上の雲』に雲なんて出てこないし

 この小説のタイトルの意味は「坂の上の雲のような存在であった欧州列強を相手に日本が渡り合うようになる」みたいなものであり、実際の雲なんて1ミリも出てこない。だから、このナンバープレートを考案した人は、実は『坂の上の雲』を読んでないんじゃね? なんて予想するのだが、もちろん真相はわからない。でもデザインはほんと好き。原付買うなら、一瞬だけ松山に住民票を移してナンバー交付を受けたいくらいである。

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