邪道【京都タワー】 記念メダル


 【京都タワー】は古くから記念メダルに積極的な場所の一つである。現在でも毎年のように新しい記念メダルが発売されては、古い記念メダルが販売終了となっていく。○○周年記念メダルにも積極的である。また、いち早くシールタイプの記念メダルを導入したことも話題になった(記念メダルという非常に狭い世界での話題だが)。
歴史あるタワー【京都タワー】であるが、歴史に取り残されている感も強く、現在ではなんなら目の前にある京都駅の駅ビルより低いんじゃないかと思うくらいである(実際どうだかは知らない)。京都駅周辺の都市開発によって今ではすっかり高層ビル群に囲まれ、なんだか時代に取り残された遺物のような趣すらある。
【京都タワー】は、現代のドン・キホーテなのである。
しかし、だからこそ良いという人もいるのか、訪れると大抵結構な人がいる。人がたくさんいて、入場までに待ち行列がある。その行列の先には記念撮影という強制イベントが待っていて、「はい、た〜わわ」の掛け声とともに写真を撮られ、「いい写真が撮れタワー」と言われてようやく先に進むことができる。これは「客がまさかこんなところに一人で来るなんてことはないだろう」という前提に立った強制イベントだといえる。カップルや家族連れが並ぶ列によもや記念メダルの購入のみを目的とした30過ぎのおっさんが訪れようとは夢にも思っていないのである。30過ぎのおっさんがカップルや家族連れが立ち並ぶ前で一人立ち尽くし、マスコットキャラ「たわわちゃん」の横でハイテンションで写真を撮られるという拷問が発生するということに全く配慮がなされていないといえる。わかっててやっているなら、30過ぎの記念メダル収集をするおっさんなどゴミに等しいと考えているに違いない。
この生き地獄は、実は最近の関西圏のタワーではよくあることであり(有名なのは【通天閣】、他には【神戸ポートタワー】等)、記念メダラー達にとっての鬼門となっている(単純に時間を浪費するという側面もある)。
ちなみに私はそもそも展望タワーの良さというものが全くわからない人間であり、記念メダルがあるから登り、記念メダルを購入すればすぐ降るといった感じである。私はタワーに登って感動したことというのが1度もない。日本で一番高いはずの【スカイツリー】の【特別展望フロア】ですらない。
ただ、大好きな人と一緒に登る展望台は全くの別である。すべての景色が輝いて見え、隣で喜ぶ彼女の顔は眼前に広がる夜景よりも美しい。そうーー美しい夜景が見たかったのではなく夜景に喜ぶ美しい君が見たかったーーそういうことである(どういうこと?)。そういう意味で、【京都タワー】から見える景色は美しかった……そんな遠い日の思い出。

↓新旧記念メダル比較(右側のメダルとおもて面は金型が同一)

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