宮城県【マリンピア松島水族館】 記念メダル

ここは日本三景の一つである「松島」の中にあった水族館である。2015年に閉館し、現在は【仙台うみの杜水族館】として生まれ変わっている。

 私は父の実家が仙台であったので、この水族館には幼少の頃から何度か訪れていた。入り口にオウムがいていろいろとしゃべっていた記憶があったのだが、30代になってから再び訪れたとき同じように入り口にオウムがいてすげービビった。もちろん当時と同じオウムだったのかは不明なのだが、オウムは意外と人間並みに生きるそうなので、同一人物ならぬ同一鳥なのではないかと思っている。

 記念メダルを買いに訪れたときは「東日本大震災」の後だったので、場内には被災直後の被害状況を写した生々しい写真と、職員の対応に追われる様子が事細かに記録されたパネルが展示されていた。海の近くなのでもちろん津波の被害にも遭った。その記録によれば、地震の直接の被害で死んだ生き物は一匹もいなかったらしい。ただ、なにかのポンプが破損し、その影響で数日後に死んでしまった生き物がいたとのことである。職員たちは被災してから津波が引いた直後には続々と集結し、生き物たちを守るために必死の対応に追われた。

  一人の社会人として、その行動と責任感に尊敬の念を覚えずにはいられない。

 果たして私にできるかな、と思うのである。

 最近とみに思うのは、「職場にいて困る人」は、「やる気がない人」ではなく「責任感がない人」であるなぁ、ということである。この二つは実は似て非なるもので、「やる気がなくても責任感は一定量ある人」というのがいるし、逆に「やる気はあるのに責任感がない人」というのも存在する。前者は、自分から新しいことをやろうとしたり積極的に仕事に関わろうとしたりすることはないが、「任されたことは自分でしっかりとやる。言われたことは自分の責任できちんと取り組む」ということができる人である。後者は「いろいろと口も手も出す割には、自分では動こうとしなかったり、うまくいかないと中途半端に投げ出したり、人のせいにしたりする人」等である。後者のようなタイプは、ひとえに自分ができると思っている平社員のタイプで、出世の道を拒んだ(あるいは外れた)ベテラン社員に多い。もちろんやる気も責任感もない本当にどうしようもない人というのもいるが、場合によっては「やる気はあるのに責任感がない人」の方が大きな問題となる、あるいは起こすことも多い。

 私は間違いなくやる気がない人間なのだが、せめて責任感だけは持ち続けたいと願っている。ただ、自分がいつのまにやらその問題ある人間になっていないかという恐怖も常にある。

 願わくば、この水族館の職員のように、職場のピンチに駆け付ける社会人でありたいものである。


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